スマホの形と言えば長方形が一般的ですが、ディスプレイ含め円形のスマホがKickstarterに登場。既にファンディング期間は終了してしまっていますが、ファンディング自体には成功し、来年秋の出荷予定となっている模様です。
目次
基本スペック
- Snapdragon ???
- 3.45インチ(800×800)LCD円形ディスプレイ
- 3GB LPDDR3 RAM + 32GB eMMC ROM
- 2,000mAhバッテリー(交換可能)
- リアカメラ:13MP(f/2.0 1/3.06 1.12μm)
- インカメラ:13MP(f/2.0 1/3.06 1.12μm)
- 3.5mmイヤホンジャック×2
- Wi-Fi 5
- Bluetooth 4.2
- NFC
- microSDカード対応
- USB Type-Cポート×1
- USB Micro Bポート×1
- Android 10
- 130×103×22.0mm、147g
イヤホンジャックやUSBポートを2つ搭載
その形が何よりの特徴であるThe Cyrcle Phone 2.0ですが、イヤホンジャックやUSBポートを2つ搭載するなど、中々に珍しい仕様に。
RAMストレージ規格は数世代前のものとなり、容量も少なめですが、本機はそういったスペックを求める人向けではないということは明らかでしょう。
円形に合ったUIに
ディスプレイが円形ということで、AndroidのUI、アイコン配置や時刻表示などはその形に合ったものに。
アプリにおいては、フリーフォームモードにより、PCのようにアプリをウィンドウ化しリサイズ、移動などが可能。ただ、同機能は通常の機種でもAndroidの開発者オプション内に存在しており、本機での同機能が開発者オプションの有効化によるものかどうかは不明です。
アプリとの互換性については、「世界に存在する全てのアプリを試したわけではありませんが、機能しないアプリはまだ一つも見つけていません。」とのこと。
その他の特徴としては、堆肥化可能PLAやリサイクルTPUなどを素材として使用し、バッテリーなどのパーツも交換可能など、環境に配慮した仕様に。パッケージも、本体とアクティベート用SIMカード(アメリカの支援者のみ)、USB Type-Cケーブルのみとシンプルとなっています。
カラーについては、現状、黒色の前面に白色のボディの「Tuxedo(タキシード)」のみですが、1,000個の注文毎に1色追加でき、2色目は以前のプロジェクトの支援者により選ばれたブルーを予定しているとのこと。
ただ、端末の3DファイルがGitHub上に公開されており、ユーザーは自分の好きな色、果ては形に変更を加えたものまでも3Dプリントすることが可能となっています。
Made in USA
一般的にスマホの多くは中国やベトナムなど、アジアで製造されていますが、本機は99.9%のパーツがアメリカのサプライヤーからのものとなり、製造もメーカー「dTOOR」の本拠地となるシアトルで行われているとのこと。
何故円形なのか
そもそも何故円形なのか、という問いに対しては、以下のように回答しています。
リサーチによると、人々は丸い物体を好み、SNSのプロフィール画像が過去4年で四角から円形となったように、円形の画像や動画は見栄えがいいから。
実売価格は約11.4万円
中々にニッチな製品となるThe Cyrcle Phone 2.0ですが、Kickstarterにて今年8月10日よりクラウドファンディングを開始し、10月9日に終了。
その60日間において68人の支援者、そして当初の目標金額$10,000(約114万円)を超える$13,705(約157万円)を集めており、2022年9月に出荷予定となっています(今年12月出荷の、基盤に署名入り、5分のちょっとした組み立てを要するプロトタイプ+Etc.のリターンも$2,000(約22.9万円)で用意されるもこちらの支援者は0人に)。
クラウドファンディングにおいては、プロジェクトの失敗によりリターンが得られない、返金されない、といったリスクもありますが、「The Cyrcle Phone 2.0」と名前に2.0と付いていることから分かるように、メーカーのdTOORは初代Cyrcle Phone、「The Cyrcle Phone 2G」のファンディングに成功し、リターンも予定の5ヵ月前に配送、との実績があるため、失敗に終わることはなさそうです。
肝心な価格については、アーリーバード価格は$599(約6.8万円)、クラファン価格が$699(約8万円)、そして実売価格が$999(約11.4万円)に。送料はアメリカ国内が$50(約5,700円)、国外が$150(約1.7万円)となっています。
ファンディング期間は終了してしまいましたが、実売価格とあることから、今後公式サイトなどで購入が可能となることでしょう。
日本国内で正式に取り扱いなるか
メーカーのdTOORはアメリカ企業ですが、端末を対象としたリターンで対応バンドを理由として北米、日本、それ以外の国用と、わざわざ日本のみのモデルが用意されており(日本向けモデルの支援者はクラファン価格リターンの一人のみ)、同社CEOが過去に日本のエンジニアとしてMicrosoft、NEC、そして生化学者として富士電機で働いていたこともあるため、もしかしたら、日本国内で正式に取り扱い、となることもあるかもしれません。
実際に、Palm Phoneや、Red MagicやBlack Sharkといったゲーミングスマホなどニッチな機種は、Softbankや正規代理店を通して国内販売がされているため、本機がそういった形で国内取り扱いとなる可能性もあるのではないでしょうか。
Source:Kickstarter, Cyrcle Phone
いや…この路線はスマートウォッチでええやろ…
大型化されても落としそうで怖いわw