MacBookのキーボード故障の原因・修理方法と修理時間【解説】

MacBookのバタフライキーボードは故障が多いことで知られています。実際に筆者も「キーが押しにくくなる」「キーの反応が鈍くなる」といった不具合に遭遇しました。

もともとMacBookのキーボードがバタフライキーボードに変わったのは2015年から。打鍵感が大きく変わりキー自体の薄型化に大きく貢献したものの、「キーボードが押し込まれない」といったものから「重複して文字が打ち込まれる」といった故障が相次いで発生。2018年からAppleは無償修理プログラムを開始し、最終的に2019年末に発売されたMacbook Pro 16インチでは従来のシザー式に戻っています。。

この記事は実体験を基にしたMacBookのキーボードの修理方法の解説記事です。実際に故障に遭遇したという方や、壊れた時のための備えとしてぜひご活用ください。

故障の原因は大きく2つ

キーボードの故障の原因は大きく分けて2つ。修理にかかる日数がどちらかによって大きく変わります。

①キートップへの異物の侵入

1つ目はキートップ内への異物が侵入。異物が原因で、キーボードの反応が悪い・押し心地が悪い、一定しないという症状が見られます。こちらは検査時間10分+修理時間15分の合計25分程度で修理を終えることができます。

実際の修理内容も該当するキートップのみを交換するだけのため修理自体もすぐに終わります。筆者のMacBookの故障はこちらに該当しました。

②キーボード内部の破損

次に、異物が侵入したことによる内部の破損。文字の入力が重複する、もしくは全く反応しないという症状が発生します。こちらの修理は最大1週間ほどかかるとのこと。

キーボードのみならず一体化しているバッテリー、そしてキーボード面のバームレストまで全て新しいものに交換する必要があります。

ちなみに、Apple Storeのスタッフによると、前者の故障は無印MacBookに多く後者はMacBook Pro&Airに多いとのこと。理由は明かしてくれませんでした。

なお、どちらのパターンの故障でも、無償修理プログラムに含まれているためバタフライキーボードを搭載した機種であれば費用はかかりません。しかし、修理にかかる時間は大きく変わってくるので後者の症状で"どうしてもMacBookを手放せない"という状況の場合はあえて修理を先送りにするのもアリかもしれません。

実際に修理に出そう

修理の方法は配送修理と持ち込み修理の2種類。

配送修理

配送修理の場合、予約をした日時に配送業者の方が自宅にまできてくださるため、そのままMacBookを渡すだけでOK。修理が完了次第すぐに自宅まで届けてくれます。デメリットとして、この場合は15分で終わる修理でも配送時間によるラグで何日かかかるという点が挙げられます。

持ち込み修理

また、持ち込み修理ではApple Store、もしくは正規サービスプロバイダに直接MacBookを持ち込みます。公式ページからの予約が必要な点に注意が必要ですが、15分で終わる修理の場合は少し待つだけでで修理済みのMacBookを持ち帰ることができます。筆者は最寄りのApple Store京都に持ち込み修理を行いました。

おすすめは持ち込み修理&自宅配送

なお、個人的なおすすめは"持ち込み修理で自宅まで配送してもらう"という方法です。修理がどのくらいかかるかは10分ほどのチェック時間で店頭で伝えてくれるため、すぐに終わりそうな場合は待つこともできます。また、修理完了後は自宅まで配送してくれるため受け取りに行く必要もありません。

Apple好きの方にとってのメリットとして返却時に修理確認書類がAppleマーク入りのクリアファイルに入ってくるようです。そういった意味でもおすすめです。

対策方法はキーボードカバーの使用

最後に対策方法について。結局のところ、内部破損にしろ破損の原因は異物の侵入です。一般的なキーボードではちょっとやそっとではどうにもならないものの、Macbookのキーボードには致命傷となってしまうため、対策方法はキーボードカバーで物理的にほこりの侵入を防ぐ方法しかありません。

ただし、筆者の場合キーボードカバーを装着した際の押し心地が好きになれず、すぐに外してしまいました。しかし、故障した際の面倒さを考慮すればキーボードカバーを利用するのもありでしょう。少なくともほこりの侵入は防いでくれます。

Appleの対応は良い

ノートPCにとって信頼性は重要なポイントです。同時にAppleがMacBookに学割価格を設定し、学生向けとしても大きく売り出している以上、キーボードの故障は一番避けるポイントでした。もしレポートの提出前にキーボードが壊れたら、筆者はデータを移したりしてどうにか乗り切れますが果たして全てのユーザーがそれをできるのでしょうか。

筆者の経験則から言いますと、AirDrop以外のMacのデータ共有方法を知らないというような学生は少なくありません。最新のMacbook Pro 16では以前のシザー式に戻りましたが、これは正しい判断でしょう。

とはいえ、当然と言えば当然ですが、きちんと無料で修理してくれるAppleの姿勢は評価すべきです。筆者の場合は違いましたが、無料でバッテリーや一部のバームレストが新品になると考えると(期限ギリギリでレポートを書いている、という状況でもない限り)悪くないかもしれません。

(追記)まさにこの記事を執筆している最中に左のShiftキーが押せなくなりました。まあ2つあるから大丈夫です。

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Photo:Apple

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 コメント

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  1. 匿名 2020.03.09 19:33 ID:0d09fb64d 返信

    良くバタフライ壊れるって聞くけど、自分のAirは全く壊れる気配せんけどなぁ…
    ローズゴールドの筐体好きすぎて買ったから、頑張ってほしい。