ドイツで行われた家電見本市「IFA 2019」で米Qualcommは自社の5G対応プラットフォームを600, 700シリーズにも拡張していくことを表明しました。
すでに、Snapdragon855および855Plusを搭載した一部スマホでは5Gを利用できますが、近い将来、中性能・中価格帯のSnapdragon 600番台や700番台でも5Gを利用できるようになるようです。
なお、5GモデムはSoC(Systemo-on-Chip)中に統合され、7nmテクノロジーで製造されるとのこと。また、Qualcomm AI EngineというAIエンジンを搭載することに低電力でより高い性能を望めるようです。
この決定により、20億人以上のユーザーが5Gを利用できるになるかもしれないとQualcommは説明しています。
搭載ブランドも一部判明
5G対応Snapdragon 700シリーズを搭載する予定が明らかになっているスマホブランドは以下の通りです。
・OPPO
・Realme(OPPO傘下)
・Redmi(Xiaomi傘下)
・Vivo
・Motorola(Lenovo傘下)
・Nokia
Snapdragon 600シリーズの5G対応デバイスは2020年後半に販売開始される予定とのこと。
低価格5Gスマホの時代が来る
少し前にSnapdragon 855+で5G対応にも関わらず5万6000円のVivo iQoo Proが話題となりましが、それは一部の例外。ほとんどの5G対応スマホは非常に高価でした。
現在Snapdragon 600シリーズを搭載するスマホには2万円を切る機種もあります。グッと価格の下がった5G搭載モデルにより、より多くの人に5Gが普及するのは確実でしょう。
また、ミドルレンジ帯SoCで有名なMediaTekも、5G対応したSoCであるHelio M70を搭載したデバイスが今年中にリリースされることを発表しています。価格や性能は明らかになっていませんが、5G対応のSnapdragonと良い勝負を繰り広げることとなるのではないでしょうか。
コストパフォーマンスの鬼として有名なRealmeやRedmiブランドが、どれだけの価格で5Gスマホを発売するのかに注目です。
600シリーズといっても、上位(665/670/675)と下位(630/632/636)があるよな
両方とも後継を作るのだろうか?