ドコモの吉澤社長は日経新聞の取材に応じ、5Gに対応した低価格スマホを2020年内に投入する計画だと語りました。価格は5万円〜8万円の見込みとのことです。
ドコモは2020年3月に5Gサービスを商用化し、3月末までの累計契約数は1.4万件でした。また、7月6日時点の実績を17万件と明らかにしました。同社は、2021年3月末までに250万件の5G契約獲得を目標としています。au(UQモバイル)やSoftbank(ワイモバイル)と違いサブブランドを持たないため、早めに5G事業を収益の柱にする必要に迫られているようです。
現在の5G機価格が高すぎることを認める
吉澤社長は、現在取り扱う5G機の価格が高すぎることを認めたようです。そして、今年中に5~8万円の価格帯の5G機を投入する意向を示しました。
大手キャリアの5G機ラインナップ(最新版に更新されていない部分がある旨ご留意下さい)
上記の3キャリアの取扱いラインナップの中では、auのMi Lite 5GとSoftbankのOPPO Reno3 5Gは5~8万円のレンジに入る可能性が高いです(7月10日時点で両機種の価格は未発表)。
ただ、Mi Lite 5GやOPPO Reno3 5Gも春発表でしたが発売は夏にずれ込んでいます。ドコモとしても、2020年のなるべく早い時期に低価格5G機を、できれば一社独占で扱いたいところでしょう。
Galaxy A51 5GかOPPO Reno4シリーズを期待したいが
ドコモが今後扱う5~8万円の端末の目玉候補として、Galaxy A51 5GかOPPO Reno4 / Reno4 Proが挙げられるでしょう。また、今秋発売が予定されるPixel 5も目玉機種となりえます。
ただ、これらのモデルはauやSoftbankも取扱いを希望する可能性が高く、独占販売は難しいかもしれません。過去の取引関係の深さから、OPPOモデルやPixelシリーズは、auやSoftbankに独占販売権を奪われてしまうかもしれません。
5G機を2~3万円台で販売することも可能では
ドコモは「本気」になれば5G機を2~3万円台で年内に販売することも可能なのではと思います。XiaomiやHuaweiは既に中国で2万円台の5G機を販売し始めています。
GMS非搭載の関係でHuawei機を扱うのは難しいかもしれませんが、Xiaomiも昨年の日本進出以降実績を積んできています。XiaomiはRedmi 10X 5GとRedmi K30i 5Gを2万円台で発売しています。これら格安5G機を日本仕様にするには当然追加コストがかかりますが、キャリアは2万円上限で端末割引ができるので、日本での2~3万円台の5G機販売は理論的には可能です。
ドコモ社長は「5~8万円の格安5G機を準備中」と言ってauやSoftbankを安心させておき、本当は2~3万円台の5G機発売を目指していることを願いたいです。
Source:日経電子版
税抜5万とかでゴネそう