このレビューは、Samsungから2019年4月に発売されたAndroid搭載タブレット「Galaxy Tab S5e」について、テレクトリストの読者から寄せられたものです。
投稿してくださったルーデル閣下さん、ありがとうございます。
目次
Samsung Galaxy Tab S5eのスペック概要
Samsung Galaxy Tab S5eの特徴は本体がとても薄いこと。5.5mmという薄さは全てのiPadに勝っています。上位モデルのGalaxy Tab S6とは異なり、残念ながらスタイラスペンには非対応です。
基本スペック ディスプレイ 10.5インチ, 1600 x 2560, 有機ELディスプレイ, 288ppi サイズ 245 x 160 x 5.5mm, 400g システム OS Android 9.0 (Pie) Soc Qualcomm Snapdragon 670 CPU 360 Gold & Kryo 360 Silver 8コア, 2.0 GHz メモリ(RAM) 4GB / 6GB ストレージ 64GB / 128GB, sd_card microSD最大1024GBまで カメラ メインカメラ camera_rear 13MP, F値/2.0, LEDフラッシュ 前面カメラ camera_front 8MP, F値/2.0 センサ類 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 顔認証ロック 機能 防水
非対応, イヤホンジャック
なし バッテリー battery_charging_fullType-C 1.0, 7040mAh
購入について
購入の決め手
動画視聴、電子書籍閲覧のためにタブレット端末が欲しかった
購入場所・購入時期・購入価格
Amazon.co.jpにて購入、2019年9月頃でおよそ55000円
購入モデル
香港版モデル RAM:6GB ROM:128GBモデル、本体色はシルバー
化粧箱・付属品
タブレット本体の画像が大きく印刷されたデザインです。特に高級感などはありませんが、厚めの紙製なので輸送の際は中身をしっかり保護してくれると思います。
付属品としては、高速充電対応の充電器と充電ケーブル、USB Cから3.5mmヘッドホンジャックへの変換アダプタが入っていました。
本体デザイン
デザインはシンプルで厚さ5.5mmと極めて薄いこともあり、まさに「板」のような印象です。また重量は400gと非常に軽量なのも特徴で、薄さも手伝って10.5インチクラスのタブレット端末としては持ちやすいと思います。
正面から見ると最近のタブレットらしくベゼルは最小限で、ほぼ画面のみとなっています。
一方、背面、側面はアルミ製となっており、手触りもよく、一体感のあるデザインと相まって高級感があります。
カメラは1mmほど出っ張っていますが、ほとんど気になるものではありません。 細かい部分では背面のSAMUSUNGロゴがiPadのリンゴマークのように鏡面仕上げになっており、よく作りこまれていると思いました。
ディスプレイ
ディスプレイは2K解像度の有機ELとなっています。有機ELらしく黒の再現度が高く、発色、解像度の高さ、画面の明るさなど、どれをとっても私が今まで見てきたタブレット端末の中では最高峰のクオリティです。
最新のiPad proと比べても見劣りしない素晴らしいディスプレイだと思います。設定でホワイトバランスなどを自由に調整できるところも良い点です。
ソフトウェア・アプリ
ホーム画面はシンプル、かつプリインストールアプリも最小限となっていますAndroid端末を使用した経験のある方ならすぐに操作に慣れることができるかと思います。
独自機能
この端末の珍しい点は、側面に指紋認証センサーが内蔵されているところです。
端末自体が非常に薄いということもあり、センサーの面積も小さいので買うまでは認証速度や精度に不安を感じていましたが、実際に使ってみると精度、レスポンスともに問題なく快適に使うことが出来ました。
動作・ゲーム性能
Antutuベンチマークのスコアは約155000点と、SDM670搭載の端末としては平均的なスコアです。
動作は流石にハイエンドスマホほど高速ではありませんが、日常的に使用する上で動作に不満があるといった場面はほぼ皆無といってもよいと思います。
試しにPUBG MOBILEをプレイしてみましたが、初回の起動ではHD画質が選択され、実際のプレイでも快適にプレイすることが出来たので、ほとんどのゲームは快適にプレイすることができるのではないかと思います。
カメラ性能・写真サンプル
流石に細部のディテールなどはハイエンドスマホのカメラには及びませんが、日中の光量が十分にある所ではそこそこの写真を撮ることができます。
タブレットのカメラを使用する場面はスマホほど多くはないので、これぐらいのカメラ性能があれば十分だと思います。(クリックで画像拡大)
スピーカー・音質
スピーカーはAKGチューニングのステレオスピーカーで、合計4基搭載されています。更にDolby Atmosも搭載しており、音量も十分で文句なしの性能です。動画や音楽などを臨場感のある音で楽しむことができるでしょう。
最近ではステレオスピーカー搭載のスマホも増えてきていますが、やはり迫力や臨場感ではこちらに分があると感じました。
惜しむらくはイヤホンジャックがないという点です。端末の薄さとのトレードオフなのかもしれませんが、これだけエンタメ性能が充実しているので出来ればあった方が良かったというのが本音です。
電池持ち・充電速度の印象
電池は待機時にはほとんど消費しませんが、使っているとそれなりに減っていく印象です。ただ、みるみるうちに減っていくという訳ではないので、1日使う程度であれば問題なく持つだけの性能はあると思います。
まとめ
良い点
①素晴らしい品質の有機ELディスプレイ
②迫力と臨場感のある音を楽しめるスピーカー
③高級感のあるデザイン
④薄く、軽量なので持ち運びが楽
⑤十分な処理性能
悪い点
①イヤホンジャックは非搭載
②SDM670搭載端末としてはやや割高な価格設定
③バッテリーはそれほど持たない
全体的な感想
実のところ、HuaweiのMediaPad M6を購入する予定だったのですが、アメリカの制裁の影響で日本で発売されるかの雲行きが怪しくなったため、第2候補だった本機種を購入したという経緯があります。
しかしながら、本機種は私がタブレット端末に求めていた「動画視聴」「電子書籍の閲覧」といった用途には最適なディスプレイ、スピーカーを備えており、タブレット端末をそういったエンタメ用途に使う方には非常にお勧めできる端末です。
一方で処理能力の面ではハイエンド端末には及ばず、ペン入力などの機能は持っていないためイラストを描くといった用途には向きません。
ただ、その分上位モデルのGalaxy Tab S6と比較して価格は抑えられており、本体のデザインや質感、ディスプレイ、スピーカーなどのクオリティは高いです。
そのため、製造メーカーが減ってしまったAndroid搭載タブレットのなかでは貴重な選択肢になる良い端末だと感じました。
満足度:10点満点中8点
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