中国の大手スマホメーカーにして、世界有数のテレビブランドとしての顔も持つXiaomiから、またまた新しいスマートTVが発売されました。82インチの巨大ディスプレイを持ち、標準モデルはなんと4K HDRにも対応したうえで15万円という激安設定です。
Mi TV大師 82"(4K HDR,82インチ,120Hz,15万円)
ベースモデルとなるMi TV 大師 82"(英語ではMi TV Master 82"とも)は、巨大82インチのスマートTVです。それに加えて4K HDR、価格が9999元(約15万円)というのは衝撃的としか言いようがありません。リフレッシュレートも120Hzという徹底ぶりです。ディスプレイの材質については明示されていないのですが、LEDと推測されます。
それでいて機能面も豪華です。
オーディオ面ではドルビービジョンを、HDRはHDR10、HDR10+を完全にサポートしています。
スマートTVならではの「AI機能」は様々な便利機能を追加します。例えば、再生されているコンテンツを判別し、それに適した映像、音声のチューニングを自動的に施してくれる・・・などなど。
XiaomiのスマートTVは基本的に中国国内を中心に販売されているため、この場合は日本などグローバル市場のようにYouTubeやNetflixのストリーミングには対応していません。当然、中国向けの動画配信サービスを豊富にラインナップしています。Youku、iQiYi、bilibiliは当然のこと、Sohu Videoや、その他いくつかのNetflixライクなVODサービスにも順次対応していくということです。
いかにもスマホメーカーらしい、ベゼルレスなデザインも魅力的です。
Mi TV大師 至尊記念版(8K HDR,80万円)
そして、先程の激安4Kテレビと当時に発表されたのが、上位モデルである「Mi TV大師 至尊記念版」です。海外ではExtremeなどと訳されていますが、この至尊記念版というのはスマートフォンのXiaomi Mi 10 Ultra(Mi 10至尊記念版)でも使用されていたネーミングです。
画面サイズも82インチと、ほとんどのスペックは標準モデルと大差はありません。しかし、4K HDRと8K HDRという解像度の差は大きいでしょう。さらに、最新のminiLEDディスプレイを採用しているのも注目ポイント。ちなみに、4万9999元(約77万円)という価格は、以前発表された「透明Mi TV」と同じ価格です。
透明Mi TVのときと同じく、8K HDR miniLEDのテレビというのも、実際に製品化させているメーカーは非常に少ないです。それを80万円で発売してしまうというのですから、やはりXiaomiの安さには驚くばかりです。
また、このテレビは「テレビなのに5G通信をサポート」しています。よくわかりませんが、とにかくサポートしているのです。さらに、「テレビなのに256GBの記憶容量」をもっています。おそらく、インターネット上から映像コンテンツをダウンロードして視聴するためなのでしょう。ちなみに、5GをサポートするテレビはXiaomiが初めてだそうです。そりゃそうだ。
ところで、標準モデルのSoCにはMediaTekのものが使用されているのですが、この上位モデルでは同じく台湾のNovaTekというメーカーのものが使われているようです。恥ずかしながら、筆者は初耳のメーカーでした。
4999元=15万円?どこのレート?