LGは以前からスマホ事業の撤退を視野に入れていると報道されていましたが、身売り交渉が上手くいかなかった結果、事業閉鎖の準備を進めているようです。Korea Timesによると、スマホ事業に所属する従業員を他事業に移す作業に既に着手しているようで、4月5日の取締役会で事業撤退を正式決定する可能性があるようです。
結果、予告されていた巻き取り式スマホLG Rollableについても商用化されない公算が高まっています。もっとも、LGは大手ディスプレイメーカーとして、他のスマホメーカーに対して巻き取り式スマホ用のディスプレイを供給する側に回ることは引き続き可能です。
ベトナムの会社とフォルクスワーゲンと身売り交渉していた模様
LGはベトナムの大手企業グループVinsgroupやフォルクスワーゲンとスマホ事業の売却交渉をしていたもようですが、条件が折り合わなかったとのことです。
LG機は世界市場では苦戦中ですが、日本市場では2020年の3キャリア全ての取扱いに入っています。LGが新規スマホ開発を停止した場合、Xiaomi/OPPO/Motorola等の中華メーカー(Motorolaは現在はLenovo傘下。)が3キャリア取り扱い機種を増やすことになるでしょう。
日本メーカーの中には、海外では存在感ほぼゼロで、日本市場だけで勝負しているスマホメーカー(F社等)がいくつか存在します。一方、本国の市場規模が小さい韓国では、サムスンに次ぐ2番手であるLGでさえも、生き残りが難しい模様です。LGから今後どのようなアナウンスがあるか、注目しましょう。
Source:donga.com, KoreaTimes
せめて巻き取り式は発売して欲しかったな…