このレビューはつい先日廉価版が発売された、「Google Pixel 3」のテレクトリスト読者による実機レビューです。
みょん様、レビュー投稿ありがとうございました。
目次
Pixel 3のスペック概要
Pixel 3はHTCのPixel部門を買収した後に、ハードウェアも含めてGoogleが完全に自社開発したスマートフォンです。小さめの本体と優れたソフトウェアが特徴で、3年間のOSアップデート保証や無制限のGoogle Photo容量などGoogle自社製ならではの特典があります。
基本スペック | |
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ディスプレイ | 5.5インチ, 1080 x 2160, 有機ELディスプレイ, 443ppi |
サイズ | 145.6 x 68.2 x 7.9mm, 148g |
システム | |
OS | Android 9.0 (Pie) |
Soc | Qualcomm Snapdragon 845 |
CPU | Kryo 385 Gold x4 & Kryo 385 Silver x4 8コア, 2.5 GHz |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ | 64GB / 128GB, sd_card microSDスロット無し |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 12.2MP, F値/1.8, LEDフラッシュ, デュアルピクセルPDAF |
メインカメラ特徴 | camera |
前面カメラ | camera_front 8 + 8MP, F値/1.8, 前面デュアルカメラ, PDAF |
センサ類 | 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ |
機能 | 防水 IPX 8, 水面下での使用が可能, イヤホンジャック 無し |
その他特徴 | eSIM, Active edge, Qiワイヤレス充電 |
バッテリー | battery_charging_full3.1, Type-C 1.0, 2915mAh |
化粧箱・付属品
しっかりとした化粧箱でデザインもGoogleらしくシンプルで良いと思いました。
付属品については本体、ACアダプタ(typeC出力)、Type C - Type Cケーブル、Type Cのイヤホン(pixel USB-Cイヤホン)、USB-Aメス to USB-Cオス(データの移行用)、3.5mmジャックメス-Type Cオス、他説明書等となっており充実している方かと思われます。
個人的には充電ケーブルがType C - Type Cなのが好感が持てます。イヤホンも音質は悪くなく、音量の上げ下げやGoogleアシスタントの起動なども出来てとても便利です。
本体デザイン
背面はカメラ付近はツヤツヤでその他の部分がマット調に近いものになっています。いわゆる海外スマホやiPhoneのような高級感があるピカピカなスマホとは少し違いますがやはりGoogleのものだけあってシンプルで良いという印象です。
少し面白いと感じたのは、カラーバリエーションで黒以外の2色(白、ピンク)は電源ボタンの色だけが違い(前者が黄緑、後者がオレンジ)アクセントになっていて気に入りました。
正面は上下に同じ大きさでスピーカーが配置されていてやはりシンプルです。パッと持った時に上下を間違えてしまうことがありますが、個人的にこのデザインは好きになれました。
電源ボタン音量ボタンについては、自分の前のスマホは音量ボタンが電源ボタンの上でしたがpixel3は逆です。まだまだ買ったばかりなのでふとした時に画面を切ろうとすると音量ボタンを押していたり、逆もあります。
ボタン配置は前の携帯の方が好みでした。カメラは少し出っ張っているのでケースなしだと傷つくかもしれません、が、他の出っ張っているスマホに比べると出っ張りはかなり少ないです。
ディスプレイ
流石の有機ELと言った感じです。ただ液晶か有機ELかと言われると最近の液晶もかなり綺麗なのでこれは液晶に戻れない!という程でもないです。当方ガラスフィルムを貼って使用しているのもあってか綺麗だなぁと感じるほどではなかったです。
初め色味は青みが強かった気がします。こちらは設定で変えられるので問題なし。
また、夜間モードといってある時間になると画面がオレンジがからせてくれるモードもあり、夜に見ても目に優しい色味にしてくれます。もちろんオフにも出来ますのでご安心を。
ソフトウェア・アプリ
Google製品ですので完全なピュアAndroidです。公式で発表される新Androidの機能がそっくりそのまま反映されています。
