アメリカの大手新聞社であるThe Wall Street Journalによると、2月段階でアメリカ国内においてApple Musicの有料会員数がSpotifyの有料会員数を上回ったそうです。
2019年2月末までのApple Musicの有料会員数は2800万人であるのに対して、Spotifyの有料会員数は2600万人にとどまりました。今まで、Spotifyが最大の音楽ストリーミングサイトであったのですがApple Musicの急成長に負けた形になります。なお、この数値は公式発表によるものではなく情報に精通した者によるリークです。
アメリカ国内ではApple Musicがトップになりましたが、全世界では依然とSpotify一強の状態です。Apple公式の発表によると、Apple Musicのユーザー数は役5000万人です。一方で、Spotifyの会員数は2億7000万人であり、そのうち9600万人が有料会員に登録しているそうです。
いくらApple Musicの急成長しているとはいえ、グローバル的な観点から見たらまだまだSpotifyの方がユーザー規模が大きいようです。
とはいえ、Spotifyも現状にあぐらをかいてはいられません。Spotifyの1ヶ月あたりのユーザー増加率は1.5-2.0%であるのに対してApple Musicの1ヶ月あたりのユーザー増加率はそれをかなり上回る2.6-3.0%です。
また、Spotifyは無料会員が多いためか、ユーザー一人あたりの売上が落ちていると金融レポートで指摘されています。それに対してApple Musicはユーザー一人あたりの売上が安定しており、着実に利益を増やしているようです。これらのニュースからも、Spotifyが劣勢であることが伝わってきます。
Spotifyが、「AppleがApple Musicを有利にするためにApp Storeの権力を乱用し、Spotifyを締め出そうとしている!」とEUの独占禁止法を管理している当局へ訴えたというニュースは耳に新しいです。この訴えは、「いつかApple Musicに追い抜かれるのではないか」というSpotifyの焦燥感もあってのことなのかもしれませんね。
Source : The Wall Street Journal., The Moltey Fool
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