韓国の情報系サイトのThe Elecによると、Appleは予定していたiPhone XS用の有機ELディスプレイの発注ができず、契約違反でSamsungに莫大な違約金を払ったかもしれないということがわかりました。
先月時点ではAppleは違約金を払うつもりはないと報道されていましたが、結局払ったという結果になったようです。
なぜAppleは違約金を払う羽目になってしまったのか
昨年、Samsung DisplayはAppleの要望でApple専用のディスプレイ工場を開設、iPhone XS向け有機ELディスプレイを生産していました。
しかし、iPhone XSは同時に発売された一般的な液晶ディスプレイを搭載したiPhone XRが安く、そちらの売上が伸び、有機EL搭載のiPhone XSの売上は伸び悩みました。
結果、Samsung Displayの工場稼働率は3月は27.2%、4月は24.5%、5月は28.7%と非常に低い稼働率でした。これは昨年の半分ほどであるそうです。
そして、SamsungはAppleにペナルティの要求をし、Appleがそれに従い違約金を払ったものだと思われます。なお、違約金は9000億ウォン(約800億円)にものぼると見られます。
サムスンの決算にも反映ている可能性が高い
今月始めにSamsungは株主向けに第2四半期の業績を発表しました。その中で、顧客1社からの一時的な収入があると報告していましたが、その顧客はAppleである可能性が高くなりました。また、この報告はAppleが違約金を払ったかもしれない状況証拠にもなりえますね。
何れにせよ、iPhone XSの売上の低迷は事実です。AppleはiPhoneの売上アップないし、売上の適切な予測とそれに応じた部品調達を徹底する必要があるでしょう。
Source : The Elec, Samsung Newsroom
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