実機レビュー:Huawei nova 5T【お手ごろなハイエンドモデル】

Huawei nova 5Tは2019年9月に発売されたスマートフォンで、6.26インチディスプレイやKirin 980を搭載しているのが特徴です。

投稿してくださったハル=マキ様、ありがとうございました。

Huawei nova 5Tのスペック概要

基本スペック
ディスプレイ6.26インチ, 1080 x 2340, IPSディスプレイ, 412ppi
サイズ154.3 x 74 x 7.9mm, 174g
システム
OSAndroid 9.0 (Pie)
SocHisilicon Kirin 980
CPU2x2.6 GHz Cortex-A76 & 2x1.92 GHz Cortex-A76 & 4x1.8 GHz Cortex-A55 8コア, 2.6 GHz
メモリ(RAM) 8GB
ストレージ 128GB,  microSDスロット無し
カメラ
メインカメラ 48 + 16 + 2 + 2MP, F値/1.8, LEDフラッシュ, PDAF, クアッドカメラ
メインカメラ特徴
前面カメラ 32MP, F値/2.0
センサ類 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 顔認証ロック
機能防水 非対応, イヤホンジャック なし
バッテリーType-C 1.0, 3750mAh
https://telektlist.com/smartphone_info/huawei-nova-5t/

購入について

購入の決め手

楽天UN-LIMIT完全対応かつ、ハイスペックで安価なスマホが欲しかった

購入場所・購入時期・購入価格

購入場所:フリマアプリで未使用品を購入
購入時期:2020年3月
購入価格:およそ46000円

購入モデル

楽天版Nova5t、メモリ8GB、ストレージ128GB、本体色はミッドサマーパープル

化粧箱・付属品

箱はキャリアスマホが入っているような一般的な箱で、目立った特徴はありません。イヤホンは付属していませんでした。

充電器、コードは急速充電対応の物が入っておりとても有難いですが、充電器のサイズはiPhoneとiPadの充電器の中間ぐらいの大きさで少し大きく、小さめの旅行用の充電器があった方が良さそうです。

フィルム、TPUケースも付属しておりフィルムは本当に普通です。ケースに関しては適度な厚さでよい感じですが、ストラップホールはついていないので欲しい人は予め買っておくといいと思います(ケースはあまり選択肢が無いのですが)。

SIMスロットはSIMピンで開けるタイプで、SIMピンも付属していました。写真にはありませんが、Type-Cをイヤホンジャックに変換するアダプターも付属しています。

本体デザイン

この端末のデザインは非常に特徴的です。

ケースを装着しない場合、光が背面の模様に反射してド派手に光ります。スマホのデザインで目立ちたくないという人はブラック、ブルー、グリーン等の色もあるのでそちらをおすすめします。

逆にこのミッドサマーパープルの色がかっこいいなと思う人や、人と違うデザインのスマホを使いたいという人には所有感を満たしてくれて非常におすすめできます。

質感に関しては金属感は無く、高くはないですが安っぽいという印象は受けません。値段には釣り合っていると思いますね。

カメラは出っ張っています。Xiaomi Mi Note 10などのレベルではありませんが、裸のまま机に置くとカタカタします。

画面が6.26インチと大きいこともあり本体は大柄ですが、側面のカーブ具合と厚みが丁度よく持ちにくいという印象は受けません。ただ、手が小さい人には辛い大きさかもしれません。

右側面には指紋センサーを兼ねた電源ボタンと音量ボタン、左側面にはSimスロットがあります。指紋認証は非常に感度と精度が良く快適です。パンチホールディスプレイでベゼルは非常に細く、「ザ・最近のスマホ」と言った感じです。

ディスプレイ

ディスプレイは液晶としてはかなり綺麗な部類だと思います。発色は良好で、画面の最低輝度はかなり暗くできるのですが、最高輝度はそこまでではありません。

日差しが厳しい日などは少し画面が見づらいかもしれません。色味は若干赤っぽいですが見比べなければ分からないぐらいです。解像度はフルHD+なので、特に粗いと思うことはありません。全体としては最高輝度以外特に不満もなく最高輝度も弱点という程ではありません。

ソフトウェア・アプリ

Huaweiと言えばAndroidをカスタムしたEMUIです。

設定画面一つとっても素のAndroidとは大きく違います。そのカスタマイズのお陰でかゆいところに手が届く仕様になっています。

例えば音量ボタンを押すと音量ボタンの近くの画面にオーディオ関連のショートカットが出てきたり、自動最適化アプリがあったりと非常に使いやすくなっています。

プリインストールアプリもかなり独自の物が多くファイルマネージャー、メモ帳、QRコードリーダー等、後から入れるようなアプリが使いやすい純正アプリとして入っていて、どのアプリが良いか考えなくていい分有難いです。ただ、Huawei VideoやHuawei Appgalally等、Huaweiが運営するサービスもプリインストールされています。

