実機レビュー:Huawei P40 Pro【圧巻のカメラ性能、ただしGoogle非対応】

Huawei P40 Proは2020年4月に発売されたスマートフォンで、6.58インチディスプレイやKirin 990 5Gを搭載しているのが特徴です。

投稿してくださった七対子様、ありがとうございました。

Huawei P40 Proのスペック概要

基本スペック
ディスプレイ6.58インチ, 1200 x 2640, 有機ELディスプレイ, -ppi
サイズ158.2 x 72.6 x 9.0mm, 209g
システム
OSAndroid 10.0
SocHisilicon Kirin 990 5G
CPUCortex-A76 x4 + Cortex-A55 x4 8コア, 2.86 GHz
メモリ(RAM) 8GB
ストレージ 256GB,  microSD最大Nano Memory 256GBまでSIM2スロットを使用
カメラ
メインカメラ ToF + 50 + 12 + 40MP, F値/1.8, クアッドカメラ, OIS(光学手ぶれ補正), デュアルトーンLEDフラッシュ, PDAF, 5x光学ズーム
メインカメラ特徴
前面カメラ ToF + 32MP, F値/2.2, デュアルカメラ
センサ類 画面内指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 顔認証ロック
機能防水 IPX 8, 水面下での使用が可能, イヤホンジャック なし
バッテリー3.1, Type-C 1.0, 4200mAh
https://telektlist.com/smartphone_info/huawei-p40-pro/

購入について

購入の決め手

カメラ性能を求めた結果

購入場所・購入時期・購入価格

購入場所:Aliexpress内の「mall store」
購入時期:2020/4/20
購入価格:794ドル

購入モデル

8GBメモリ、256GBストレージ、本体カラーSilver Frost(グローバル版)

化粧箱・付属品

化粧箱はいつものHuaweiの白地に金色文字。Google Play が入っていないため、App Galleryの表示があります。

付属品は以下の通りでした。
・EUチャージャー
・イヤホン
・タイプCケーブル
・SIMピン
・透明TPUカバー
・取説

問い合わせにてEU-US変換アダプタを希望したら、無料でつけていただくことができました。ただしチャージャーは白、アダプタは黒。そして、組み合わせるとかなりの大きさです。

また、配送が遅れたお詫びにと、ディスプレイ保護シートを端末に付けていただきました。

本体デザイン

背面はマットなシルバーですが、見る角度によって色の風味が変わります。カメラは流石にかなりの存在感です。

指紋が目立ちにくいようになっているとのことですが、私はカバーを付けずに使用することはないと思いますので、気にしていません。

SIMトレイは充電端子の横にあります。

eSIM対応、記憶媒体であるNMカードとの共用です。内側にパッキンがあり、防水性能に安心感があります。

ディスプレイ

液晶端末からの変更のため、発色は比べ物にならないほど良いと感じます。リフレッシュレートは90Hzまでですが、ゲーム以外ではこれでいいのではないでしょうか?

パンチホールの大きさはかなり気になります。ゲームは支障が出そうです。四隅のカーブ部分について、アプリの設定次第では表示が途切れてしまうかもしれません。

画面内指紋認証ですが、非常に使いやすく感じます。動作も素早く、ストレスは感じません。

ソフトウェア・アプリ

あまり詳しくない人間の感想ですので、表現がおかしいこともあるかもしれません。また、記載したすべてのアプリの動作について、私は保証できませんのでご了承ください。

気になるのはやはりGoogle関連で、無いのは非常に不便だと感じます。導入せずに使ってみていますが、動作するアプリも、使っていて不安が付きまとうことは避けられません。どうにかして導入したいと感じています。

以下、到着2日でGMSなしの環境を報告します。

最初のセッティングの段階で、LINEなどをインストールするかを選択することになります。私はLINEのみ選択。

Phone Cloneで以前の端末(GMSあり)から引き継ぐことで、GMSに依存しないアプリは起動、使用出来ているようです。ただ、アプリによっては動作が不安定になったり、起動、即強制終了になったりするアプリも多いです。

ChromeやGoogle Playはインストールすらできていません。マップは使用できていますが、個人用にカスタマイズはできていません。

Gmailは、Huaweiの「メール」アプリに関連付けることで使用可能のようです。Gmail自体は使用できません。

Amazonやプライムビデオ、Kindleは使用できています。

Aliexpressはプリインストールされていました。

くら寿司の予約用アプリなどは起動しましたが、マップと連動しないため、使用出来ていません。

旅行アプリやagodaは、検索までは使用できています。ただし地図がGoogle Mapではなく、完全な状態ではなさそうです。決済については未検証です。

インストール手段は、以下のものなどを試してみました。
・Phone Clone
・APP Gallery
・APK Pure (プリインストール)
・Huawei Share

