いち早くスマートフォンを分解し、内部構造を解説することで有名な集団のiFixitが、Appleの新製品であるiPhone 11を早速分解し、報告しました。
まずは熱を加えて接着剤を柔らかくし、吸盤でディスプレイユニットを外します。この分解方法はiPhone 6S世代以来伝統的に続いている手法で皆さんお馴染みでしょう。
最初のポイントはロジックボード。iPhone 11はサイズ的にはiPhone XRと同等であるものの、ロジックボードはiPhone 11 Proと全く同じ2段構造となっています。iPhone XSとiPhone XRは同じSoCである一方、違うロジックボードであったため、ローエンドモデルとハイエンドモデルでロジックボード単位で同じものを搭載したのは今回が初めてということになります。
2段構造のロジックボードにはAppleが誇るSK Hynix製のA13 Bionicチップが乗っています。熱が溜まりそうで不安な構造をしていますね。
なお、RAMは4GBであることが確認されたそうです。
バッテリーは40.81 x 96.93 x 3.97 mmで44.1 gであり、iPhone XRのバッテリーと比較すると僅かに小さく、それでいてバッテリー容量が7%アップしていることがわかります。バッテリーは確かに進化しているということになります。
超広角カメラはiPhone 11 Proとまったく同じものを搭載しています。また、残念ながらスペック通り、超広角カメラには光学式手ブレ補正のユニットが全く確認できませんでした。
また、iPhone 11 Proは2つあったバッテリーコネクターが1つしかないこと、iPhone 11 Proには存在していたバッテリーやワイヤレス充電とつながっているボードがないことから、iPhone 11は双方向ワイヤレス充電にハードウェアレベルで対応していないことが推測されます。
iFixitは双方向ワイヤレス充電技術はエネルギー効率が悪く、十分に発展していない技術であると述べています。ベーシックモデルであるiPhone 11にはそもそも搭載する必要がないというように判断したものだと推測されます。
iFixitの手によりばらばらになったiPhone 11
iFixitによる分解しやすさの評価は10点中6点。ディスプレイからの分解技術が確立されており容易である一方、防水性能が保証されなくなること、ディスプレイ以外にも背面ガラスの損傷にも気をつけなければならないことに注意する必要があるとのことです。
Source : iFixit
>>Appleが誇るSK Hynix製のA13 Bionicチップ
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韓国が誇るSK Hynix製のA13 Bionicチップな