先月、Appleから史上最強のiPhone、iPhone 11シリーズが発表されました。
iPhone 11シリーズのベーシックモデルとなるiPhone 11は、筐体はiPhone XRをベースに、スマートフォン最速のSoCであるA13 Bionicを搭載。さらにはApple史上初の13mm相当超広角レンズを搭載しました。
価格はiPhoneにしては手が出やすい7万円台であり、意外と手が出せてしまう価格設定もなかなかに憎らしい。ここ数年で最もコストパフォーマンスの高いiPhoneと言っても過言ではないでしょう。
同時期に発売された上位機種のiPhone 11 Pro。こちらはiPhone XS譲りの52mm相当の望遠レンズを搭載している上、プロ向けディスプレイである「Pro Display XDR」の技術が盛り込まれた「Super Retina XDRディスプレイ」を採用。さらに、防水性能も向上した一方、価格もPro仕様の11万円台となっています。
iPhone 11 Proにちっとも心残りが無い、というのは嘘になってしまいますが、それでも筆者はiPhone 11を選んで正解だったと感じています。発売日から約1ヶ月たった今、再びiPhone 11ってどうなの、ということを振り返ってみましょう。
目次
カメラは期待通り
iPhone 11には13mm相当の超広角カメラ、26mm相当の広角カメラ(標準カメラ)のデュアルレンズとなっています。
カメラの機能、作例集は別の記事で紹介しているのでそちらを参考にしてください。
1ヶ月間使っていて新たに作例も溜まりました。(画像クリックで拡大)
上下反転しています
リフレクション写真は広角であればあるほど撮影しやすいです。超広角カメラを使えば水面のあるところで美しい写真が撮影できます。
レンズの汚れによる光芒が少し気になる(拭けば問題ない)
比較的スペックが低いといわれる超広角カメラでも、逆光で黒つぶれなく撮影できます。
逆に白飛びしてしまうシーンもありましたが、光芒を強調したい写真だったのでこれはこれでありです。
縦に奥行きのある写真も超広角カメラで迫力のある写真に仕上がりました。
広角カメラ(標準カメラ)も素晴らしいのですが、超広角カメラの写真のほうがダイナミックできれいな写真が取れる印象でした。
望遠レンズは無いものの、iPhone 11 Proの52mm程度では必要なシーンは多くは無いと思います。確かに写真の世界では50mm付近は写真の王道であり、50mmのレンズが多数売られています。しかし、それはどれもF値の低いぼかせられるレンズであり、豆粒サイズのスマホカメラだと、メリットは大きくありません。私は望遠レンズがないiPhone 11でも満足しています。
⚠センサーダスト発生
筆者のiPhone 11だが、使用して2週間ほどで広角カメラにセンサーダストが見られるようになりました。
広角カメラで撮影
右上に影が見えるがこれがセンサーダストです。
これがスマホ版Lightroomでダスト除去を行ったもの。簡単に消せるがそれでも気になることには気になります。
不良品ということで本体交換になりましたが、同様の不具合があるかもしれないので注意してください。
Face IDが爆速で精度もよく、使いやすい
筆者はiPhone 11で初めてFace IDを利用しました。
今まではiPhone 7の指紋認証でしたが、精度が悪く、何度も失敗した経験がありました。しかし、Face IDは失敗して開かないといったことは今の所まったくありません。速度も悪くなく、とても使いやすいと感じています。
Face IDですぐにWalletを起動することができる
特に嬉しいシーンとしては、料理やお風呂等で手が濡れているときです。今までのTouch IDでは手が濡れていると反応しないので、いちいち手を拭く必要がありましたが、Face IDではその必要はないです。持ち上げてスマホを起動、顔認証し、そのまま利用することができます。本当にとても便利です。
とはいえこれからマスクの時期になるため、冬でも使いやすいかどうかはまだ不明です。要検証ですね。
何よりデザインが可愛い
フェチズムを感じるiPhone 11(グリーン)の写真です。お収めください。 pic.twitter.com/h1rIB5Jmwm
— テレクトリスト (@telektlist) September 20, 2019
SoC性能、カメラ性能など、人々を引きつけるスペックは多種多様ですが、その中でも重要なのはデザインでしょう。デザインが良ければ所有欲が満たされ、スマホに対する満足度が高まります。iPhone 11はその点で実に素晴らしいモデルです。
iPhone 11 Proはタピオカと話題のトリプルレンズを搭載しました。一方で、iPhone 11はデュアルレンズです。縦に並んだ2つのカメラは無秩序なタピオカよりかは幾何学的であり、生理的に受け入れられやすい見た目です。
そして何よりカラーリング。iPhone 11はベーシック機であるため、多くの人に受け入れられるようなポップで可愛いカラーをしています。もちろんホワイト、ブラックなどの落ち着いた色もカバーしています。
iPhone 11のグリーンカラーが初音ミクすぎたので切り絵+クリアケースで勝手に初音ミクモデルにしてみました! pic.twitter.com/1vH3T5e8hO
— テレクトリスト (@telektlist) September 21, 2019
グリーンカラーなら初音ミクにだってなれる!
つまり、iPhone 11は可愛い上、唯一無二の「最新機種を持ってる感」を与えてくれます。結果として今まで溜まりに溜まった煩悩(主に物欲)を浄化してくれ、最大限のカタルシスを得ることができるのです。
大きくて片手操作ができない
さて、最後によくないところを紹介します。
iPhone 11、最大の弱点は望遠カメラがないことでもディスプレイが液晶であることでもありません。それは、サイズです。
左からiPhone 11, iPhone 11 Pro, iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Proは5.8インチであるのに対して、iPhone 11は6.1インチです。さらに、iPhone 11はProよりもベゼルが太い。結果として、横幅はiPhone 11が75.7mm、Proが71.4mmとなります。
この差は小さいように見えてかなり大きいです。筆者が使っていたiPhone 7の横幅は67.1mmでしたが、家族が使っていたiPhone XS(幅はiPhone 11 Proとほぼ同じ)を借りていた時期がありました。その時は横幅に関しては違和感なく使えていましたが、iPhone 11の横幅はどうしても大きすぎると感じます。ケースを付ければなおさらです。
右上のコントロールセンターを片手で開くのが難しい
ご覧のとおり、iPhone 11では片手操作は難しいです。この大きすぎるサイズこそがiPhone 11 Proへの心残りなのです。
【まとめ】iPhone 11は買いである
iPhone 7を使っていた身からすると、iPhone 11は革新的でした。超広角、ナイトモード、ポートレートモードが使える新しいデュアルカメラ、Face ID、サクサクの処理速度、ワイヤレス充電、バッテリー持ち、全て新鮮で楽しい日々でした。
特にカメラの進化は著しいです。普段からミラーレス一眼を持ち歩いている筆者はスマホで写真を撮ることはありませんでしたが、一眼カメラにはない機能がたくさんあり、作品レベルの写真がバンバン撮れるiPhone 11は良いサブ機になりそうです。
そして何より外せないのがコスパ。一番安いモデルで約8万円からというのはiPhoneにしては破格です。
2世代以上前のiPhoneを利用している人にはもちろん、Android派の人にもぜひともおすすめできる、買いの機種です。
値段はOnePlus 7proとバッティングするあたりか… iosが使えることを考えるとiPhoneのがいいって人も多いのかも。この価格帯のAndroidスマホはこれからきついだろうなぁ