Huawei製スマートフォンに搭載されているKirinシリーズの最新モデル「Kirin 990 5G」が、AIベンチマークでQualcommのSnapdragon 855 Plusを超えた事が明らかになりました。Kirin 990 5Gは数日前にドイツのベルリンで行われたIFA 2019で発表されたばかりのSoCです。デュアルNPU(人工知能専用チップ)が搭載された事で前世代のKirinチップや競合製品と比べて優れた性能を持っている事が明らかになっています。
上の表からKirin 990 5GのAIベンチマークスコアは52403点となっています。現状最高クラスの処理性能を誇るSnapdragon 855 Plusのスコアは24652点なので2倍以上のAI性能を持っていることが分かります。
Kirin 990 5GはAI性能が高いことがその特徴の1つとされています。これまでのKirinシリーズからNPUやニューラルプロセッシングユニットが変更されており、それが今回のAIベンチマークテストの結果に直結したのでしょう。
また、Kirin 990は7nmプロセスで作られたSoCで、103億個のトランジスタ(信号を増幅、またはスイッチングする半導体素子)を搭載しています。そして、2つの大きな2.86GHzのコア、2つの中サイズの2.36GHzのコア、4つの小さな1.95GHzのコアが搭載されている事により、マルチタスク時でも快適に動作します。Kirin 990 5Gは処理性能でも期待が出来そうです。
このKirin 990 5Gは、まずはMate 30 ProとHonor Vera 30に搭載されると思われます。実機スコアの公開を待ちましょう。
Source:Gizmochina
ベンチマークモードのスコアだとしても高いのかな?