現在のAndroid 9はホームボタンと戻るボタンだけになり、タスクボタンの代わりにナビゲーションバーを上にスワイプするとタスク一覧が表示されます。
意外と使うのがナビゲーションバーを右にスワイプすると一個前に起動していたアプリへ飛ぶことが出来る機能で、ホームに戻ったりタスク一覧を呼び出さなくてもいいのは良い機能だと思います。
独自機能
Google製品らしく購入したらGoogleフォトが何年か無圧縮で無制限に写真をアップロードできます。他に、GoogleONEの無料ギガ贈呈だったり、Playpoints 1000ポイント+ゴールドへの昇格等様々な特典があります。
処理性能・Antutuスコア
流石のSnapdragon845製品と言った感じです。基本的にヌルサクです。Antutuベンチマークも26万点程で文句はありません。
ただし3Dゲーム等でもグラフィックなどを最高にするとカクついてしまうことがあります。さらにかなり発熱します。他のSnapdragon845製品と比べても発熱が大きい方なのでは?と感じました。
カメラ性能・写真サンプル
最近ダブルレンズ、トリプルレンズが増えている中、シングルレンズなのにかなり高性能なカメラだと感じます。
料理や風景も肉眼に近い写真が撮れ、光学手ブレのおかげかサッと撮ってもぶれることもほぼなく、ハッキリとした写真が取れます。
また、標準のカメラにGoogleレンズが内蔵されており、AIにより写っているものについて検索ができたり関連情報が出せます。まだ間違いも見られますが、とても便利な機能となっています。
以下はPixel 3で撮影した写真サンプルです。(画像クリックでフルサイズ表示。ファイルサイズにご注意ください)
スピーカー・音質
スピーカーの音質はいい方だと思います。音も大きい音まで出る印象です。ただし気になるのが、音が小さい時もスマホを手で持っていると背面がかなり振動することです。
電池持ち・充電速度の印象
最近のAndroidにしては控えめだと思います。バッテリー容量が2900mAhほどなので、3000mAh載ってないAndroidスマホは久々に使いましたがやはり使っていて電池が無いなぁと多々感じます。
電池消費の激しめなゲームでは2時間ほどで6~8割近く無くなるので、長時間ゲームする方はモバイルバッテリーが必須かもしれません。
普段使いで社会人の方などライトに使用される方は1日は持つ程かなぁという印象です。
電池の少なさ故か、高性能だからなのか付属の充電器での充電速度は爆速だと思います。少し風呂に入っている間に50パーセントも充電出来てたりするので、本当に素晴らしいです。
Qiによるワイヤレス充電はPixel stand以外5Wしか対応していないそうで、それだととても遅く、有線の充電が早いぶん余計微妙に感じます。Pixel standは10W出るそうですが8000円ほどだと聞いたので手は出しにくいです。
まとめ
良い点
- 高性能なCPUによるヌルサクな使用感
- FeliCaによるおサイフケータイ対応
- 約148gでありとても軽く使ってて疲れにくい
- 妥協点がほぼ見当たらない所
悪い点
- 高性能なカメラ故に、ダブルレンズにしなかったのは残念
- 電池もちが悪い
- 発熱が強い
- コストパフォーマンス的には微妙、少し値段が高く感じてしまう
全体的な感想
前回までミドルレンジのスマホばかり使ってきたのでハイエンドのスマホを初めて使用して使用感にとても満足しています。
高性能なカメラ、CPU、RAMは4GB(欲を言えば6GBにして欲しかった)、FeliCa、指紋認証(顔認証はつけて欲しかった)搭載です。他にも少しうーんと感じる細かい点もありますが、全体としては買いだと思います。
ただし値段は張るので、ここまで高性能なスマホは要らないという方にはもっと機能は削ったが安くて良いスマホがあるし、ここは妥協ができないというこだわりを持つ方は他社の尖った性能のスマホの方がおすすめできるかもしれません。
Pixel 3は良い意味でも悪い意味でもシンプルで、使う人を選ばないスマホだと思います。個人的にはシンプルイズザベスト。後継機のPixel 4やPixel 5が出た際には、機能次第ですがまたPixelシリーズを検討したいと思える製品でした。
満足度:10点満点中8点
購入について
購入の決め手
iPhoneよりAndroidが好きでPixel 3には前から興味があったため
購入場所・購入時期・購入価格
ソフトバンクで契約して、2019年3月、半額サポートやキャンペーンで約4万円
コメント
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