産経新聞が、楽天モバイル(MNO)が3~5GBで月額料金1,000円台の新プラン導入を検討中と報じました。楽天モバイルはユーザに対して「3〜5GBのデータ容量で妥当な料金はいくらか」等の設問を含むアンケート調査を実施中のようです。
なお、産経新聞が所属するフジサンケイグループのFNNプライムは、ahamoがサブブランドでなくDocomo本体で提供されることを12月2日に最初に報じました。携帯料金値下げ報道ではフジサンケイグループの頑張りが目立ちますね。
楽天モバイルが抱える「受け皿」問題
楽天モバイルの三木谷会長は、2020年3月のRakuten UN-LIMIT (V)立ち上げ時に、「日本の携帯キャリアの料金体系は複雑すぎる。我々は一つのプランでいく。」と宣言しました。仮に、新たに3~5GB上限の料金プランを出すとなると、早くも前言撤回となってしまいます。
ただ、楽天モバイルとして「背に腹は代えられない」事情として、二つの「受け皿」問題があると思われます:
- 160万人以上の利用者を獲得した楽天モバイル(MNO)利用者が2021年4月以降に順次月額料金(3,278円)有料化の時期を迎える問題。楽天モバイルは解約手数料を設定していないため、有料化前後に解約・MNPする利用者が相次ぐ可能性。
- 推定200万人前後の利用者を依然抱える楽天モバイルMVNO事業を、いずれサービス停止するのは既定路線(期限は明確には定められていない。)現状、楽天モバイル内でのMVNO→MNOへの移管はスムーズに進んでいない。
つまり、過去の三木谷会長の発言との整合性を考慮しなければ、楽天モバイル(MNO)が月額料金1,000円台の低価格プランを出す合理性は十分あります。むしろ、ahamo対抗でそのような「受け皿」が求められているといえるでしょう。
ahamoは楽天モバイルにとって大きな脅威でありますが、「楽天経済圏/楽天スーパーポイント」という3大キャリアに無い強みを備えているのも確かです。楽天グループ/楽天モバイルがこの難局をどう乗り切っていくのか、注目しましょう。筆者個人的には「君子豹変す」で良いのではと思います。
Source: 産経新聞
繋がらない楽天選ぶくらいなら遅い時間もあるけど繋がるMVNO選ぶよ。キャリア傘下でそこそこ速いMVNOをね。