NTT Docomoから、4G対応のスマートフォンで世界最薄、最軽量のスマホ、「カードケータイ」が発表されました。
スペックはどうなの?
このカードケータイは、Docomoが企画をし、京セラが製造、保証対応をします。
91(H)×55(W)×5.3(D)mmというサイズで、これは名刺サイズとほとんど同じです。実際に触った人からは、財布にも名刺入れにも入れられる、という評判も得ているほど小さいそうです。
ディスプレイはKindle PaperWhite同様に電子ペーパーを採用しています。電子ペーパーを採用したことにより、画面による消費電力を大きく抑えることができ、バッテリー持ちが圧倒的に向上したそうです。なお、バッテリーは380mAhと、スマートフォンとは思えないほど少ないです。
なお、カードケータイのディスプレイはバックライトは非搭載ですので、明るい屋外なら見やすい一方で、暗い部屋の中では何も見えないという欠点がありますのでご注意ください。
また、電子ペーパーはディスプレイ応答性が悪いので、ウェブブラウジングのスクロールなど、動きがあるものは一般的なスマートフォンと比べてかなり反応が悪いです。
他にも、携帯電話として基本的な機能は全て備わっています。
4GLTEはもちろん、VoLTEやテザリングにも対応しています。また、SMSやウェブブラウジングも対応です。フリック入力もできるので、ショートメールもサクサク発信することもできます。
ただ、Androidがベースになっているものの、Google Play Storeはありません。割り切って使うことを想定されているので当たり前と言えば当たり前ですが...
価格は?
価格は一括購入で31752円、月額2GBで無料通話なしのもっとも安いプランで月額815円です。一括価格は高すぎる印象を受けますが、docomoのMNOらしい素晴らしい回線が手に入るので通信品質重視の方にとってはそこまで高くないのかもしれません。
どうやって使う?
さて、このカードケータイですが、会社用のサブ機に最適だと思います。
カードケータイでできる主な機能は電話、SMS、メール、そしてテザリングでしょう。ブラウザも使えますが電子ペーパー機ですので絶対カクカクにしか動きませんし、緊急用でしかないと思います。
特に、カードケータイは小さくバッテリー持ちがいいことが特徴なので、2つ目の電話番号を持ち、テザリングでインターネット環境を整え、メイン機の補助をするサブ機としての運用が最も良いと思います。
しかしカードケータイは極端に安いわけでもないので、サブ機運用としては一般的なAndroid端末で十分です。そのため、他の機能が無いほうが都合がいい仕事用のサブ機に最適だと思います。
ストラップホールがついていますので、仕事をするときに首にぶら下げて使用するというのがいい使い方だと思います。
NichePhone-S 4Gとの差別化は?
さて、似たようなスマートフォンに、NichePhone-S 4Gというケータイがあります。
カードケータイと違い、NichePhoneはスマートフォンではなくフィーチャーフォンです。また、スペック面でもVoLTE非対応だったり、充電が専用充電器であったりなどカードケータイよりも劣っている印象を受けます。
充電器がこれだとなぁ...
こちらはWebブラウザは非搭載でVoLTEもないため、ブラウジングをしたい人、通話品質はちゃんとしたものがいいという人はカードケータイの方がいいでしょう。
一方で、テザリングが主な目的だったらNichePhoneの方がいいでしょう。何せ価格差がすごいですからね...
NichePhoneはバッテリーを1000mAh搭載し、満充電で5時間テザリング可能です。
カードケータイはNTT Docomoより11月下旬に発売されます。
Source: docomo
こんなの「ぼったくりphone」に改名させた方が良いね。
バックライト無しじゃあ田舎だと暗くて使い物にならんだろうね