IT系のコンサルティングを行っているIDCは、日本の2018年第1四半期の携帯電話市場実績値を発表しました。今回の注目点は、なんといわゆるガラケーの出荷台数が実質0になったところです。
ガラケー出荷台数は実質0に
IDCによると、2018年第1四半期のガラケー出荷台数は12万台でしたが、これは子供向けのものであり、我々が使う一般的なガラケー出荷台数は0になったそうです。
従来型に分類される携帯電話の出荷台数は12万台でしたが、これは機能を限定したキッズ向けモデルであり、通常使用する機能を備えた携帯電話市場での従来型携帯電話の出荷が今期はゼロになりました。
DocomoのFOMAに始まり、i-modeが天下をとると思われていた時代もありましたが、スマートフォンの登場でガラケーは下火になり、今回の数値でガラケーの時代の終焉が決定的になったと思います。
スマートフォンは?
スマートフォンの出荷台数シェアは以下のようになっています。
やはりApple一強か
Appleのシェアは約50%と、やはり強いです。日本でのiPhone人気は高く、キャリアも実質価格での販売など様々なサポートをすることで割高感が薄れて、iPhoneを焼いやすい環境にあるのだと思います。この傾向は総務省の介入次第では変わるかもしれませんが現状変わらないのだろうと思います。
Sharpの追い上げがすごい
Sharpは一時期元気が無く、結局台湾のホンハイに買収されるという形になりましたが、ホンハイ傘下になってからAquos Rシリーズなど挑戦作をたくさん出し、元気を取り戻した感があります。去年度には国内シェアでSonyを抜き、第2位につきました。個人的にすごく驚いたのですが、日本でやってた時には考えられないほどの追い上げです。
IDCによると、AQUOS Senseが好調で、シェアもSonyを引き離すようになっているとのことです。今後の成長が楽しみですね。
MVNO向けは半減
MVNO事業者向けに出荷されることの多いSIMフリーモデルは34.2万台となり、前年同期の76.6万台の半数以下の出荷となりました。市場全体に占める比率も3.5%と小さく、MVNOユーザーの機種変更の選択肢という観点からも、今後の動向が注目されます。
このようにMVNOむけは半減と大きく出荷台数を減らしました。この前の発表ラッシュでHuaweiのP20 liteなどが発表されましたので、これらのやすくて完成度の高いSIMフリーモデルの登場でシェアがどう変わるかが見所です。
まとめ
ガラケーは終了したというのはほぼ確定だと思います。今更ガラケーを買うのもなかなかないでしょう。相当革新的な機種が出ない限りガラケーは在庫がなくなったらちょっと補給する程度の出荷になるものだと思います。
スマートフォンに関してはやはりAppleが強いですね。Sharpの成長も楽しみですが、個人的には初めて大々的にキャリアに採用されたP20 Proや、MVNOで人気のP20 liteを製造するHuaweiのシェアがどうなるのかが楽しみです。SharpやHuaweiの大躍進も気になりますが、SonyやKyocera,Fujitsuなどの国内メーカーにも頑張ってほしいものです。
Source: IDC
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