iPhone 7 PlusとMacBook Air(2017年モデル)にiPad Pro。これらのデバイスが、Huawei副会長のモウ氏(Meng Wanzhou)の所持品として押収されていたことが分かりました。
2018年の12月にカナダで逮捕されたモウ氏。裁判所による書類から、モウ氏逮捕当時の所持品が記載されていたことで判明しました。
3つのデジタル製品を使いこなすというモウ氏にも驚きますが、それらが全てHuawei最大のライバルであるAppleの製品ということには驚きを隠せません。
モウ氏はカナダだけでなく、様々な国とエリアを行き来しているということですが、カナダはもちろん、今やHuaweiのスマートフォンは世界各国で入手が可能です。それにも関わらず、モウ氏はAppleの製品を好んで使っていたのです。タブレットはもちろん、ノートパソコンの開発にも近年は積極的なのがHuaweiです。
2019年のはじめ、HuaweiのTwitterアカウントから投稿された新年の挨拶ツイートが社員(投稿者)の私物iPhoneから発信されていたというニュースがありました。この件について、Huaweiは問題の社員の給料を減らすという対応を取っています。
唯一見つかった自社(Huawei)製品はHuawei Mate 20 RSのポルシェデザイン版です。
自社製品といっても、高級自動車ブランドとのコラボ版という点にモウ氏の高級ブランド志向が感じ取れます。企業のトップにも立つような人間は、Appleなどの高級ブランドが好みなのでしょうか。
もしくは、ブランド的に明らかに男性をターゲットにしたモデルなので、Huaweiの副会長であり、創設者の娘でもあるという立場上保有していただけかもしれません。
デジタル製品とは別に、サンディスク製の256GBメモリースティックも押収されていたということです。それぞれのデジタル製品が、プライベートと仕事のどちらで、どんな目的に使われているものなのかは分かっていません。しかし、モウ氏の弁護士はデジタル製品内のデータについての権利とそれらの返却を主張しているとのことです。
企業の社員が自社製品を使わなくてはいけないということはありません。トヨタの社員だからホンダの車に乗ってはいけないなんてルールはあってはならないでしょう。同じく中国のXiaomiは社員がiPhone等のライバル製品を使用することにも寛容です。しかし、会社のトップに立つ人間が自社製品を愛用していないという事に少し悲しい気持ちを感じてしまった筆者でした。
Source:Bloomberg
Huaweiは中国ではあまり人気ではない、よって自身のステータスにはならない。
お金持ちは高級ブランドを好む傾向があると思います。