国内では初のOppo K1レビュー記事となります(telektlist調べ)。
Oppo K1のメモリ6GB版を知人から入手したのでレビューします。
目次
Oppo K1をざっくりご紹介
基本スペック | |
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ディスプレイ | 6.4インチ, 1080 x 2340, 有機ELディスプレイ, 402ppi |
サイズ | 158.3 x 75.5 x 7.4mm, 156g |
システム | |
OS | Android 8.1 (Oreo) |
Soc | Qualcomm Snapdragon 660 |
CPU | Kryo 260 8コア, 2.0 GHz |
メモリ(RAM) | 4GB / 6GB |
ストレージ | 64GB, sd_card microSDスロット無し |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 16 + 2MP, F値/1.7, デュアルカメラ, PDAF |
メインカメラ特徴 | camera |
前面カメラ | camera_front 25MP, F値/2.0 |
センサ類 | 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 顔認証ロック, 画面内指紋認証センサ |
機能 | 防水 非対応, イヤホンジャック あり |
バッテリー | battery_charging_fullmicroUSB 2.0, 3600mAh |
昨年の10月に中国国内限定モデルとして発売され、現在も中国では人気機種として販売されています。2万円代前半からインディスプレイ指紋センサーを搭載する機種としては、購入した2018年10月時点で最安値の機種でした。
Oppo K1はSnapdragon 660を搭載し、メモリは4GBモデルと6GBモデルが存在します。ストレージはどちらも64GBとなっています。バッテリーは3500mAhで、カメラは背面がデュアルレンズになっています。
私が入手した6GBモデルは中国国内では2万7000円ほどで販売されています。
2019の2月からコスパ競争が激しいインドでも販売が開始(4GBモデルのみ)されただけあり、コストパフォーマンスは昨年の機種としては抜群です。
付属品
2018年頃から標準オプションとなりかけているクリアケースも付属品の一部に入っていました。充電器は日本でも使用できるタイプのものが同梱されています。
特にカバーの完成度が非常に高い印象を受けました。TPUケースではあるものの、スクリーン側縁が硬い仕上がりになっていて、落下させてもきちんと保護できていました。背面には吸着防止の加工がありますが、目立たない程度のものです。ボタンの押し心地についても、自然な感触で無理なく押す事ができます。メーカーが自社スマートフォンに付属させるだけあって、完成度はかなり高いものだと感じました。
ミュージック関連とセルフィーに力を入れているイメージの強いOPPOですが、中国版にはイヤホンは付属していませんでした。
充電ケーブルはシンプルな白いものが入っていました。
保護フィルムも工場出荷時から貼られており、保護フィルムを普段は購入しない筆者もさすがに剥がすことはできず、貼ったそのままの状態で使っています。艶ありの光沢フィルムなので見え方に影響はありませんでした。保護フィルムは傷がつきやすいです。
私がOppo K1を購入した理由
私がOppo K1を購入したのは昨年の10月頃です。当時インドで爆発的に売れていたRealme 2 Proをどうしても手に入れたかったものの、品切れが目立っていて購入できませんでした。そのためスペック面でほぼ同等、価格も近いOppo K1をメイン機種として購入しました。
ここがいい
約2万7000円という価格ながら、3500mAhのバッテリー、Snapdragon 660、そして6GBのメモリと64GBの内臓ストレージを搭載している点はとても魅力的です。2019年の今でもとてもコストパフォーマンスが良いと感じられる一台です。インディスプレイ指紋センサーも、使用するまではとても期待していた機能です。
本体色の赤も光沢が美しく、カバーをつけてしまうのがもったいないと感じる仕上がりです。
中国の公式サイトでも大きく宣伝されており、OppoのOppo K1への力の入れ具合が伝わります。
