MediaTekが投資家向けの決算説明会で、今年の後半にも4nmプロセスの次期フラグシップSoCを生産開始すると発表しました。Dimensity 1200の後継モデルと見られており、早ければ2022年第一四半期にも搭載モデルが発売されるようです。
ライバルのQualcommは、4nmプロセスSoC、Snapdragon 898を年末に発表すると見られています。Mediatekの4nmプロセスSoCのリリースは、Snapdragon 898に続く形となりそうです。
MediaTekの4nmプロセス採用SoCは年末にも登場か
IT系の調査会社、IDCのヴァイスプレジデントであるBryan Ma氏がMediaTekの決算説明会で発表された内容をツイートしています。
MTK just said that its on its earnings call that its flagship 5G SoC will be out at the end of the year via TSMC 4nm. Multiple customers with the first one launching in 1Q22
— Bryan Ma (@bryanbma) July 27, 2021
Ma氏によると、MediaTekが今年末までに4nmプロセスの5G SoCを生産開始すると発表したようです。さらにこのSoCはハイエンドモデル向けであり、4,000元(約6.7万円)以上のモデルに搭載されるとのことです。
具体的な製品名は不明ですが、5G SoCかつハイエンドモデル向けということなので、Dimensity 1200の後継モデルと見て間違いないでしょう。Dimensity 1200は6nmプロセスを採用しており、次期Dimensityは5nmプロセスで開発されるという噂もありました。しかし、5nmはスキップして4nmプロセスを採用するようです。
ライバルであるQualcommのSnapdragon 888は5nmプロセスを採用、その後継モデルであるSnapdragon 898は4nmプロセスで開発中と言われています。MediaTekはいち早く4nmプロセスのSoCを出すことで、Snapdragon 898に対抗したいと考えているのでしょう。なお、Appleの次世代SoC、A15 BionicはTMSCの5nmプロセスで生産されているとみられています。
例年通りであれば、Snapdragon 898も年末に発表されます。QualcommとMediaTekのシェア争いは来年も激しいものになりそうですね。
Dimensity1400になるのかな?
5nm飛ばすとは驚きだなぁ