OPPOグループ傘下のRealmeは24日、新型スマートフォン「Realme Narzo 30 Pro 5G」及び「Realme Narzo 30A」の二機種をインド市場向けに正式発表しました。Narzoシリーズは昨年に新たに作られたラインですが、既にRealmeの主要ラインナップの一となっています。基本的にはスペックがモリモリということもなく、至って手を出しやすい価格と性能が特徴です。
Realme Narzo 30 Pro 5G | Redmi Note 9Tと同等
Realme Narzo 30 Pro 5Gは、MediaTekのDimensity 800Uプロセッサを搭載した格安の5Gスマホです。Dimensity 800Uは日本国内で発売されているXiaomiのRedmi Note 9Tにも搭載されていたチップで、そのほか多くの特徴が類似しています。
例えば、カメラはどちらの機種も48MPのクアッドカメラを採用しています。Xiaomi製のものが48+2+2の低画素であるのに対してRealme製のものが48+8+2という構成になっていることなど細かい違いはありますが、ほとんど比較の意味はありません。
ディスプレイは6.5インチ(正確にはXiaomiが6.53")とどちらもほぼ同じサイズのIPS液晶を搭載していますが、Realme製のものは120Hzの高リフレッシュレートに対応していることが特徴的です。ただし、Dimensity 800U程度のミドルレンジプロセッサでどれだけの動作をスムーズに120Hz駆動させられるのかは不明です。
バッテリー5000mAhの公称容量が完全に一致しているのは非常に興味深いですが、Redmi Note 9Tが18Wまでの急速充電にしか対応していないのに対し、Realme Narzo 30 Proは30WのDartChargeに対応しています。
ストレージは6+64GB、8+128GBの二つのバリエーションが用意されています。Redmi Note 9Tの国内版では4+64GBしか用意されていませんでしたが、ここでは全体的にRealme製のものがXiaomi製を上回っています。
カラーバリエーションは「ブレードシルバー」と「ソードブラック」の二色です。
価格は1万6999ルピー(約2万5000円)からと、Redmi Note 9Tの日本価格約2万2000円(税込)よりも少しお高めです。(日本でのRedmi Note 9Tの実売価格は更に安くなっています。)
Realme Narzo 30A | 5Gを削っても性能は妥協しない
一方のRealme Narzo 30Aは、5Gに対応していない端末です。同じくMediaTekのHelio G85プロセッサを搭載しますが、Dimensityシリーズではないため4Gのみの対応になっています。
Helio G85のAntutuスコアはおよそ20万点と、決して低いというわけではありません。ちなみに、先ほどの上位機種Narzo 30 Pro(Dimensity 800U搭載)は公称値で「34万点以上」を記録しています。
一方で、そのほかの要素はあまり高機能だとは言えません。カメラは13MPのデュアルで、急速充電も18Wどまり(十分高速ではありますが)。ストレージは3+32GBと4+64GBのかなり控えめなバリエーションのみが用意されています。
その代わりに、価格は非常に低く抑えられています。3+32GBのモデルが8999ルピー(約1万3000円)からという低価格で、他の機能を削りつつHelio G85レベルのプロセッサを死守しようとしたことは英断と言えます。
Narzoシリーズ登場からまもなく一年
昨年の3月にRealmeの新シリーズ「Narzo」がアナウンスされてから、新型コロナウイルスによる二度の延期を挟み5月にNarzoシリーズの第一弾「Realme Narzo 10」が発表されました。本来ならば、2021年の2月末には「Narzo 40」なる端末がリリースされていたのかもしれません。
インド市場に完全にフォーカスし、着実に良い製品ラインナップを重ねてきたRealme Narzoシリーズは、今後もさらなる人気を博していくことでしょう。
Narzo 30 Proのカメラ構成48+8+2だと思うのですが
https://www.realme.com/in/realme-narzo-30-pro/specs