スマホのカメラレビューでおなじみ、DxO MARKが2019年発売のスマートフォンの中から最も優れたカメラを搭載したモデルを発表しました。総合評価と使用シーン別評価から5機種選出されています。
DxO MARKのレビュー基準やその内容はこちらの記事から!
目次
オールラウンダー : Mate 30 Pro & Xiaomi Mi CC9 Pro Premium Edition
まずDxO Markのトップスコアを獲得し、栄えあるオールラウンダーに選ばれたのはMate 30 ProとMi CC9 Pro Premium Edition。どちらも121点という記録を持っています。
評価の内容をシンプルに表現するなら、夜景のMate 30 ProとズームのMi CC9 Pro Premium Editionと言ったところでしょう。
夜景No.1 : Mate 30 Pro
Mate 30 Proは18mm相当の広角レンズにより、建造物などを撮影した際の安定した表現力に加え、夜景への強さがポイント。使用シーン別の夜景部門でベストスマホに選出されています。暗所といえばPixel 4かと思いましたが、今回は選ばれずでした。
Mate 30 Proで撮影
Mate 30 Proで撮影 右:フラッシュあり 左:フラッシュなし
夜間のポートレートでもMate 30 Proは実力を発揮しています。こちらの画像は右がフラッシュあり、左がなし、というもの。フラッシュを焚いていてもまるでディフューザー(光を和らげるアイテム)を使用しているかのような柔らかな写りになっています。
フラッシュなし、では背景にライトアップされた建物があるにも関わらず肌や衣服が自然に表現されています。髪の質感なども伝わってくるのではないでしょうか。
圧倒的ズーム : Mi CC9 Pro Premium Edition
Mi CC9 Pro Premium Editionは2つの望遠レンズを搭載したことによるズーム時の描写が評価され、ズーム性能でベストスマホに選出されています。10倍ハイブリッド光学ズームと50倍デジタルズームを実現しており、スマホカメラの中では屈指のズーム力です。
日常でここまでのズームを使用する機会はあまり多くないかもしれませんが、差別化という観点においてXiaomiの戦略は正しいと言えるでしょう。
Xiaomi Mi CC9 Pro Premium Editionで撮影、拡大
ちなみに、Mi CC9 Pro Premium EditionはMi CC9 Proの上位版。108MPを実現しているメインカメラのレンズ枚数が7→8と多くなっています。レンズ構成は枚数が多ければ良い、というものではなくそれぞれの組み合わせの最適化が欠かせませんが、しっかり調節されているようです。
最も優れた広角カメラ : Galaxy Note 10+ 5G
Galaxy Note 10+ 5Gは13mm相当の広角レンズを搭載したことによる広い画角が評価されました。総合スコアは117点を獲得しています。先に紹介したMate 30 Proとの差別化は難しいところですが、色味や質感など、雰囲気が異なっているのがおわかりになりますでしょうか。
どちらも数点の僅差に並んでいる機種で、この辺りは好みの問題と言えるかもしれません。個人的にはGalaxy Note 10+ 5Gで撮影した写真の方が好きです。
最も優れた動画撮影 : iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Pro Maxはビデオ撮影に最適な機種として高評価を受けました。カメラの総合スコアは117点と、全体では3位につけています。4Kでの撮影がスムーズに行え、歩いていてもスタビライザーいらずの安定感。他の機種では白飛びしてしまう箇所も、しっかりと映っています。
ムービーでのHDRが可能な機種は少なく、静止画と動画の差異が少ない、というのも評価のポイントです。以前までのiPhoneは画角が狭い(動画は特に)ことが圧倒的なデメリットでしたが、11シリーズではその常識を覆しています。
DxOMarkが発表した2019年、ベストカメラスマホ、いかがだったでしょうか。あまり意外性のある内容ではありませんでしたが、様々な性能の安定感ではMate 30 ProとGalaxy Note10+ 5Gが際立っている印象ですね。
ちなみにXiaomi Mi CC9 Pro Premium Editionは3499元と、約54,000円ほど。他の機種の半分以下の価格です。これまでの中華スマホにありがちだった不自然な写りも見られず、コスパで選ぶなら間違いのない機種でしょう。
2019年はスマホのカメラ性能の進化が引き続き著しい年でした。来年のカメラ性能の進化が期待されますね。
Source: DxO MARK
フラッシュたいても肌がテカらないのはすごいと思った(こなみ