GMS搭載禁止措置が延長され、さらなる苦難が予想されるHuawei。しかし、スマホ本体は完成度の高いものを開発し続けています。
今回の記事では、そのHuaweiによる2020春モデルをご紹介します。
目次
Huaweiの2020春モデルまとめ(~5/18。主要なもの)
(※5/18現在)タップorクリックで拡大
Huaweiのスマホはかなりカメラ性能が優れており、DxOMarkではP40 Proが一位、Honor 30 Pro+が二位とトップ2を独占しています。
5月後半に入って、Huaweiは2万円台(日本円換算)の5G機種を2モデル(Honor X10 5G, Enjoy Z 5G)投入しましたが、上記の春モデル一覧には含めていません。
注目の機種をピックアップ
Huaweiの2020年春モデルの中で、筆者が注目しているスマホを3機種ピックアップして紹介します。
Huawei P40 Pro - カメラ性能が化け物
価格:約120,000円~
主な特徴
- DxOMarkで一位を獲得
- ToFカメラを搭載
- クアッドカーブディスプレイを採用
P40シリーズのフラッグシップモデルです。HuaweiのフラッグシップではおなじみのLeica製カメラを搭載しています。その他、カメラ以外のスペックも優れています。
両サイドと上下全てがベゼルレスの「クアッドカーブディスプレイ」を採用しているのも大きな特徴です。
Huawei P40シリーズは、6月2日に日本発表が予想されています。P40だけでなくP40 Proも日本発売されるか、注目です。
Huawei Honor 30 Pro+ - サブブランドとは思えない完成度
価格: 約77,000円~
特徴
- P40 Proに匹敵するスペック
- Kirin最上位Socを採用(5G対応。AntutuスコアVer8は40万点前後)
- 光学5倍ズームを搭載
Honor 30 Pro+はHuaweiの若者向けサブブランドの最上位モデルです。背面に大きくHonorの文字がある変わったデザインをしています。
価格を下げた分、ToFカメラやライカ製カメラは搭載していないものの、P40 Proに続きDxOMarkで2位を獲得しています。
Huawei P40 lite E - 廉価だが妥協点が多い
価格:約19,000円~
特徴
- ヨーロッパ向け廉価モデル(4G)
- 美しいデザイン
- microUSBによる充電
ヨーロッパ市場をターゲットとしたPシリーズの廉価モデルです。価格に合わせ妥協点は多いものの、十分使える性能です。ただし、ほとんどのスマホがType-Cを採用している今、充電口がmicroUSBなのは残念です。
日本で頑張っている印象
GMS非搭載の逆風の中、日本向け商品発売を継続しています。前述のP40シリーズ発表に先立って、Huawei nova lite 3+(GMS搭載)の発売が5月26日に発表されました。心情的には頑張ってほしいですね。
中国市場に注力か?5GやAR等への先行投資も
Huaweiのスマホは全体的に完成度が高く、カメラに関しては世界最高水準の技術を誇ります。GMS搭載禁止の逆風をどう乗り越えるか注目が集まります。
まず、GMS非搭載の影響が軽微な中国市場への注力が予想されます。フラッグシップのP40シリーズはヨーロッパ向け発表を本国より先行させる等、表面上はグローバル展開重視の旗を降ろしていません。が、他中華スマホメーカーに比べても中国向け販売価格のディスカウント率が大きくなっています。
中国は5G先進国となりそうです。中国において5Gスマホ販売の実績を積み上げつつ、AR等5Gのアプリケーション分野の開発にも注力することで、スマホトップメーカーへの道を切り開こうとしているようにうかがえます。
Google系サービスが使えないという制約下、中国以外の市場向けにどのような商品・サービスを出していくか、中国国内向けにどのような「攻め」の展開をしてくるか、今後の動向に注目です。
p40 lite 5gは?