Huawei Mate 40 Proは2020年10月に発売されたスマートフォンで、6.76インチディスプレイやKirin 9000 5Gを搭載しているのが特徴です。
投稿してくださったKudou Shin様、ありがとうございました。
目次
Huawei Mate 40 Proのスペック概要
基本スペック | |
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ディスプレイ | 6.76インチ, 1344 x 2772, 有機ELディスプレイ, 456ppi |
サイズ | 162.9 x 75.5 x 9.1mm, 212g |
システム | |
OS | Android 10 |
Soc | Hisilicon Kirin 9000 5G |
CPU | Cortex-A77 x4 + Cortex-A55 x4 8コア, 3.13 GHz |
メモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ | 256GB, sd_card microSD最大Nano Memory 256GBまでSIM2スロットを使用 |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 50 + 20 + 12MP, F値/1.8, トリプルカメラ, OIS(光学手ぶれ補正), LEDフラッシュ, PDAF, 光学ズーム |
前面カメラ | camera_front 3D + 13MP, F値/2.4 |
センサ類 | 画面内指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 気圧センサ, 顔認証ロック |
機能 | 防水 IPX 8, 水面下での使用が可能, イヤホンジャック なし |
バッテリー | battery_charging_fullType-C, 4400mAh |
購入について
購入の決め手
デザイン、カメラ性能
購入場所・購入時期・購入価格
購入場所:amazon.deで購入
購入時期:2020年11月29日
購入価格:13万円
購入モデル
メモリ8GB、ストレージ256GB、本体色シルバー
化粧箱・付属品
箱はいつものHuawei Mateシリーズ同様の黒い箱ですが、正面中央にカメラのモチーフのようなリングの模様が施してあります。いつものライカマークとAppGalleryマークが赤のアクセントカラーになっています。
同梱品として、SIMピン、USB-C接続のイヤホン、USB-Cケーブル、マニュアル、充電器(66W)が入っていました。
今回は残念ながら透明ケースは入っていませんでした(中国版は入っている模様)。
AppGallery、Petal Search、Phone cloneなどアプリの入れ方に関する案内が中に入っていました。
本体デザイン
本体サイズは162.9×75.5×9.1mmと、P40 Proと比較しても一回り大きいです。さらに厚みと重量(212g)があるため、持つとかなりずっしりします。ただ背面前面ともに湾曲しているため持ちやすいです。カメラ部分の出っ張りはあまり目立ちません。
色はミスティックシルバーを選びました。この色は角度によっていろんな色にみえてすごくきれいです。OnePlus 8のインターステラーグローをおとなしくして、さらに表面をフロスト加工にしたような感じです。派手なのに一見控えめで上品な感じになっています。
ディスプレイ
ディスプレイは6.67インチのOLEDで解像度はフルHD+。ピクセル密度は456ppiと、最近のフラッグシップレベルです。デフォルトでは自動的に解像度を低くして電池持ちをよくするスマート解像度が有効になっています。リフレッシュレートも同様に、60Hzと90Hz間を自動調節できる仕様が選べます。
画面左上のパンチホールはP40 Pro同様横長のピルシェイプで、最近よく見かける一穴タイプに比べるとかなり目立ちます。
画面内指紋認証も最近のフラッグシップ機同様で非常に高速です。おもしろいと思ったのが側面のエッジを隠す機能です。カメラノッチを隠すのは前からあったのですが、極端に湾曲した両側面部分を黒くして表示しない機能もあります。
ソフトウェア・アプリ
OSはAndroid10ベースの最新のEMUI11が搭載されています。当然GMSは入っていません。
GMSについては、中国版は比較的簡単に入れられるようですが、グローバル版は現時点では難しいようです。GMSが必要な人は中国版を購入したほうがよいかもしれません。
デフォルトランチャーの変更は可能でした。
SIMはIIJ-MIOのタイプDを使用しましたが、問題ありませんでした。国際版なのでAPN設定ではほとんどの日本のキャリアがデフォルトで入っていました。
SIMスロットはnanoSIMが2つ入るタイプです。データ拡張はNMカードで可能ですが、片方のSIMスロットを占有します。でも本体容量が256GBあるので拡張はいらないかと思います。
