本日発売されたGoogleのスマートフォン「Pixel 4a」。FeliCa、eSIM搭載で42,900円と思った以上に競争力のある仕上がりで登場しました。
その立ち位置を考えるとある製品に似ていることに気づきます。そう、AppleのiPhone SE。どちらもOSを作っているメーカーの廉価版のスマートフォンで、搭載している性能も似たものばかり。そこで、今回はPixel 4aとiPhone SEをかんたんに比較してみようとおもいます。
目次
内部スペック:iPhone SEの勝ち
Pixel 4aのSoCはSnapdragon 730Gというミドルレンジのものですが、一方でiPhone SEはA13 Bionicと最新のチップを搭載しています。
Antutuのベンチマークスコアの数値で比較すると25万と50万で約2倍の差があります。処理速度の面ではiPhone SEの圧勝と言えるでしょう。
カメラ:Pixel 4aの勝ち
カメラはどちらもシングルカメラとなっています。Pixel 4aはPixel 4のメインカメラと同じものを採用しており、「Live HDR+」「デュアル露出補正」「夜景モード(天体撮影対応)」「ポートレートモード」「超解像ズーム」などのPixelらしい機能が使えます。
一方で、iPhone SEはiPhone 8と同じものを搭載。A13 Bionicで画像処理が改善され、ポートレートモードに対応しているものの夜景モードなどはなく、Pixel 4aほど楽しめないと思われます。(ちなみに画素数はどちらも約12MP、Pixel 4aがF1.7でiPhone SEがF1.8となっています。)
ただ、ビデオ性能も考慮すると微妙な差になります。過去の傾向を見るにiPhoneのビデオ性能はかなりよく、Pixel以上であることが多かったです。よく動画を撮る人はiPhoneのほうがいいのかもしれません。
ディスプレイ:Pixel 4aの勝ち
iPhone SEはiPhone 8と全く同じディスプレイ、つまり数年前に開発されたディスプレイである一方で、Pixel 4aは最新の有機ELディスプレイが搭載されています。
iPhone SEは4.7インチのIPS液晶でベゼルも太く、悪くいえばレガシー的なディスプレイ。Pixel 4aはパンチホール式のベゼルレス5.81インチ有機ELディスプレイとなっています。解像度も高く、ディスプレイ性能で言えば圧倒的にPixel 4aの勝利と言えるでしょう。
バッテリー周り:iPhone SEの勝ち
iPhone SEは1,821mAhのバッテリーを搭載し、iPhone 8同等のバッテリー持ちとなっています。一方で、Pixel 4aは3,140mAhのバッテリーを搭載します。
iPhone SEはiPhone 11シリーズよりもバッテリーもちが悪いと言われていますが、それでも他社スマホの中ではいいほうです。一方で、Pixelシリーズは代々バッテリーもちが悪く、今回自動調整バッテリーが搭載されたとはいえどこまで改善されているかは不明です。
単純なバッテリー持ちでいうと五分五分といったところだと思いますが、充電環境が違ってきます。有線充電はどちらも18Wに対応し、30分で50%の充電が可能ですが、iPhone SEはそれに加えてワイヤレス充電のQiに対応しています。バッテリー持ちの差は不明なところも多いのですが、Qi対応で利便性が高いということでバッテリー周りはiPhone SEの勝ちということにしておこうと思います。(今後用検討項目ですね。)
高級感:iPhone SEの勝ち
iPhone SEはガラスパネルを採用し、伝統的な高級感のある見た目となっています。一方でPixel 4aはポリカーボネート製であったり、ディスプレイがGorilla Glass 3止まりであったりと、外観に関してはコストカットがなされています。外観の高級感に関しては好みがあるとはいえ、iPhone SEの勝ちと言えるでしょう。
ちなみに重量はiPhone SEが148g、Pixel 4aが143gです。サイズ感は違いますが、単純に重量だけで言ったら同じぐらいです。
防水性能:iPhone SEの勝ち
iPhone SEはIP67の防水に対応している一方で、Pixel 4aは防水には非対応。どこでもガシガシ使えるという点ではiPhoneの方に分があります。
防水性能が何よりも大事という方にはiPhoneのほうが良さそうです。
オーディオ性能:Pixel 4aの勝ち
iPhone SEはイヤホンジャックがないですが、Pixle 4aにはしっかりと付いています。また、Pixel 4aはPixel 4で定評のあったステレオスピーカーを搭載しています。音楽を楽しむ用途ではPixel 4aのほうが良さそうです。
価格:Pixel 4aの勝ち
Pixel 4aは42,900円である一方で、iPhone SEは64GBで49,280、Pixel 4aと同じ128GBになると54,780円と1万円以上も差が生まれます。それにPixelは18W急速充電器が付属しているので付属品の面でも分があります。
価格に関しては完全にPixel 4aの勝ちです。ただ、Pixel 4aはGoogle StoreやSoftbankで販売されているため、入手経路が限られていることにはご注意ください。
引き分けの項目
生体認証はどちらも指紋認証、モバイル決済はそれぞれおサイフケータイとApple Payに対応、ネットワークはどちらも日本はフルバンド対応でシングルSIM+eSIMでDSDS対応と引き分けとなっています。
比較してみるとどれも一長一短で悩ましいところです。どうしたものか...
もちろんそもそもOSが違うのでそこで選ぶのがいいだろうと思います。使い慣れたiPhoneで!とかAndroidのほうが好き!とか。
ここまで書いてきてOPPOのReno3 Aもおサイフケータイ搭載で似たような価格(37kぐらい)だったなぁと思い出しました。そっちはちょっとでかい市スペック低いけど防水付いてるしクアッドカメラだしデュアルSIMだったなぁ。本当に選択肢が多い...!
皆さんはどれを買いたいですか?もしくは良さそうだと思いますか?是非コメント欄でお聞かせください!
Twitterでどっちがいいと思うか投票を実施しています。12時現在、完全に半々に分かれています。やっぱ悩みますよね...
良ければぜひ皆さんもご投票ください!
Pixel 4a、iPhone SE、Reno3 A。
どれを買う?(どれがいいと思う?)— テレクトリスト (@telektlist) August 4, 2020
動画版もあります
YouTube上でPixel 4aとiPhone SEを比較した動画をアップロードしています。よろしければこちらも併せてごらんください!
ナカヤマユウショウのコメント
私はスマホにはワクワク感を求めているのでPixel 4a派です。リセールバリューも高いし長く普通に使うならiPhone SEがいいのかも...
SEは夜景モード無かったような