App StoreやGoogle Playストアから先週削除されたゲームアプリ「フォートナイト」がインストールされたiPhoneが$1,000〜$10,000の高値で100件以上eBayに出品されているようです(2020年8月19日深夜時点)
上記の画像のものですと、iPhone 8 Plusに$4300(45万円以上)で入札がはいっています。但し、サクラ入札の可能性もあります。
フォートナイトの登録者は世界で3.5憶人
フォートナイトはEpic Games社が配信するサードパーソン・シューティングゲームで、スマホだけなくPCやゲーム機でも楽しめます。全世界で3.5憶人がユーザ登録しており、日本でも人気が出てきています。
AppleやGoogleは、ゲーム会社等がアプリ内課金をする際に、App StoreやGoogle Playストアを介さずに行うことを原則禁じています。なお、App Storeで徴収される手数料率は30%と高額です。Epic Games社が8月14日に公開したアップデートで、App StoreやGoogle Playストアを介さない独自課金システムがアプリに実装されたことを受け、AppleやGoogleが自社アプリストアからの「フォートナイト」アプリ削除に踏み切りました。
iPhoneでは新規インストールが難しい
「フォートナイト」アプリをインストール済みiPhoneが高値で出品されるのには理由があります。
この記事では紹介しませんが、Android端末ではGoogle Playストア以外を経由して「フォートナイト」アプリをインストールする方法は存在します。また、iPhoneであっても、過去「フォートナイト」アプリをインストールしたことがあれば、再インストールする方法があります。一方で、過去一度も「フォートナイト」をインストールしたことがないiPhoneやiPadに新規インストールするのは難しいようです。
Epic Gamesの強硬手段は奏功するか
Epic Games社は、AppleやGoogleが自社ストアからのアプリを削除に踏み切った後、訴訟を起こすとともにSNS上で「♯FreeFortnite」キャンペーン展開をはじめています。「フォートナイト」がいかに人気ゲームとは言え、Epic Games社単独でAppleやGoogleと立ち向かうのは分が悪いと判断し、世界の「フォートナイト」ファンを巻き込んで巨大企業に戦いを挑むことにしたのでしょう。
今回の巨大企業vsゲーム会社の争いで、ユーザは好きなゲームがスマホで遊べなくなるという不利益を既に被っています。加えて、通常価格に数十万円上乗せしたiPhone端末が活発に取引され始めると問題が大きくなります。
AppleやGoogleは、この問題でEpic Games社に大きな譲歩をすると、他のアプリ配信事業者との取引にも影響を及ぼすため、簡単には譲れないでしょう。Epic Games社側が、独自課金システムを削除したアップデートを再公開することを条件に、AppleやGoogleがアプリ配信を再開に応じる、というのが短期的にありうる一つの和解シナリオだとは思います。
また、他のゲーム会社/アプリ配信事業者がEpic Games社に呼応してAppleやGoogleに反旗を翻す、という可能性もゼロではないでしょう。もしそうなった場合も、ユーザに迷惑をかけすぎない範囲でバトルしてほしいですね。
Source: Business Insider
Appleと揉めてんのに、なんでplaystoreからも消えたの?
まあ、apkファイルあるからAndroidでは大丈夫そうだけど。