Redmi K40 Proは2021年3月に発売されたスマートフォンで、6.67インチフルHD+ディスプレイやSnapdragon 888を搭載しているのが特徴です。投稿してくださったMisoni様、ありがとうございました。
目次
スマホ名のスペック概要
基本スペック | |
---|---|
ディスプレイ | 6.67インチ, 1080 x 2400, 有機ELディスプレイ, 395ppi |
サイズ | 163.7 x 76.4 x 7.8mm, 196g |
システム | |
OS | Android 11 |
Soc | Qualcomm Snapdragon 888 |
CPU | Kryo 680 8コア, 2.84 GHz |
メモリ(RAM) | 6GB / 8GB / 12GB |
ストレージ | 128GB / 256GB, sd_card microSDスロット無し |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 64 + 8 + 5MP, F値/1.89, トリプルカメラ, LEDフラッシュ, PDAF |
前面カメラ | camera_front 20MP, F値/- |
センサ類 | 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 気圧センサ |
機能 | 防水 IPX 5, あらゆる方向からの噴流水を受けても問題なし, イヤホンジャック なし |
その他特徴 | ハイレゾ対応 |
バッテリー | battery_charging_fullType-C, 4520mAh |
購入について
購入の決め手
ハイエンド級の性能ながら5万円台で買える、コスパの高さに魅力を感じた。
購入場所・購入時期・購入価格
購入場所:京東(JD.com)にてXiaomi直営店より購入
購入時期:2021年3月
購入価格:約57,000円
購入モデル
中国版、RAM8GB/ROM128GB、本体色はブラック(ダマスカスブラック)
化粧箱・付属品
化粧箱はしっかりとした作りですが、輸入品のため多少傷があります (AliExpress等と比べると綺麗です) 。
文字の部分はホログラムのような仕上げになっています。イヤホンは付属せず、充電器とコード、TPU ケースが入っていました。また、ディスプレイ保護フィルムが予め貼り付けてあります。
充電器は100V-240V 50/60Hz の入力に対応しており、日本でも問題なく利用可能です。
本体デザイン
背面は年輪のような模様があります。繊維のようなものがあり、見る角度によってそれぞれの模様の明るさが変わります。言葉では説明しにくいのでYouTubeなどで動画を見ると良いかもしれません。
非常に美しいデザインですが、ツヤツヤのガラスなので指紋は付きやすいです。
カメラモジュールの出っ張りは二段階あり、そのまま机に置くとガタガタします。
付属のTPU ケースにはカメラモジュールを囲むように出っ張りがあり、付けるとピッタリ段差を覆ってくれます。
側面はプラスチック製です。左右はマットな質感、上下はツヤツヤで、どちらも綺麗な仕上がりです。 全体的に仕上がりがよく、高級感のあるデザインです。
ディスプレイ
リフレッシュレートは120Hz/60Hzの二段階のみで、自動調整はありません。高リフレッシュレートの効果は特にスクロール時に顕著で、指にピッタリと追従してくる滑らかさは一度慣れるともう60Hz ディスプレイには戻れません。
HDR10+に対応した AMOLED ディスプレイということで発色もよく、最大輝度1,300nitで直射日光下でも十分な視認性があります。
周囲に合わせてディスプレイの色味を自動調整する True Tone は標準でオンになっていますが、これを付けるとディスプレイが常に暖色気味になります。私はオフにしました。
画面解像度は最近のスマホとしては一般的なFHD+ (1080 x 2400) ですが、6.67インチの大型ディスプレイなため画素密度が395ppi となり、少々精細感に欠ける印象です。
画面に目を近づけると結構気になります。Mi 11だと WQHD+ ディスプレイが搭載されているので、ここら辺は値段相応ですね。
ソフトウェア・アプリ
購入したのは中国版ですが、Google Play Service は予めインストールされているようです。
GetAppsというアプリから Google Play Store をダウンロードし、Google アカウントにログインできることを確認しました。また、GMS の通知フレームワークを利用しているProtonMailの通知もしっかり届きます。
OS はMIUI 12 (Android 11) を搭載しています。iOS を意識してかなりカスタマイズされたOS なので、好みが分かれそうです。私は嫌いです。
まず、プリインストールアプリが大量にあります。これは Xiaomi 製品の安さの理由でもありますが、それにしても多すぎるのではないでしょうか。必須でないほとんどのアプリは手動でアンインストールできますが、原小米钱包 (Mi Pay) やMi AI といったアプリは削除できません。
また、設定アプリの並びがAOSPと比べて大幅に変更されており分かりにくいです。例えば、ディスプレイサイズの設定がディスプレイの設定から削除され、追加の設定→アクセシビリティ→視覚からしか変更できません。
また、電池持ちを良くするためかバックグラウンドアプリの制限が強力で、通知が来ない・遅れることも目立ちます。チャット系のアプリは自動起動を許可して最適化を無効にしてアプリロックで常駐させています。使っている内に勝手に学習してくれるという話もあったのでここまでする必要はないのかもしれませんが。
