最近スマホの性能で沢山見られるようになった「リフレッシュレート」。
スマートフォンのリフレッシュレートは現状60Hz(1秒間に60回更新)が主流です。90Hzや120Hzに対応したゲーミングスマホがセールスポイントとしてアピールしていることもあります。しかしそれでも「リフレッシュレート」という単語を知らない人は多いのではないでしょうか。
リフレッシュレートとは、直訳すると「更新回数」です。
この記事では「リフレッシュレートが高いと何が変わるのか」「そもそもリフレッシュレートとは何か」「適切なリフレッシュレートはいくつか」といった点を解説します。
目次
リフレッシュレートとは
リフレッシュレートとは、画面に表示されているイメージが上から下に繰り返しスキャンされる回数です。リフレッシュレートが高いほど、ディスプレイに表示される画像は滑らかになります。
直感的に理解するのであれば、パラパラ漫画をイメージすると良いです。下のGIF画像をご覧ください、
リフレッシュレートとはパラパラ漫画でいう「ページめくりの速度」です。リフレッシュレート(ページをめくる速度)が遅くなれば画像はカクカクになります。
画面がなめらかであると感じるには最低24Hz(1秒間に24フレーム)が必要です。たとえば、一般的な映画やアニメは一秒24コマです。スマートフォンでは一般的に60Hzに対応しています。
リフレッシュレートが向上すると何が変わるのか
ゲーミングスマホやiPad Pro、シャープ製のスマホなど、120Hzディスプレイをアピールするスマホは何が違うのでしょうか?
リフレッシュレートが向上すると、1秒間にディスプレイが更新される回数が増加するので動画が滑らかに動きます。これは、30fps(1秒間に30フレーム更新)と60fps(1秒間に60フレーム更新)の動画を比較すれば一目瞭然です。
30fpsと60fpsの比較は下記の動画をご覧ください。
※視聴時は「設定」→「画質」から60fpsになっているかチェックし、60Hz以上のディスプレイで見てください。
リフレッシュレートが向上すると、ディスプレイに表示される動画が滑らかに動きます。
今度はスマートフォンの画面でリフレッシュレートの違いを確認してみましょう。
左がiPhone XS(60Hz)、右が90Hz対応のスマートフォンです。
表示をリフレッシュするとき、画面は上から下に更新されます(一瞬なので目には見えません)。アニメーションや高容量の画像を多数掲載したサイトを見る時、リフレッシュレートが低いと動作がカクついたり、リフレッシュ前の残像が残ったりします。
高リフレッシュレートにはデメリットも
ここまで理解すると、リフレッシュレートは高ければ高いほど良いと思います。しかし、リフレッシュレートが高いことによる弊害もあります。それは、「電池持ち」です。
Oneplus 7 Proを使ったテストでは、常時60Hz設定と常時90Hz設定でネットサーフィンを行った際、90Hz設定では電池持ちが大幅に悪化するという結果になっています。
もちろんリフレッシュレートは設定で切り下げられることが多く、ゲームや動画のみに適用されるケースも多いので、高リフレッシュレートのスマホは電池持ちが悪いという訳ではありません。
しかし、リフレッシュレートを高めると電池持ちが悪くなるという問題はデスクトップPCのディスプレイには無いスマホ特有の事情なので、気に留めておく必要があるでしょう。
バランスの良いリフレッシュレートは60Hz
スマートフォンでは「コストを抑え」「バッテリー持ちを少しでも良くする」ことは非常に重要な要素です。これが、スマートフォンメーカーがミドルスペック以下のスマートフォンが高リフレッシュレートにならない理由です。
実際、一般的なスマートフォンユーザーにとっては、画面の滑らかさよりも電池持ちが良いことや購入価格が安いことの方が重要視されるのではないでしょうか。
ディスプレイの輝度やコントラストなど、画面の見やすさに直結する要素は他にもあります。リフレッシュレートは60Hzで充分です。
ゲーマーなら話は別
しかし、ゲーマーなら話は別です。
リフレッシュレートが上がる=画面が滑らかになると、FPSの戦績が明確に上がることが複数のサイトで検証されています(1,2)。画面移動が激しいFPSではエイムがしやすくなるためです。
他のスペックや価格とも相談ですが、高リフレッシュレートのスマホはおすすめです。
ディスプレイの入力遅延や反応速度、高いフレームレートが維持できるだけの処理性能があるか、別途確認して購入しましょう。
おすすめの高リフレッシュレート対応モデル
最後に、おすすめの高リフレッシュレート対応スマートフォンを3機種ご紹介します。
Razer Phone 2
ゲーミングスマホを語るうえで外せないのがRazer Phone 2。PCゲーマーであればRazerの名前を目にした方も多いかと思います。
Razer Phone 2はSnapdragon 845を搭載し、メモリ8GB、リフレッシュレート120Hzに対応したゲーミングスマートフォンです。2K IGZOパネルをディスプレイに使用しており、アクションゲームが捗ります。
OnePlus 7 Pro
OnePlus 7 ProはSnapdragon 855と2K+対応の有機ELディスプレイを搭載し、メモリは最大12GB、リフレッシュレートは90Hzです。ディスプレイの質は世界最高だと評価されています。
6.67インチの大画面とトリプルカメラに対応し、現在のお値段はメモリ容量にもよりますが、だいたい75,000~88,000円くらいです。
Red Magic 3
最後におすすめするのは「世界初の冷却ファン搭載スマホ」のRed Magic 3です。Red Magic 3はSnapdragon 855と最大12GBのメモリを搭載しています。
ディスプレイは6.65インチのフルHD+対応有機ELディスプレイを搭載。さらにはゲームに最適化されたカスタムOS「Red Magic 2.0」に対応しており、リフレッシュレートは90Hzに対応。まさに「ゲームの為に作られたスマートフォン」です。
AliExpressにて、お値段はだいたい55,000~79,000円です。
Source:ZOL
リフレッシュレートの違いによる目の疲れについても記述しては如何でしょうか