「iPhoneはリセールバリューが高い」と言われていますが、それを示す最新のデータが発表されました。中古のガジェット機器下取りプラットフォーム、BankMyCellの調査報告によると、Android機の中古価格はiPhoneの2倍の早さで低下するようです。実は同様の調査は昨年も実施されており、その際もほぼ同じ結果が出ていました。
購入後1年でiPhoneは16.7%、Androidは33.6%下落
以下はiPhoneとAndroid(フラグシップモデルと低価格モデルに分かれています)の売却価格の推移を表したグラフです。
1年後の売却価格を見るとiPhoneは-16.7%なのに対し、Androidのフラグシップモデルは-33.62%と大幅に下落しています。確かに、iPhoneの2倍の早さで安くなっているようです。
4年後を見るとiPhoneは-66.43%、Androidのフラグシップモデルは-81.11%まで下落します。さすがに4年も経つとiPhoneでもかなり安くなりますが、それでもAndroidと比べると緩やかですね。
Androidの低価格モデルはさらに下落幅が大きく、わずか1年で-52.61%とほぼ半額まで下がります。
下落幅がもっとも大きいのはHTC、最少はApple
今回の調査では2020年度における主要メーカーごとの下落幅も掲載されています。とくに大きく下落していたのは以下のメーカーです。
- HTC:-53.08%
- Motorola:-42.57%
- Sony:-39.51%
- Google:-38.46
もっとも下落幅が大きかったのはHTCです。平均で-53.08%と、今回比較されているメーカーではHTCだけが-50%台の下落幅を記録しています。ここ最近HTCのスマホ事業は元気がなく、一時期はスマホ事業撤退の噂も流れていたほどです。価格が大きく下がるのもしょうがないかもしれません。
一方、下落幅が小さかったメーカーは以下の通りです。
- BlackBerry:-34.02%
- サムスン:-33.46%
- Nokia:-30.29%
- LG:-26.46%
- Apple:-22.35%
もっとも下落幅が小さいのはAppleで、-22.35%でした。iPhoneシリーズはただスペックが高いだけでなく、OSアップデートを長期間に渡って受けられます。ブランド力の高さ、そして長く使えることの安心感が、リセールバリューの高さにつながっているのでしょう。
Android機に関してはキャリアの「残価設定プログラム」の有効活用がおすすめ
各キャリアは、キャリアスマホ購入時に2年後の下取り価格を約束してもらえる「残価設定プログラム」を提供しています。
- スマホおかえしプログラム(Docomo)
- かえトクプログラム(au)
- トクするサポート+(Softbank)
中古価格の下落が激しいAndorid機については、キャリアの「残価設定プログラム」を有効活用することを是非ご検討ください。特にSoftbankの残価設定が高めです(約50%で設定する傾向。)
Source: BankMyCell, Via: Gizchina
Appleは神