総務省は、2020年6月末時点の通信サービスの契約数及びシェア率が公表しました。MVNO契約者数が前年同期比13.2%増、前期比2.4%増の2,531万件とわかりました。MVNO契約のうち通信モジュール型(カーナビや遠隔監視装置、等)を除くSIMカード型については、契約者数は前年同期比16.3%増の1594万人となりました。
MVNOの利用者数は順調に増加していますが、MVNOの楽天モバイルは新規申し込み受付を停止しています。広義の格安SIMサービス(MVNO+自社回線楽天モバイル+ワイモバイル+UQモバイル)の利用者数は今後も拡大していくのは確実と思われます。が、統計上のMVNO契約者数が今後も順調に成長を続けるかは不透明です。
MVNOシェアトップはいまだ楽天モバイル
また、MVNO(SIMカード型)の契約数による事業者別シェア率上位5社は以下の通りです(カッコ内は前年同期比)
1位 楽天モバイル 16.3%(▲1.7%)
2位 インターネットイニシアティブ(IIJMio) 13.7%(+0.4%)
3位 NTTコミュニケーションズ(OCNモバイルOne) 10.8%(+0.1%)
4位 オプテージ(mineo) 8.8%(0%)
5位 LINEモバイル 6.1%(+0.1%)
楽天モバイルのMVNOサービスは、将来的に終了しシェア0%になる予定です。楽天モバイルのMVNO契約者数の大多数はRakuten UN-LIMITに切り替えず、MVNO他社に流入する公算が高まっています。
楽天モバイルに次ぐ大手MVNO2社は、積極的に契約者獲得施策を仕掛けています。シェア2位のIIJMioは新たに従量制プランの提供を始めました。3位のOCNモバイルONEは毎月のようにRedmi Note 9Sのような高コスパ端末の割引キャンペーンを実施しています。
mineoとLINEモバイルはテレビCM等で認知度を高め、シェアTop 5に食い込んでいます。ただ、サービス内容・キャンペーン戦略という面ではIIJMioやOCNモバイルのような特徴はありません。数年後には現在のTop 5のうち半分以上が入れ替わっている可能性もありそうです。
Source: 総務省
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