Xiaomi Mi Note 10は、世界初の1億画素カメラで話題を呼んだMi CC9 Proのグローバルモデルです。
メイン画素数108MPの5眼カメラを搭載し、スマホカメラでは最大級となる1/1.33インチのセンサーを採用。
まさに「カメラお化け」と形容できる一台ですが、チップセットは普段使いに困らない処理性能のSnapdragon 730Gで、30W急速充電対応の5,260mAhバッテリーを搭載。カメラ以外の機能も充実しています。
それでいて価格は4万円台(日本版は5万円後半からです)と、Xiaomiならではの高いコストパフォーマンスを誇ります。
今回は、海外通販サイトのGearbest様から実機を提供して頂きましたので、使用感を細かくレビューしていきます。
Mi Note10とは?:世界初の1億画素5眼カメラを搭載スマホ
良いところ:さすがのカメラ性能にパワフルなバッテリー、デザインも◎
悪いところ:Micro-SD非対応、本体の厚さと重さ
目次
開封の儀
エアー遊具(フワフワ)のような緩衝材にくるまれ、手配から1週間ほどでDHL便にて到着。客観的に見て衝撃対策は十分な印象でしたが、箱には多少のへこみがありました。海外スマホ通販には付きものかと思います。
内容物は以下の通りです。
・Mi Note 10本体
・純正充電器
・純正ケース
・Type-Cケーブル
・説明書および保証書
・SIMピン
なお、純正充電器が海外仕様のため、今回は日本用の変換プラグが別途付属していました。
内容物の写真に含めてしまいましたが、購入先によっては付属しない可能性があるため、ご注意ください。
純正充電器は、非常に大きいサイズ感。
変換プラグと併用すると、スペースが限られた場所での使用は厳しそうです。
純正ケースは、透明のTPU素材となっています。
Mi Note 10のエッジ部分を隠さずに、本体をしっかりと保護できるスグレモノ。カメラ部分の出っ張りもフラットにしてくれます。
ただ、ケース自体の質感はいたって平凡で、経年劣化でべたつきそうな印象を受けます。
既製品にありがちな安っぽいイメージも否めません。
......と思ったら、発見がありました。
側面に、「Designed by Xiaomi」という文字が!
こうした細部へのこだわりは、さすがXiaomiと言うべきものでしょう。ディズニーリゾートで隠れミッキーを見つけた時のような喜びがありました。
スペック概要
基本スペック | |
---|---|
ディスプレイ | 6.47インチ, 1080 x 2340, 有機ELディスプレイ, 398ppi |
サイズ | 157.8 x 74.2 x 9.7mm, 208g |
システム | |
OS | Android 9.0 (Pie) |
Soc | Qualcomm Snapdragon 730G |
CPU | Kryo 470 Gold x2 + Kryo 470 Silver x6 8コア, 2.2 GHz |
メモリ(RAM) | 6GB / 8GB |
ストレージ | 128GB / 256GB, sd_card microSDスロット無し |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 108 + 12 + 20 + 5 + 2MP, F値/1.7, OIS(光学手ぶれ補正), レーザーAF, PDAF, 5x光学ズーム, 5眼カメラ, クアッドLEDデュアルトーンフラッシュ, デュアルピクセルPDAF |
メインカメラ特徴 | camera |
前面カメラ | camera_front 32MP, F値/2.0 |
センサ類 | 画面内指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス |
機能 | 防水 非対応, イヤホンジャック あり |
その他特徴 | 24-bit/192kHzオーディオ |
バッテリー | battery_charging_full2.0, Type-C 1.0, 5260mAh |
外観とデザイン
続いて、Mi Note 10のデザインを見ていきたいと思います。
今回はオーロラグリーンを選びましたが、実際に手にしてみると少し青っぽい印象。
光の反射具合によって色が変わって見えるところは、まさしくオーロラの名前にふさわしい気もします。
重量が208gということで、持った時に結構な重さを感じました。高級感はありますが、気軽に扱えない印象は否めません。
本体周りの構成は下記の通りになっています。
・上部:赤外線ポート・マイク
・左側:なし(つるっとした見た目になっている)
・下部:3.5mmイヤホンジャック・マイク・Type-C充電口・スピーカー
・右側:電源ボタン・音量ボタン・SIMトレー
SIMトレーはデュアルSIMに対応していますが、MicroSDは非対応です。
優れたカメラ性能ゆえに大容量ファイルが多くなりがちなことを考えると、外部ストレージに対応して欲しかったというのが正直なところです。
処理性能
AnTuTuバージョン8のベンチマークは25万点以上で、日常使用に不足はありません。