全体としては非常に使いやすいカスタムが施されていてOS、プリインストールアプリ共に満足度は高いです。スクリーンショットの音が消せないのはどうかと思いますが。消す方法を知っている人がいたら教えてもらえるとありがたいです。

動作・ゲーム性能

動作はAntutu38万ということもあって非常に軽快です。

メモリが8GBということもあり、色々なアプリを開いていても重さを感じることもありませんし、勝手にタスクキルされていることもありません。

ゲーム性能も38万点に見合う性能があり、私がやっているゲームに『コンパス』という3D MOBAゲームがありますが、最高設定でもヌルヌル動きます。以前使っていたAntutu15万のXperiaXZだと最低設定でもカクついたというのにです。

ただ、この端末でゲームをするうえで注意点があります。この端末は初期設定だと性能を抑え発熱とバッテリー消費を抑えるモードになっており、『電池』の設定から『パフォーマンスモード』に設定するとヌルヌル感が全然違います。発熱に関してはかなり抑えられています。

カメラ性能・写真サンプル

カメラに関しては『使いやすいカメラ』という言葉がピッタリです。昼はもちろん綺麗ですし、夜景も手持ちでブレずに撮れます。

超広角、通常、望遠、マクロのクアッドカメラなのでどんな状況でもきちんと撮れるカメラです。

ただ夜景に関しては綺麗なのですが、Pixel4とかの夜景撮影に優れたカメラと比べるとノイズが乗っています。

また、AIのシーン認識、シャッターを押した後の保存スピードが速く快適でストレスフリーで使えるとも思います。EMUIといいHuaweiはソフトウェアを非常に頑張っていますよね。料理に関してはとても鮮やかに写る感じで美味しそうに撮れたと思います。時々塗り絵っぽくなるのが難点ですかね。

画質、使いやすさ共に高次元でまとまっていて大体の人はかなり満足できるのではないでしょうか。

スピーカー・音質

スピーカーはモノラルで、モノラルにしては頑張っているとは思いますが、価格相応という感じです。音が割れたりすることは無く音量も十分なのですが、特段いいとも感じないという印象です。

イヤホンジャックはついておらず、基本的にはBluetoothで音楽を聴く感じになりますが、接続強度はばっちりでした。

電池持ち・充電速度の印象

私は普段ゲームを多少プレイする形で、大体はブラウジングかSNSという使い方ですが、二日は確実に持つという感じで、前まで使ってきたXperiaXZに比べるとかなりいい印象を受けます。

異常に電力を使っているアプリを知らせてくれる機能もあり、3750mAhという容量相応、またはそれ以上の電池持ちはあると思います。充電速度も22.5Wでの充電が可能であるため、1時間待てば終わるので、とても速いと言えると思います。

その他独自機能について

超広角でも動画撮影が可能であり、LINE等のアプリを複製して複数アカウントでログインできるなど、嬉しい機能もついています。

Huawei製のパソコンやスマホの間でAirdropのような機能が使えるHuawei Share、Huawei製のイヤホンにオーディオが最適化する機能等、Huaweiにどっぷりつかると快適になる機能もあります。

まとめ

良い点

①優れた処理性能と多機能でシーンを選ばないカメラ
②かゆいところに手が届くOSと優秀なプリインストールアプリ
③優秀な電池持ちと充電速度
④パンチホールカメラとベゼルレスによる大画面
⑤感度と精度のいい指紋認証

悪い点

①スピーカーがモノラル
②夜景撮影は、価格帯が上のモデルと比べると劣る
③Felica、防水、イヤホンジャック、MicroSDなど、これら全てがない
④値段的に仕方ないが液晶であること
⑤ケースの選択肢が少ない

全体的な感想

この端末は現在5万2000円前後です。Felica、防水、イヤホンジャック、MicroSDへの非対応、これらを妥協できるのであれば非常に良い選択肢になると思います。

ハイエンドと同等のCPU、AIが優秀で使いやすいクアッドカメラ、容量、充電速度共に優秀なバッテリー、優秀なソフトウェア、爆速の指紋認証、最新らしいデザイン、これらに関しては値段からしたらとても優秀です。

液晶やスピーカーは価格相応ですが、全体的なコスパは非常に優秀です。上記の4つを妥協できればMi Note 10以外ライバルがいない、そんな端末です。まとめるとするならば『5万円で買えるハイエンド』というところでしょうか。

評価:4点/5点満点

価格・購入先

nova 5Tの 8 GB/ 128 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 40,000円でした。購入時の参考にどうぞ。

現在、通販サイトでの購入が可能です。

その他実機レビューはこちら

フォローする

関連記事

関連記事

 コメント

※暴言・個人攻撃等は予告無しに削除します