【IIjmio】速度・サポート・料金プランの辛口レビュー

株式会社インターネットイニシアティブが運営するIIjmio（みおふぉん）は、海外42ヶ国で利用できるトラベル用のSIMを中心に提供してきた老舗のMVNOです。高いサービスと技術力に定評があります。MVNOのシェアは2019年3月時点で業界5位（MM総研調べ）にランクインしています。

今回は、telektlistの森野がIIjmioの各項目を5段階評価でレビューしてみました。IIjmioの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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IIjmioのプラン

【評価】☆☆☆☆（4／5点）

IIjmioは、ドコモ（タイプD）とau（タイプA）の2回線を提供しています。料金プランは、「ミニマムスタートプラン」「ライトスタートプラン」「ファミリーシェアプラン」の3種類が用意されています。なお、音声通話SIMとSMS付きSIMは両方の回線が提供されていますが、データ通信専用SIMはドコモ回線のみの提供となっています。

プランの料金は、以下の通りです。

続いて、IIjmioが提供するプランのメリットとデメリットを見ていきましょう。

【メリット】

○au回線（タイプA）のSMS付きSIMのコスパが良い

○複数のSIMを運用する場合は、回線の違うSIMでもデータシェアができる

○専用アプリで高速通信と低速通信を切り替えできる

○「みおふぉんダイヤル」を使えば通話料が50%オフになる

【デメリット】

×au回線（プランA）であっても一部のau端末はSIMロックを解除する必要がある

×支払い方法はクレジットカードのみ

×契約月から翌月までは解約できない

初期費用

【評価】☆☆☆（2.5／5点）

新規契約時には、3,000円（税抜）のSIMパッケージ料が発生します。さらに、ドコモ回線（タイプD）は394円、au回線（タイプA）は406円のSIMカード発行手数料が発生しますが、アマゾンで販売されているエントリーパッケージを使って公式サイトから申し込めば、初期費用が約88%も安くなります。

ただし、エントリーパッケージは音声通話SIMのみが対象となっているため、データ通信SIM及びSMS付きSIMは手数料が値引きされません。

データ通信専用SIM及びSMS付きSIMを検討しているけれど、少しでも初期費用を安く抑えたい人は、7/4～9/1まで限定販売されているIIJmioえらべるSIMカードを活用してみましょう。このエントリーパッケージを使えば、全てのプランの事務手数料が無料になるだけでなく、月額料金も12ヶ月間400円値引きされるのでかなりお得です。

サービス

【評価】☆☆☆（3／5点）

IIjmioが提供するサービスの中で、筆者は下記のサービスに注目しました。

【つながる端末保証　500円／月】

ご利用の端末が画面割れ、水没、破損した時に修理・交換してくれる保証サービスです。SIMフリースマホはもちろん、他社のキャリア端末や中古で購入した端末も対象となります。SIMの購入時のみ加入できるので、万が一に備えて加入しておくことをおすすめします。

【IIJmio WiFi by エコネクト　362円／月】

全国14万箇所以上の飲食店、公共交通機関、商業施設などのWi-Fiスポットを利用できるサービスです。暗号化方式も整備されているので、安全に利用できます。外出先でのデータ通信を節約するのに最適です。

【みまもりパック　500円／月】

ウィルスバスターモバイルとフィルタリングがセットになった、子供向けのセキュリティパックです。単体で加入するよりも割安です。

【ローチケHMVプレミアム　500円／月】

約1万作品の映画と約12万冊の漫画を楽しめるエンタメサービスです。さらに、ローソンが提供するチケット抽選先行にエントリーすると当選確率が自動的にアップします。IIJmioでオプションとして申し込みすることで、最大2ヶ月間無料で利用できます。

【みおふぉんダイヤル　600円 or 830円／月】

IIJmio契約者同士であれば10～30分以内、それ以外の人でも3～10分以内であれば何度でも無料でかけ放題になる通話オプションです。使い方に合わせて2種類の料金プランが用意されています。

【サービス総評】

IIjmioは、サポート系やセキュリティ系、エンタメ系など幅広いジャンルのサービスを提供しています。特に、SIMフリー端末・キャリア端末・中古端末の故障補償を付けられるのは、ポイントが高いです。

ただし、専用のメールアドレスは提供されていないので、フリーメールなどで代用する必要があります。

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ユーザーサポート

【評価】☆☆☆（3／5点）

IIjmioは、疑問や不明点があれば、電話、チャット、Twitter、メールで問い合わせできます。なお、土日祝日は電話が混み合うことが多く、メールも回答までに時間を要することがあるため、急いでいる人はオペレーターチャットなどで問い合わせすることをおすすめします。

速さ・通信速度

【評価】☆☆（2／5点）

IIjmioは、通信速度が遅いという噂が聞かれますが、実際はどうなのでしょうか。keisoku.ioの速度測定データを元に検証していきます。

以下は、7月27日（土）のドコモ回線（タイプD）の速度です。朝の平均は6.4 Mbps、昼の平均は1.8 Mbps、夜の平均は9.7 Mbpsでした。

続いて、7月27日（土）のau回線（タイプA）の速度を見ていきましょう。朝の平均は13.2 Mbps、昼の平均は0.6 Mbps、夜の平均は2.2 Mbpsでした。

IIjmioの公式サイトによると、ドコモ回線（タイプD）はドコモのLTE／3Gエリアに準拠し、下りは最大1288Mbps、上りは最大131.3Mbpsの速度であることを公表しています。また、au回線（タイプA）はauの4G／LTEエリアに準拠し、下りは最大958Mbps、上りは最大112.5Mbpsの速度であることを公表しています。

実効速度は通信環境・状況により変動しますが、公表値よりも大幅に下回っています。平日の通信速度は遅め、土日祝日は通信速度が早めの傾向があります。時間帯別に見ると、最も混み合う昼頃は著しく速度低下する傾向にあります。ただし、IIJmioはデータ通信の初速バーストを提供しているので、ある程度はストレスなく使えるのではないでしょうか。

IIjmioはこんな人に向いている

【合計】14.5点／30点

IIjmioは、老舗のMVNOなだけあってサービスも手厚く、価格設定も良心的なので、初めての格安SIMにも最適です。ほぼ唯一の欠点とも言えるのが通信速度の遅さなので、ゲームや動画視聴などで通信速度を重視する人にはあまり向いていません。

以上のメリットとデメリットを踏まえた上で、IIjmioに向いている人は以下の通りです。

• サービスが手厚いMVNOを探している
• キャリア端末や中古端末など、自前の端末を持ち込んで使いたい
• 家族全員で格安SIMへの乗り換えを検討している
• 通信速度はあまり気にならない

今回は月額のSIMプランをご紹介しましたが、IIJmioは世界42ヶ国で何度でも利用できるプリペイドSIMも提供しています。海外へ出張・旅行に行く機会が多い人は、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。

IIjmioの申し込みは公式サイトがおすすめ！

IIjmioは、公式サイトや提携の家電量販店などから申し込めます。初期費用の値引きキャンペーンや、キャッシュバックキャンペーンも定期的に開催しているので、公式サイトをチェックして、ぜひ活用してみてください。

また、AQUOSシリーズなど国内外の人気Android端末はもちろん、MVNOにしては珍しくiPhone XS、XRといった最新機種も中古販売しています。端末とSIMのセットも割安になる専用プランが用意されています。

加入を迷っている方も、電話やチャットなどから気軽に相談できるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

→IIJmio公式ストアを見る