ちなみにですが、Kirin990搭載端末から他社製のNMカードを認識しなくなる意地悪仕様になっています。この機種もダメだろうと思ってましたが、案の定ダメでした。
動作・ゲーム性能
HiSilicon製の最新型SOC、Kirin 9000が搭載されています。自分が使う範囲のゲームは全く挙動に問題ありません。ごっそりアプリやデータを入れた状態でAntutuベンチマークテスト(ver 8)を行いました。
普通に走らせても3Dベンチのデータが落とせなかったのですが、apk pureから別途3Dベンチのapkだけ落として施行しました。
結果、パフォーマンスモードonで697,186点、オフにして636,812点でした。アプリを減らすともっと高い値が出るかもしれません。オフの状態で、自分の持っているXiaomi Mi 10 Ultraとほとんど同じ値でした。
ちょっと調べましたが、この69万点というスコアはiPadを除いて、実はスマホ最速ではないかと思います。もうすぐ出るSnapdragon 888に抜かれるかもしれませんが、現時点最速のSnapdragon 865+搭載機種より高い値と思われます。
カメラ性能・写真サンプル
カメラはトリプルレンズで50MP(標準広角23mm)、20 MP (超広角1mm)、12MP(ペリスコープ望遠5X 18mm)の構成です。望遠レンズに光学手振れ補正があります。
カメラ構成はP40 Proとほぼ同等と思います。DXOMARKランキング1位とのことで写真はどれも文句なく素晴らしいです。長年Huawei機を使用しており、前機種のMate 30 Pro、P40 Proでも十分きれいで満足しているため、正直私ごときでは本機種の違いはうまく実感できません。
気になる点としては望遠50倍で取れるのはすごいのですが、画質は実用的ではありません。
また夜の撮影でほぼ真っ暗に近いのに昼間みたいに不自然に明るくとれるときがあり、これも前機種と同じです。
前機種より明らかによくなった点はあまりないのですが、超広角で撮影したときに辺縁部がよりゆがまなくなった点が素晴らしいと思います。前面カメラはデュアルで通常と広角になっています。こちらの広角はやや辺縁がゆがみます。
スピーカー・音質
スピーカーはステレオで大音量、高品質です。前機種(Mate 30やP40 Pro)がモノラルだったのでうれしい変更です。
電池持ち・充電速度の印象
バッテリー容量は4,400mAhと十分な容量です。自分の使い方だと3日くらい持つ印象で非常に持ちが良いです。
充電に関しては付属の充電アダプターで66W充電が可能。無線でも40Wだそうですが、自分は対応の無線充電機を買っていないので試せていません。
その他独自機能について
・ボリュームキー
前機種Mate 30 Proでは物理キーがなくなりソフトウエアキーのみになりましたが、不評だったためか復活しています。またソフトウエアキーも継続して使用可能です。
・ジェスチャー操作
画面の前に手のひらをかざすと上部に手のひらアイコンが出現。この状態でジェスチャー操作をするとスクロールやキャプチャーを行うことができます。手のひらアイコンがすぐ出てこないのでまだ今ひとつなのですが、前モデルより大幅に改善されています。
・顔や視線の位置を常に追尾
これはちょっとすごいと思いました。Always on displayをonにしていると視線をスマホに向けた時だけ画面が点灯します。また画面点灯中なら横からスマホをのぞき込むとその顔の方向に合わせて縦横が切り替わります。いつもスマホから見られていると思うと少し気持ち悪い感じもします。
まとめ
良い点
②高いカメラ性能
③デュアルスピーカー
悪い点
②本体が厚い
③Googleなし
全体的な感想
Mate 9から長年Huawei機を使い続けて、非常に愛着を感じておりました。自分にとってスマホ好きになったきっかけのメーカーでもあります。米中対立でいろいろあり、もうこれが最後のハイエンドHuawei端末になるだろうと思ったので記念に購入しました。
金額やGMSなしを考慮すると、一般の方にそこまで強くおすすめはできない端末です。ただpetal検索など、アプリ取得の環境は以前に比べて大幅に進歩しています。
SoC性能、カメラ、スピーカーすべて最高です。SoCの数に限りがあるのですぐ品切れになるだろうと思っていましたが、まだ入手できるみたいです。
評価:4.5点/5点満点
価格・購入先
Mate 40 Proの 8 GB/ 256 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 149,000円でした。購入時の参考にどうぞ。現在、通販サイトでの購入が可能です。
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コメント
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