3月上旬、長らく噂されてきたOPPOのフラッグシップ機であるOPPO Find X2, OPPO Find X2 Proが正式に発表されました。
私が中国に滞在していた2・3年前は、女性向けのセルフィー重視のミドルレンジモデルのメーカーというイメージだったOPPOですが、日本への進出を果たし、Find Xのようなハイエンドモデルも出すようになりました。
今回登場したOPPO Find X2 Proは、auから登場することも確定しており、OPPOの存在感をより強める機種になりました。
OPPO Find X2 Proのカメラ性能やいかに?
OPPO Find X2 Proのポイントは、やはりカメラ性能です。
クアッドカメラ搭載の機種が増加している中、OPPO Find X2 Proは一つ少ないトリプルカメラとなっているものの、それでもカメラ性能は劣っていません。
トリプルカメラの構成は以下の通り。
- メインカメラ:48MP (IMX 689, 1/1.4 inch)、F1.7、全画素位相差検出、光学式手ブレ補正
- 超広角カメラ:48MP (IMX 586, 1/2 inch)、F2.2、120°、3cmマクロ
- 望遠カメラ:13MP、F3.0、10倍ハイブリッドズーム、光学式手ブレ補正
メインカメラのIMX 689は1/1.4インチの大型イメージセンサーです。直近のモデルと言えばHuawei P40シリーズが1/1.28インチ、Galaxy S20シリーズが1/1.33インチですのでそれらと比較すると劣りますが、それでも十分大きなイメージセンサーです。
IMX 689の特徴はデュアルネイティブISO技術を搭載していること。これにより、高いISO感度でもノイズの少ない画像を得ることができます。要するにナイトモードが美しくなります。
また、全画素位相差検出(PDAF)に対応していることもポイント。これにより、爆速オートフォーカスを実現することができます。
その結果、スマホカメラの性能評価で有名なDXOMARKでは、OPPO Find X2 ProがXiaomi Mi 10 Proと並ぶスコアの124を獲得。イメージセンサーが最大48MPでも、カメラが3つしかなくても、これだけの評価が与えられるのです。
OPPO Find X2 Proのカメラが起こしたブレイクスルーとは?
YouTubeでは、OPPO Find X2 Proのカメラ技術がどのようなブレイクスルーを起こしたのかを解説する動画を視聴可能です。
動画中ではOPPOのカメラ技術を担当するエンジニアのDon Tang氏が登場し、解説しています。その説明は下記の通りとなっています。
近頃のスマホカメラで要求される技術は、暗所撮影、オートフォーカス速度、解像度等が挙げられますが、どれも成熟しておりブレイクスルーを起こすのが難しいです。そのため、我々はプロ向けカメラを再調査することで基本に立ち返ったコンセプトを打ち立てることにしました。
まずは様々な撮影状況で1ピクセル単位で画像の正しさ、ライティングの要素、ノイズ、合焦速度、合焦精度などを検証しました。
そして、欠点をハードウェアで解決できるように、試行錯誤を繰り返しました。その結果、どんなイメージセンサーでも我々の要求にこたえることができないという結論となりました。
様々な部品メーカーと協議を重ね、プロ向けカメラの根底にあるロジックから考え直しました。ターゲットに光に対する感度・ダイナミックレンジ・色感度・全画素位相差検出(PDAF)・シグナルノイズ比を据え、徹底的にカスタムしたイメージセンサーを作りました。その結果誕生したのがIMX 689なのです。
我々はIMX 689をTruth Sensorと名付け、IMX 689搭載のカメラでより深く、より幅広く真実を写し撮ろうと考えています。
フォトグラファーにとって写真とは光のアートなのです。我々のようなエンジニアは技術によって制限をなくし続け、写真を楽しむ皆さんに現実のような最高の体験ができるように手助けすることが責務なのです。
– OPPO senior camera Engineer – Don Tang (筆者による意訳です)
エンジニアのDon Tang氏が解説する動画はこちらです。中国語に英語の字幕となっていますが、素敵な動画に仕上がっていますので興味がありましたらぜひご覧ください。
OPPO Find X2 Proの特徴
OPPO Find X2 ProはOPPOのフラッグシップスマホです。
SoCはQualcommのSnapdragon 865、RAM/ROMは12GB/512GBとなります。
6.7インチのディスプレイはQHD+(3168×1440 px)の有機EL製(AMOLED)であり、なんと120Hzのリフレッシュレートに対応しています。画面占有率93.1%のカーブディスプレイ、そしてパンチホール式で、ディスプレイにこだわりがあることが見受けられます。
また、OPPO独自の高速充電技術、Super VOOC 2に対応。2130mAh × 2のバッテリーを搭載し、それぞれに5V 6.5Aの電流を送ることで、合計で最大65Wの高速充電が可能になります。
価格は、グローバル版(欧州版)が約15万円となっています。
日本ではauより登場することが確定しており、一時期なんと7万円前後と発表されていましたが、現在は調整中となっています。しかし、auの高橋社長が「非常に競争力がある価格」にすると発表していることから、価格の面でも期待できるモデルでしょう。登場が楽しみです。
Source : YouTube, OPPO Via : SPARROWS NEWS
ハードウェアとしての性能は申し分ない訳だけど、まだ少しチューンが甘いと感じられる場面もあるから、
今後のアップデートでハードウェアの性能を遺憾なく発揮されるように改善される事に期待