Huaweiが自社開発しているSoC、Kirinシリーズを当面の間、生産中止することがわかりました。同社のコンシューマビジネスCEOのユー・チェンドン氏は、中国情報技術協会サミットで9月15日以降Kirinシリーズを生産しないと話しています。
KirinシリーズはHuawei傘下のHiSiliconが台湾TSMCに製造を委託してきました。しかし米国の制裁によって9月以降、HiSiliconはTSMCに生産を委託できなくなっています。
世界シェアNo.1に迫ろうとしているHuaweiですが、自社開発のSoCは大きな強みでした。氏は、制裁を受けていなければもっと早くに世界シェアNo.1を獲得していた、とも話しています。
Mate 40シリーズが最後のKirin搭載機となるか
今秋以降、生産が当面されなくなってしまうKirinシリーズ。現在発表を控えているHuawei Mate 40シリーズがKirinシリーズを搭載する最後のモデルになると思われます。最新Kirinシリーズの製品名はKirin 1000だと予想されていましたが、”Kirin 9000”になる可能性もあるようです。ユー・チェンドン氏は名言しませんでしたが、Huawei Mate 40シリーズに搭載される最新のSocは5nmプロセスで製造されると言われています。
シェアNo.1に王手をかけつつも依然として逆境にあるHuawei。第2四半期限定で世界シェアトップに立ったようですが、米国の制裁の影響はじわじわと効いているように感じます。
Source: antutu.com
フッ化水素の原料の高純度蛍石の輸入はほぼ中国に依存してるみたいだけどもしTSMCへの報復でこの辺の取引がストップさせられたら世界の半導体産業・コンピュータ産業はどうなるのだろう