実機レビュー:Galaxy S20+【ソフトウェアアップデートに期待】

Galaxy S20+は2020年3月に発売されたスマートフォンで、6.7インチディスプレイにクアッドカメラを搭載しているのが特徴です。

(※注:本記事におけるスペック表の記載・スペックページリンクは、Galaxy S20+ 5Gモデルのものです。)

投稿してくださったTekashi様、ありがとうございました。

Galaxy S20+ 5Gのスペック概要

基本スペック
ディスプレイ6.7インチ, 1440 x 3200, 有機ELディスプレイ, 525ppi
サイズ161.9 x 73.7 x 7.8mm, 186g
システム
OSAndroid 10.0
SocSamsung Exynos 990
Qualcomm Snapdragon 865
CPUMongoose M5 x2 + Cortex-A76 x2 + Cortex-A55 x4 - Exynos 990
Kryo 585 - Snapdragon 865 8コア, 2.73 GHz
メモリ(RAM) 12GB
ストレージ 128GB / 256GB / 512GB,  microSD最大1000GBまでSIM2スロットを使用
カメラ
メインカメラ 64 + 12 + 12 + 0.3MP, F値/1.8, クアッドカメラ, OIS(光学手ぶれ補正), LEDフラッシュ, デュアルピクセルPDAF, 3xハイブリッド光学ズーム
前面カメラ 10MP, F値/2.2, デュアルピクセルPDAF
センサ類 画面内指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, ANT+, Samsung DeX
機能防水 IPX 8, 水面下での使用が可能, イヤホンジャック なし
その他特徴Dolby Atmos, AKGスピーカー
バッテリー3.2, Type-C 1.0, 4500mAh
https://telektlist.com/smartphone_info/galaxy-s20/

購入について

購入の決め手

国内版が待てなかった

購入場所・購入時期・購入価格

購入場所:イオシスで購入
購入時期:2020年3月
購入価格:およそ11万5000円

購入モデル

海外版SM-G985F/DS(LTEモデル)、メモリ8GB、ストレージ128GB、本体色はクラウドブルー

化粧箱・付属品

従来通り黒を基調とした化粧箱です。

付属品は箱の底にUSB Type-CのAKGイヤホンと両端USB Type-Cの急速充電対応ケーブルが入っており、ふた側に詰められている小箱には本体のクリアケースとSIMピン、および保証書が入っています。

なお、本来はこれらに加えて充電器が付属していますが、イオシス側の都合により欠品となっています。

本体デザイン

背面はAQUOSのような全体的にのっぺりした印象を受けました。

賛否両論があるデザインですが、先代のS10シリーズと比べて、横に持った際にカメラ部分を触ることがなくなったので、実用的なデザインとも言えます。

サイズや見た目の割には軽く、また横幅もそこまで大きくないので、画面のインチ数の割には持ちやすいです。ボタン類は全て右側になったため、Note10の反省は活かされているようです。

ディスプレイ

ディスプレイは安定の高品質です。S10シリーズと比較してより明るくなった印象を受けます。発色も鮮やかで、全く不満はありません。

ソフトウェア・アプリ

One UI2.1ですが、2.0とほとんど共通しており、異なるのは通知のデザインなど微々たる差しかありません。UIこそ違うものの、基本的にはピュアAndroid(10)に準じた機能を備えています。

Galaxy特有の特徴として、Bixby RoutinesというiOSのSiriショートカットのようなものがあります。就寝中はデータ通信をオフにしたり、夜はブルーライトをカットする等の設定が行えます。個人的に拡張性はSiriショートカットよりも良いと感じました。

なお、日本では何故かBixby Voiceが使用できません。国内モデルは利用が可能です。フラグシップモデルのGalaxyは2回のメジャーアップデート提供実績があるので、本モデルもAndroid 12までおそらく対応すると思われます。

今回購入したのはベトナム版ですが、Samsungブラウザはプリインストールされておらず、デフォルトのブラウザがChromeになっていました。

動作・ゲーム性能

アスファルト9やPUBG mobileなど比較的重いゲームをいくつか試しましたが、全く問題なく快適に動作しました。発熱もあまりなく、省電力モードでも十分なパフォーマンスでした。

ExynosモデルなのでSnapdragonモデルにベンチマークスコアは劣りますが、Geekbench5ではシングル900点、マルチ2770点ほどで、antutuは528000点のうちCPUは160000点、GPUは215000点でした。

カメラ性能・写真サンプル

大阪駅に用事があったので、撮影しました。昼間の青空は従来モデルと比べて明らかに青く鮮やかになりました。彩度が高くなり、サムスン特有の暖色寄りの癖が改善されたように感じます。

なお桜の写真2枚は10倍および30倍ズームのものです。30倍までズームできるものの、実用的なのは10倍までかなと感じました。

次にヨドバシ前の方面ですが、日の入りのまだ少し明るい時間帯で撮影しました。何回かトライしたり端末の再起動を試みたりしましたが、どうもうまく撮れません。

ナイトモードにすると更に真っ暗になってしまいました。この場面に関しては、手持ちのNote10のほうが明らかに白飛びが抑えられていて、圧倒的に良い写真が撮れました。

日の入り前後のまだ少し明るい条件だと、シャッター速度が極端に短くなるようです。挙動が異常なので、恐らく不具合だと思われます。

完全に日が落ちて真っ暗になってからであれば正しく動作するようです。ただし全ての場面においてこの不具合が出るわけではなく、高いポテンシャルは感じました。

スピーカー・音質

スピーカーは若干音が大きく、音質はS10と比べて高音寄りのチューニングになった感じがします。

有線イヤホンの音質はかなり良いです。ただし、Exynos版であることが一因だと思われます。

電池持ち・充電速度の印象

充電速度はかなり速いです。20%から100%まで1時間かかりません

電池持ちですが、ディスプレイ60Hzの省電力モードでウェブブラウジングやYouTube鑑賞を行うと1時間に10%前後の消費量です。120Hzにすると1.5倍以上消費が早くなります。常に使えるものではなさそうです。

まとめ

良い点

①手ブレ補正がかなり強い
②安定の高品質ディスプレイ
③バッテリー持ちの良さ

悪い点

①開発途中と言われても仕方がないカメラの完成度
②120Hzの極端なバッテリー持ちの悪さ
③のっぺりした背面デザイン

全体的な感想

十二分なスペックに高品質の有機ELディスプレイ、痒いところに手が届くような完成度の高いUIなど、総合的な完成度はやはり高く、10万円以上出しても非常に満足できる機種であると思います。

カメラは悪くはないですが、不具合がとても残念です。発売してからしばらく経つとソフトウェアによってカメラ性能が大きく改善する、ということはスマホではよくある事なので、今後に期待しています。

評価:  3.5/5点

価格・購入先

Galaxy S20+ 5Gの 12 GB/ 128 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 130,000円でした。購入時の参考にどうぞ。

現在、通販サイトでの購入が可能です。

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