Color OSをチェック
今回ColorOSをはじめて触りましたが、ホーム画面のアイコンの形が自動調整されてしまう点が気になります。アプリはすべて、アイコンの四隅が自動的に切り取られてiPhoneのアイコンサイズ(iOS7以降)に近い形になります。UIのデザインはAppleのフラットデザインに立体感を足したような印象を受けました。
ホーム画面にウィジェットを追加で配置する方法が分かりません。おそらく時計ウィジェット以外は追加できないのでしょう。
アプリの通知バッジは工夫されたデザインです。通知の件数は分かりませんが(電話アプリは除く)、Color OSのデザイン性は高いと感じました。
天気アプリですが、位置情報をオフにしていると開くことすらできません。Oppoが犯した最大の罪でしょう。しかし、H社やS社のスマートフォンにある天気アプリよりデザインが良いと感じました。デザインはMicrosoftを意識しているようです。
ColorOSはiOSにそっくりだという批判もありますが、批判されるほど似てはいないと思いました。vivoほどではないですよ…
ナイトシールドというブルーライトカット機能がありますが、ロック画面中は対応していないためアップデートでの改善を期待します。
ノッチが小さくて驚き
水滴型ノッチについても、スクリーンの表示には不具合は見られません。横画面表示では文字に高確率で被ってしまいますが、気にならない程度です。
普段スマートフォンに興味を示さないiPhoneユーザーの知人も、「(自分のiPhoneより)画面が大きく感じる」とコメント。
ボタンの配置
スクリーンから見て右側には電源ボタンがあります。
左側にはSIMトレイと、音量ボタンがあります。マナーモードボタンや音声アシスタント系のボタンはついていません。
ボタン類の押し心地は安っぽい印象を受けました。GalaxyやiPhoneなどのスマートフォンと比べると、フニャフニャした押し感がします。
これが本当の中華スマホです
日本や海外向けに販売・製造されているスマートフォンが中国のメーカーから多く出ていますが、Oppo K1は中国国内向けのスマートフォンです。
そのため、中国で人気のアプリがかなりの数、最初はインストールされた状態でした。中には日本の最新ドラマが無料で視聴できるアプリもあり、中国語字幕も最初から最後までついているようでした。
普段我々がテレビで見ているような人気ドラマも無料で視聴できるようになっていました。これが中国国内向けにカスタマイズされた、本当の中華スマートフォンなのでしょう。
カメラ
サンプルショットを二枚掲載します。
昼夜問わず、綺麗な写真が撮れます。珍しくはないですが、マナーモードにすることでシャッター音を消すことができます。
色味も綺麗に再現できており、価格を考えると非常に良いカメラを搭載していると感じました。しかし、ポートレート撮影は物体と背景がきれいに区別されないことも多いのでイマイチでした。
マイナスポイント1(指紋認証)ダメ!
まったく認証できない!
マイナスポイント2(充電端子)おかしい!
あくまで個人の感想になりますが、USB-B端子差し込み口の上下(向き)がマイナスポイントだと感じました。Huaweiや最近のASUSの端末などでも機種によっては反転させている場合がありますが、やはり見慣れない向きです。ケーブルに普段使用する向きによって癖がついている場合もあるので、不便に感じています。
OPPOの機種は通常とは反転した向きのUSB-B端子差し込み口になっているようなので、この機種だけの話ではありませんが、気になったためマイナスポイントとして挙げました。設計上、何か理由があってこの向きなのでしょうか。
総評
生体認証ですが、指紋認証の精度が非常に悪いと感じたためこの評価です。顔認証の精度は良好です。
本体の見た目はグラデーションが非常に綺麗で、高級感もある仕上がりとなっています。また、カメラアプリも操作しやすく、カメラ自体の性能もとても良いです。夜間の撮影では弱いですが、値段を考えればとてもよいカメラでしょう。自撮りのOPPOだけにインカメラも妥協のない性能でした。
メモリも6GBと大容量で操作感はとてもスムーズです。しかし中国版のため、日本語に対応していないアプリや箇所が多数あったことから、操作感は星4つです。
モバイルデータ通信は全て国外で行った上でレビューを掲載しています。
インドではType-cはまだ普及してないのかな?