アメリカのチップメーカーであるQualcommは先日、同社の新しい急速充電規格の「Quick Charge 5」を発表しました。
Quick Charge 5の最大の特徴はその充電速度。Quick Charge 4の1.7倍の高効率で充電可能であり、5分間で最大50%の充電が実現します。
Quick Charge 5の特徴
100W以上の充電を可能にするだけでなく、充電中の温度制御などが行われており、安全面にも配慮されています。充電中の端末温度はQuick Charge 4よりも最大で10℃も低くなるそうです。また、技術的にはOPPOのVOOCのようなデュアルチャージを採用しています。
Quick Charge 5はQuick Charge 2.0/3.0/4/4+といったデバイスと下位互換があるため、Quick Charge 5対応充電器でQuick Charge 4規格の充電も可能です。
対応プロセッサは今のところ、Snapdragon 865と865 Plusのみとなっています。Quick Charge 5対応デバイスは、2020年第3四半期(7月〜9月)に登場する予定となっています。
急速充電規格の統一は進むか
近頃、OPPO、vivo、realmeといった中国のメーカーが相次いで100W以上の急速充電規格を発表しました。
各スマートフォンが採用するチップメーカーが似たような急速充電規格を発表したということで今後Quick Charge 5を採用するメーカーも増えていくものだと思われます。ユーザー的にはどれかに統一してほしいものですが、今後どうなるのでしょうか...
Source : Qualcomm
5分間で50%というのは4500mAhの場合