HTCは2008年に世界初のAndroidスマートフォンを発売した企業です。しかしその後は、ビットコインブームに乗りブロックチェーンスマホExodus 1を発売するなど迷走。2017年に10.7%だった同社のスマートフォンのシェアは現在、0.05%にまで落ち込んでいます。
そんな中、HTC Taiwan社長のDarren Chen氏は、価格を抑えながらも充分な性能を持つミドルレンジモデルを中心に販売の強化を行うことを明らかにしました 。
慎重な姿勢をみせるHTC
現在のスマートフォン市場は各社が先端技術を盛り込んだハイエンドモデルを展開しており、10万円を超える端末も珍しくありません。そんな状況の中、HTCは慎重なブランドの位置づけにより販売を強化するとのことです。
現在、台湾市場ではシェアの60%以上を10000台湾ドル(約35000円)未満のモデル占めています。HTCは今後、このミドルレンジ以下の層をターゲットにした新モデルの発売を続けていくと、Chen氏は語っています。
VIVEで培ったVR技術を活かせるか?
またChen氏によれば、同社は2020年にVR機能を搭載したスマートフォンの展開を予定しているようです。HTCはVR関連の高い技術を持っており、Facebook傘下のOculus VR社と並んで業界を牽引しています。
先日発表されたHTC VIVE Cosmosでは6つのカメラを利用する新たなトラッキング方式が採用されました。この方式では従来機で必要であったベースステーション(設置型センサー)を必要せず、より自由なVR体験を可能としました。
VRと5Gで巻き返しなるか
HTCはVR技術を5Gネットワークと統合することにも取り組んでいます。今後はVRコンテンツのプラットフォームを促進するため、通信事業者との協力を強化することも明らかにしています。
選択と集中で再起を図るHTCですが、2019年初からの総収益は69億3,000万台湾ドルで、前年同期から62%減少しています。今後、ゲームなどのVRコンテンツや5G技術がブランドの将来を左右することになるかもしれません。
というかVR以前にマーケティング部門が戦犯としか思えない
最近発売されたHTC機種も台湾限定でしか手に入らないし
HTCのU19eほしかったのに買えんくてさぁ…ECサイトにすら並ばないのがツラい