操作をする上でもストレスを特に感じませんでした。
ソフトウェア
OSはAndroidベースのMIUIで、最新版のMIUI 11が使用可能です。
余分なアプリ類はほとんどなく、すっきりした見た目となっています。
MIUI 11の機能紹介①ダークモード
先代のMIUI 10でも使用可能だったダークモードが、MIUI 11でパワーアップ。システムアプリ全ての対応を実現しました。
有機ELディスプレイならではの美しい黒色を活かすことができ、暗い場所でも目に優しい使用感となっています。
MIUI 11の機能紹介②Always-Onディスプレイ
画面消灯時でも、時刻などを常時表示可能なAlways-Onディスプレイ機能を実装。
Always-Onディスプレイは初めて使用しましたが、非常に美しい見た目でした。
日本語に完全対応
グローバル版のMi Note 10は、日本語に完全対応。Google Play関連のサービスも問題なく使用可能です。
グローバル版も技適取得済み
また、グローバル版でも日本の技適を取得済みのMi Note 10。筆者の実機でも、技適マークの表示を確認できました。
ディスプレイ
有機ELのディスプレイは、水滴型ノッチを採用。美しい発色の大画面で、動画鑑賞など幅広い用途で活躍してくれそうな印象を受けました。
YouTubeなどの一部アプリでは、通常モード・拡大モードを選択することが可能です。
ディスプレイ側面は、Galaxyシリーズを彷彿とさせる滑らかなエッジ加工となっています。
持った時の滑らかさはありますが、画面の端をタップする際に少しコツが必要で、個人的にはメリットをあまり感じることができませんでした。
ディスプレイ内指紋認証は非常に高速で、全くストレスなく使用することが可能です。
これまでディスプレイ内指紋認証を使用したことはありませんでしたが、これまでの懐疑的な印象が覆りました。
カメラ
大変お待たせしました。最大のセールスポイントであるカメラをレビューしていきたいと思います。
まず見た目ですが、メイン108MPの5眼カメラが背面に鎮座。非常に大きく重厚な印象があります。
出っ張りもあって落下が非常に怖いため、ケース装着は必須と言えるかもしれません。
メイン108MPの高画素に目を奪われがちですが、光学ズームや超広角などの機能も充実し、多様なシーンに合わせて撮影が楽しめる仕様となっています。
それでは、いくつか撮影例をご紹介します。
風景①
0.6倍の超広角カメラによる撮影では、画角の広さに驚きました。
そして、108MPのメインレンズによる撮影は「108MPモード」を使用する形となり、通常モードの撮影とは異なっています。
1枚の画像サイズが17MB近くとなってしまったため、今回は別途ご紹介します。
興味のある方は、下記リンクからご覧ください。
風景②
立ち位置は変えず、ズームを使用して撮影してみました。5倍光学ズーム使用時でも、看板の文字がはっきり読めることに感動です。
接写(植物)
今回は、植物を被写体としました。
筆者は完全なカメラ初心者ですが、特に設定もせず美しい写真が撮れることに驚いてしまい、しばらく手当たり次第にシャッターボタンを押し続けました。
夜景
暗所に強い夜景モードは、街中にイルミネーションがあふれるこれからの季節に活躍してくれそうです。
バッテリー
バッテリーは5,260mAhで、30Wの急速充電に対応。
筆者の使用環境では30分程度で50%の充電が可能で、あっという間に充電が完了する印象を受けました。
大容量であるため、体感ですがバッテリー持ちも非常に優秀です。操作中はもとより、長いスリープ状態から復帰した時に「まだ電池残量がかなり残っている......!」と実感することが多かったように思います。
音質
Mi Note 10は、ハイレゾ対応のスピーカーを搭載。
本体下部のスピーカーによって生み出される音は、高音がはっきりしているイメージでした。
カメラの感動に比べると、音質に関してはそれほど特筆すべき印象を受けないものの、音楽鑑賞なども十分楽しめそうなクオリティです。
まとめ
カメラ機能が最大のセールスポイントで、筆者のようなカメラ初心者でも手軽に美しい写真を撮れる点は素晴らしいと思います。
また、決して「カメラだけの機種」ではなく、OSのUIを含むシンプルなデザインや、パワフルなバッテリーなども好印象でした。
Xiaomiの日本進出に伴って、日本でも人気の出そうな一台と言えます。
評価: 4/5点
良いところ
・高級感のある本体デザイン
・急速充電対応の大容量バッテリー
イマイチなところ
・エッジディスプレイ(好みが分かれそう)
・Micro-SD非対応
購入方法(Gearbest)
グローバル版のMi Note 10は、現在海外の通販サイトにて入手可能です。国内版と対応バンド・ソフトウェアの仕様は全く同じ。違いは充電機の形状のみで、こちらの方が国内版よりも1万円ほど安くなっています。
今回は、Gearbest経由での購入をご紹介。執筆時点では、400ドル台前半のセール価格となっています。
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