極めつけがキーボード設定を勝手に変更されることです。私はGboardを利用しているのですが、再起動などふとした拍子でSogou Keyboardというピンイン用のキーボードに変更されてしまいます。中国版 ROM 特有の症状だとは思いますが、かなり不便です。
他にもタスク切り替え画面のアニメーションの挙動が怪しかったりアイコンのデザインに一貫性がなかっり、そもそもコントロールセンターが iOS の丸パクリだったりとデザイン面にも微妙な点が多いです。サードパーティのホームアプリを利用する場合はジェスチャー操作が無効になってしまうのもマイナスです。
一方、プライバシー保護機能が強力なのは好印象でした。例えば、デバイス情報を求められた際に空のデータを返すなど、情報を抜き取るサードパーティアプリに対する OS レベルでの対策が施されています。一方で、Rakuten Link のようなデバイス情報 (電話番号) が必須のアプリにも空のデータを返すため SMS 認証ができず、正常に動作しないこともありました (アプリ情報からデバイス情報へのアクセスを許可することで解決しました) 。
動作・ゲーム性能
最新のSnapdragon 888を搭載しており、何をするにもストレス無く動作します。文句なしです。Twitterやブラウザ のスクロールでカクつくことは一切なく、Call of Duty Mobileやウマ娘プリティーダービーといった3Dゲームも安定して上限フレームレートに張り付いています。AnTuTu v8.5.6 のスコアは714,602 点でした。ブラウザの JavaScript ベンチマークである Speedometer 2.0 のスコアは 111 点で、私のデスクトップ PC よりも高い結果を叩き出しました (ブラウザベンチマークは必ずしも端末の性能を表しているとは限りませんが) 。
カメラ性能・写真サンプル
イメージセンサーにIMX686を搭載したメインカメラは十分に美しいと感じました。適当に撮った写真でも美しく仕上がっています。
屋根のある通路で撮った写真では、明暗差が激しいですが白飛びやノイズはほとんどありません。
一方、8MP の超広角カメラは残念な感じです。メインカメラと比べるとダイナミックレンジが狭く暗い部分のノイズも多いです。(超広角で同じ場所からの撮影)
夜景モードは Pixel シリーズのように明るすぎず、自然な仕上がりです。
中央辺りにある牛丼チェーン店の看板などは白飛びしてしまっています。
ラーメンを撮ってみたところ、ほとんど見たままの写真になりました。
SNS 映えする写真を撮りたい場合はレタッチをしたほうが良いかもしれません。
5MP のマクロカメラは近くまで寄れて楽しいです。が、正直実用性はあまり感じません。マクロカメラよりも望遠カメラが欲しかったです。
スピーカー・音質
DOLBY ATMOS 対応のステレオスピーカーは音量・音質共にスマートフォンのスピーカーとしては十分に良いと感じます。 最近の端末では珍しいことでもありませんが、イヤホンジャックがないのは少しだけ不便です。
電池持ち・充電速度の印象
バッテリー容量は 4,520mAh ですが、パワフルな SoC や120Hz ディスプレイを搭載していることもあり、実際に利用してみると少々物足りなく感じました。
フル充電で一日通してTwitterやカメラやブラウザを使ってみたところ (スクリーンタイムにして 6 時間ほど) 、帰宅時に残り3%ほどでした。
動画を見たり 3D ゲームをプレイした場合は更に短くなるでしょう。丸一日外出するような場合はモバイルバッテリーを持つとか、リフレッシュレートを60Hzに落として使うといった工夫が必要になるかもしれません。
今はともかくヘタってきた時がちょっと怖いかなあ、といった所存です。充電は33Wの急速充電に対応しています。付属の充電器とケーブルで充電したところ、残り 10% の状態から満充電までおよそ 45 分でした。
その他独自機能について
ダークモード利用時に非対応アプリを強制的にダークモード風の見た目にする機能は重宝しています。また、ジェスチャーやボタン操作に割り当てる機能を細かく設定できるなど、柔軟性もあります。三本指のスワイプダウンでスクリーンショットが撮れる点も高評価です。
デュアルアプリ・アプリロックの機能もあります。IR ブラスターを内蔵しているため、アプリを入れればリモコンのように使うこともできます。
ハードウェア面では、バイブレーションの感触がとても良いと感じました。「ブルッ」ではなく「コリッ」と小気味よく震える印象です。
まとめ
良い点
・ありとあらゆる処理が快適なSnapdragon 888
・特に動画で強みを発揮するメインカメラ
気になる点
・せっかくのディスプレイの美しさをスポイルする画素密度の低さ
・メインカメラに対して残念な画質の広角カメラ
全体的な感想
400ppi を切る画素密度や広角カメラの画質などは価格相応といった印象ですが、2021年3月時点で最高級のSoC に優れたメインカメラ、120Hz AMOLED ディスプレイなど、5万円で買えるスマホとしては抜群のコストパフォーマンスを誇っていると思います。
値段が毎年OnePlusされていくどこぞやのフラッグシップキラー (笑) と違い、高コスパ機種とは何たるかを見せつける Redmi ブランドの最上位に相応しい端末に仕上がっているのではないでしょうか。
評価:3.5点/5点満点
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