ロイター通信は26日、テンセントがHuaweiとタッグを組み、クラウドゲーミングサービスの開始に向けて共同開発ラボを設立したと報道しました。テンセント自身の「声明」によるものだとしています。
巨大ゲーム会社テンセント、クラウドゲーミングとは?
テンセントといえば、「クラッシュ・ロワイヤル」のSupercellや「フォートナイト」のEpicGamesを傘下に持つ世界最大のゲームパブリッシャーです。
一方のHuaweiは、言わずもがな中国最大手のスマホメーカーにして、Kirinチップを始めとする半導体製造にも強みを持っています。両社とも、中国版GAFAこと「BATH」の一角に数えられています。
クラウドゲーミングとは、ゲームプレイヤーの自宅ではない遠隔地にある巨大なサーバーでゲームの計算処理を行い、高速なインターネットを経由してリアルタイムでゲーム映像を配信しつつプレイすることができる技術。手元に高性能なコンピュータを必要としないため、スマホやノートパソコンでも高画質なゲームプレイを可能にします。
日本では先日softbankが、5Gサービスの開始に合わせてNVIDIAのGeForce NOWを日本へ持ち込んだことが話題となりました。
テンセントが持つ大量のタイトルとHuaweiの半導体技術のタッグ
ロイターによれば、2社によるクラウドゲーミングサービスでは、Huawei製のKunpengチップファミリーが採用される予定。これらをテンセントの保有するクラウドゲーミングのプラットフォーム「GameMatlix」上に構築するといいます。
Google StadiaにMicrosoft XCloudなど、アメリカ企業+Intel製チップが幅をきかせるクラウドゲーミング市場に、中華陣営2社で殴り込む形です。
また、テンセントは「人工知能(AI)と拡張現実(AR)に重点を置く」とも述べているとのこと。
今のところ、2社によるサービスの開始に関して一切の予測はできませんが、テンセントの持つたくさんのビッグタイトルには期待できるかもしれません。
Source:ロイター(英),XDA Developers
映画のタイトルみたいだなお前な