Xiaomiの社長兼共同創設者であるLin Bin氏は、中国のソーシャルメディアWeiboでXiaomi Mi MIX 3 5Gエディションが欧州のCEマーク認証を通過したと伝えました。
Xiaomi Mi MIX 3 5GはCEマーク認証を通過した初の5Gスマートフォンとなります。
発売時期と価格
XiaomiはMi MIX 3 5Gを発表したイベントの中で、欧州で5月に発売することを発表していました。
CEマークは、欧州で販売される製品がEUの基準に適合していることを示す重要な認証制度です。CEマークの取得は、Mi MIX 3 5Gが5月の欧州発売に向けて順調に進んでいることを示しています。
前述の発表イベントでXiaomiは、Mi MIX 3 5Gの価格が599ユーロ(約75,500円))であることを明らかにしています。
Mi MIX 3 5Gのスペック
Xiaomi Mi MIX 3 5Gは、6.39インチ全画面AMOLEDディスプレイにスライド前面カメラを採用したことで話題になった、Xiaomi Mi MIX 3のバージョンアップ版。例年通りの命名規則であればXiaomi Mi MIX 3Sにあたる機種ということになるでしょうか。
(なんだかストリートファイターZERO2 ALPHAを思わせるやっかいなネーミングですね)
Xiaomi Mi MIX 3との大きな違いは最新のSoCであるSnapdragon 855の採用と、世界に先駆けて5Gに対応したところです。
同じSnapdragon 855チップセットでもSnapdragon X50 5Gモデムに対応したものとそうでないものがあり、先日発売されたMi 9は5Gに未対応です。Mi MIX 3 5Gはその名の通り、5Gに対応したモデムを備えています。
その他Mi MIX 3 5Gでは、Mi MIX 3でかなり見劣りしていたバッテリー容量が3,800mAhに強化されました。バッテリーはQuick Charge 4と10Wワイヤレス充電に対応しています。
6GBのRAM、ストレージは64GBと128GBの二種が発売予定。カラーはオニキスブラックとブルーサファイアカラーが用意されています。
5G対応周波数帯
肝心の5G対応周波数帯についてですが、Xiaomiは2018年9月にチャイナモバイル主催の5G接続試験において、n78帯域での信号接続のテストに成功しています。
n78周波数帯は欧州、米国、中国、韓国などで広く利用される予定です。Mi MIX 3 5Gもn78に対応しているとみられています。
気になる日本の対応ですが、日本では現時点で周波数の割当も決まっていない状況です。総務省は4月10日に5Gの周波数を割り当てる予定です。(日経新聞:5G電波割り当て、4月10日に 総務省が公表)
その4月10日には韓国で、翌4月11日には北米でスマートフォン向け商用5Gサービスが開始される予定となっています。日本の5G通信は初手からかなり遅れを取ったといわざるを得ないでしょう。
バランスのいい5Gスマホ
5G対応スマートフォンは優に10万円を超えるだろうという予想が飛び交っていた中、XiaomiのMi MIX 3 5Gは挑戦的な価格設定で注目を集めました。
マイナーバージョンアップに留まらない堅実な機能強化を施したスマートフォンでありつつ、リーズナブルな価格を実現した、バランスのいいスマートフォンといっていいでしょう。
ちなみにMi MIX 3のライバルといわれていたHuaweiのHonor Magic 2は、Honor Magic 2 3Dになり5G対応することもなく3Dカメラを搭載し、価格だけは10万円弱に値上がりするという迷走としか言いようがない進化(退化?)を遂げており、じつに対照的です。
Source:gizmochina
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