Googleによるスマホ「Pixel 5/Pixel 5 XL」は、フラッグシップではなくミドルレンジクラスのスペックになるかもしれません。Google関連のリークではおなじみの9to5Googleが報じています。
発見の経緯
9to5Googleは今回、アメリカのWEBメディアTecnoLike Plus経由で、Pixel 4aに搭載予定のGoogle CameraアプリのAPKファイルを入手しました。
APKファイルを解析したCee Stark氏が、その中から複数のconfigファイルを確認してTwitterに投稿。9to5Googleがそのツイートを元に分析したことで、どうやらPixel 5/Pixel 5 XLがミドルレンジになりそうだということが明らかになりました。まず、同氏によるツイートをご紹介します。
bonito/sargo = "photo_pixel_2019_midrange_config"
coral/flame = "photo_pixel_2019_config"
needlefish = "photo_pixel_2019_config"
sunfish = "photo_pixel_2020_midrange_config"
bramble/redfin = "photo_pixel_2020_config"Take that for what you will.
— Cee Stark (@Cstark_27) March 11, 2020
9to5Googleが過去の例をもとに分析したところでは、上記のツイートにおけるコードネーム「sunfish」がPixel 4aのもの、そして「bramble/redfin」がPixel 5のものだと推測されるということです。
また、9to5Googleによる別の調査では、Googleの「bramble/redfin」と呼ばれる端末がSnapdragon 765Gを搭載したミドルレンジ・5G対応スマホになることが判明しています。
これらの条件を照らし合わせると、2020年後半に発売されるであろうGoogle Pixel 5/5 XLが、フラッグシップではなくミドルレンジクラスのモデルになることがわかります。
ミドルレンジでも性能はなかなか
ミドルレンジといっても、それはあくまで「フラッグシップではない」という程度の話。Pixel 5シリーズへの搭載が噂されるSnapdragon 765Gは、ミドルレンジの中でも最上位レベルに位置する、いわゆる「ミドルハイ」帯のSoCです。
もちろん最新のSnapdragon 865には及びませんが、ベンチマークスコアは2018年のフラッグシップSoCであるSnapdragon 845よりやや劣る程度で、処理性能としては十分です。
常に最高のスペックを追い続けるスマホマニアにとっては魅力半減ですが、過剰なコストを削減して、必要な範囲でなるべく良いものを載せるというGoogleの姿勢は、一般ウケは良さそうです。仮にSoCが最高でなくても、Googleの主力商品ということに変わりはなく、カメラなど他の部分にはハイエンドモデル並に力を入れてくることでしょう。高騰する他社のフラッグシップ機に対して良い競合となりそうです。
フィールドは変わりますが、インテルの個人向け最上位CPU、Intel Core i9が搭載されているPCがそこまで多くない理由として、性能が過剰であることも挙げられます。スマホでもPCでも、最上位CPUを必要とするのは、もはやゲーミング用途くらいなのかもしれませんね。
Source:9to5Google
aシリーズ並に安くなるならいいが…