正直詳しくなく、わからないことだらけの状態ですので、日本版が来るのであれば、そちらのレビューをされる方の情報も参考にさせてほしいです。

GoogleなしのHuaweiと今後も付き合っていけるどうか、この端末で見極めたいと思います。

動作・ゲーム性能

ゲームは、別端末で遊んでいる「荒野行動」や「モバイルレジェンド」を試してみました。

特に問題なく動きます。ただし、四隅のカーブ部分が落ち込むことと、パンチホールが大きいので、どのゲームでも操作に若干支障が出そうだと感じます。

設定で避けることができるかもしれませんが、Google関連もありますので、ゲーム用途であればこの端末である必要はないと感じます。

なお、ベンチマークスコアなどは未検証です。

カメラ性能・写真サンプル

基本的にAIを有効にして撮影しました。カメラ目的で買ったと書きましたが、カメラについて知識も経験もあるわけではありません。あまり考えずに撮ってこれくらい、思っていただければ幸いです。

まずは近所の道端の花の画像です。

そのままのモードの接写では白が強く出てしまったので、「ライカビビット」というフィルタをかけて撮影してみた結果です。撮影距離によって色合いが変わるので、AIに制御されている印象を強く受けました。フォーカスする際、花をAIが認識していることが表示されました。

そして次は、5倍ズームにて撮影した、ハルカスからの夕日になります。目で見たときの、「真っ赤な夕陽」は、AI有効のままでは撮影できませんでした。AI機能を切る必要があるのかもしれません。

下の写真は、ハルカスから50倍ズームで見た大阪城です。大阪城であることを認識はできますが、手持ちで撮影するにはブレがキツいので三脚が必要かもしれません。画質は厳しいものがあります。

次は、緑にライトアップされた通天閣を含んだ、夜景モードでの写真です。実際にみた景色よりも鮮やかに写っている印象を持ちます。通天閣の白文字は、拡大するとわかりますが、潰れてしまいます。うまく撮れば潰さずに撮れるのか、試してみたいところです。通天閣にフォーカスすれば問題ありませんでした。

そして下の写真は夜景を撮ろうとした結果です。センサーが効いているのか、実際に見た景色よりも輝度が高い気がします。が、通天閣の文字は更に潰れてしまいます。しかし特定の対象を持たない夜景なら、非常に簡単に撮影できる、という印象です。

50MPでの撮影は、「プロモード」で50MPを有効にするか、「その他」から「ハイレゾ」を選択する必要があります。また、50MPでの撮影はズーム不可です。

セルフィーは例がありませんが、かなりの高画質で撮影できます。

スピーカー・音質

未検証です。

電池持ち・充電速度の印象

カメラモードなど変更しながら3時間程度撮影していましたが、端末が結構あたたかくなりました。覚えている限りでは、バッテリーが80%から25%くらいまで減りました。

充電速度は十分(40W/27W Qi)なので、個人的に問題はないかと思います。

その他独自機能について

MatePad Proを所有していますが、マルチスクリーンコラボレーションができます。これが非常に便利なので、Huaweiを選んでいるのはあります。なお、この機能は、P40 Proのカメラを(他の操作やファイルのやり取りも)、タブレット側でも操作できるというものです。MatePad Pro側の機能で、この製品の機能ではないのでご注意ください。

その他、音下げボタン2度押しで、スリープ時から即時、カメラを起動することができます。

ジェスチャーセンサーやカメラの障害物除去機能などはまだ使用していません。

まとめ

良い点

①カメラ
②ミラーリング
③画面内指紋認証
④デザイン

悪い点

①アプリ数
②使用上のセキュリティの不安が払拭できない
③先行きの不透明さ
④パンチホール

全体的な感想

この端末は794ドルで購入しましたが、その際はGoogle搭載可能を謳っていました。しかし日本がコロナの影響で、海外郵便を受け入れていない時期でした。

私がこれを把握しておらず発送を郵便で指定してしまい、そのためなかなか発送されず、発送の段階で制裁強化発表の運びとなりました。そのためかわかりませんが、店舗より「Google未搭載器になってしまいますがいいですか?」と聞かれました。

私はカメラ目的でしたので承諾して購入しましたが、届かないケースやキャンセルが頻発しており、多数の返金案件が出ているとのことでした。(担当者談)

評価のマイナスはすべて、Google関連がないことによるものです。導入する前提での評価はできませんので、現状でこの点数になっています。

パンチホールも納得済で購入しましたので、マイナスにはなりません。

重要情報はまだこの端末には入れてありません。アプリの導入やセキュリティについての不安が解消されるまでは、素晴らしいカメラ性能を持った高価なサブ端末として、今後のHuaweiについての動向を見極める端末にしたいと考えています。

評価:3点/5点満点

価格・購入先

P40 Proの 8 GB/ 256 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 120,000円でした。購入時の参考にどうぞ。

現在、通販サイトでの購入が可能です。

その他実機レビューはこちら

フォローする

関連記事

関連記事

 コメント

※暴言・個人攻撃等は予告無しに削除します