先週、HuaweiはP40シリーズを正式に発表しました。
P40シリーズの正式発売日は4月7日ですが、様々なメディアがすでに端末を入手しており、分解レポートもアップされています。今回は、P40 Proに米国製の部品が使われていることが明らかになりました。
なぜかアメリカ企業の部品が使われている
Sonyのイメージセンサーが搭載されたP40 Pro
Huaweiがアメリカ政府からの制裁によりアメリカの企業と取引できなくなっている状態であることは、皆さんご存知だと思います。
そのため、P40シリーズの多くの部品は、子会社のHiSiliconを中心とした中国企業が手掛けたものや、台湾・韓国・日本などで製造されたものです。一方で、P40 Proの構成部品の中に、なぜかSkyworksやQorvo、そしてQualcommといったアメリカ企業の部品も発見されました。
Skyworks, Qorvoの部品が見られるP40 Proの基盤
P30との部品構成比較表も
以下の表は、P30とP40 Proに採用されている部品のメーカーと製造国を並べたものです。
アメリカのMicronとSamsungが供給していたNANDメモリはSamsungへ統一されましたが、電波を受け取るアンテナ部品は、依然としてアメリカ企業の部品を利用しているようです。
なぜアメリカ企業の部品が利用できるのかは謎です。ひょっとしたら制裁猶予の関係もあるのでしょうか。Huaweiが制裁の対象外になった...なんていうのだと嬉しいのですが。
P40シリーズのスペックをおさらい
ここで、Huaweiのフラッグシップスマホ「P40」シリーズのスペックをおさらいしてみましょう。
注目すべきポイントは、やはりカメラ。全機種共通でiPhone 11 Pro Maxの2倍大きく、Galaxy S20 Ultraよりも少し大きい5000万画素RYYBイメージセンサーを搭載します。最上位機種のP40 Pro+は脅威のISO409600を達成し、夜景撮影もしっかりこなせます。
SoCは5G対応のKirin 990 5G。Snapdragon 865よりも省電力性に優れ、AIスコアが2倍以上あるそうです。
販売価格は以下の通りです。
Huawei P40 8GB+128GB €799(約9.6万円)
Huawei P40 Pro 8GB+256GB €999(約12万円)
Huawei P40 Pro+ 8GB+512GB €1399(約16.9万円)
GMS(平たく言うとGoogle系のサービス)が利用できないのが最大の欠点ですが、それ以外の点では完璧なモデルとなっています。本当に惜しい...っ!
Source : cnbeta(中国語), Via : Gizchina
結局アメリカの部品に頼ってんじゃん。
あの言葉は嘘だったのかよ。