QualcommはHuaweiに部品供給をする許可を米政府から得たようです。Qualcommの広報担当者は、通信会社ロイターに対して以下のように語った模様です。
我々はHuaweiに対して多くの部品を供給することに対する許可を(米国政府から)得た。許可を得た製品には4G関連の部品も含まれる。
上記の発言から推測するに、5G対応Socを供給する許可は得られなかったようです。
Qualcommの4G対応SoC全てが取引可能となったのかがポイント
Huaweiは米政府の制裁に伴う部品不足によりスマホ事業の休止に追い込まれかねない状況に陥っていますが、様々な手を打って事業休止の回避に努めています。
- Mediatek製Socの「駆け込み」での大量購入
- 格安スマホ事業Honorの売却(11月17日に正式合意)
今回、Qualcommの最新の4G対応SoCの供給も認められたのかが、Huaweiの製品戦略にとって大きなポイントとなります。つまり、
- Snapdragon 732G (最近発表、POCO X3 NFC等に搭載)
- Snapdragon 460 (今年初めに発表、OnePlus Nord N100に搭載)
のような最新Socだと4G対応であっても「使い道」は十分あるでしょうが、これらより古い世代のSoCだとあまり使えないかもしれません。Qualcommが米国政府から許可を得た「範囲」が重要になります。詳細は暫く明らかにならないかもしれません。
Huawei P50シリーズは発売されない可能性が高いか
HuaweiはMediatek社から「駆け込み」で5G対応SoC(Dimensity 720〜1000+)を仕入れているようなので、中国市場向けのコスパ重視の5G機(例えばNova 8シリーズ等)の開発はしばらく継続できる可能性は高そうです。
ただし、現状のままだとP40シリーズやMate 40シリーズのようなフラッグシップ機の開発・発売は厳しそうです。例年のスケジュールだと2021年3月頃に発表されるはずのHuawei P50シリーズが予定通りリリースされる可能性は極めて低いでしょう。
Source: Reuters
5Gモデムを載せなければハイエンドもOKとか有り得るのかね
どっちにしてもGMSが無い限り選択肢に入れられないけど