12月8日に楽天モバイルから発売されたRakuten Hand。世界を見渡してみても珍しい小型Android機です。本記事では、Rakuten Handと同様にコンパクトサイズを強みとしている2機種(iPhone 12 miniとRakuten Mini)をスペック比較してみました。
3機種のスペック比較
Rakuten Hand | iPhone 12 mini | Rakuten Mini | |
実質価格 | 実質4,980円 | 82,280円 | 実質▲3,000円 |
SoC | Snapdragon 720G | A14 Bionic | Snapdragon 439 |
ディスプレイ | 有機EL、5.1インチ | 有機EL、5.4インチ | TFT液晶、3.7インチ |
メモリ/ストレージ | 4GB/64GB~ | 4GB/64GB | 3GB/32GB |
リアカメラ | 48MP+2MP | 12M+12MP | 16MP |
前面カメラ | 16MP | 12MP | 5MP |
サイズ | 約138 x 約63 x 約9.5 (mm)、129g | 131.5 x 64.2 x 7.4mm、133g | 106.2 x 53.4 x 8.6mm、 |
バッテリー容量 | 約2,750mAh | 約2,227mAh | 1250mAh |
対応SIM | eSIMのみ | nanoSIMとeSIM | eSIMのみ |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 | 対応 |
表面上のスペックだけをみると、Rakuten HandとiPhone 12 miniに約15倍の価格差/7.5万円の価格差、ほどの違いはないように思えます。他方、iPhone 12シリーズにはスペック表にはあらわれない総合力/完成度の高さがあるのも確かです。
iPhone 12 miniを欲しいけども高いと思っているユーザの多くは、Apple/iPhoneが提供する「体験」/「ユーザビリティ」を求めているため、いきなりRakuten Handで妥協する前に、iPhone SE(第二世代)購入を検討するでしょう。ただし、一部のユーザは、実質4,980円を払って1年間通無料のRakuten Handを暫く試してみよう、と考えるかもしれません。
Rakuten Handは商品性としては絶妙なポジショニング
Rakuten Handは商品性としてはなかなか絶妙なポジショニングで、様々な志向を持つ顧客層にアピールできるのではと思います:
- 前述の通りiPhone 12 miniを欲しけど高いと思って躊躇していた層(の一部)
- メインで利用するスマホを探しており、Rakuten Miniはサイズ/スペックが不十分だと思っていた層
- Rakuten Miniをサブ機(おサイフケータイ+WiFiルータ)として使おうとしていたが、WiFiルータとしてはバッテリー持ちが悪いと感じていた層
- Android派で、iPhone 12 mini/iPhone SEくらいのサイズ・重さのスマホを求めていた層
なお、Rakuten Hand発表記事(本日昼投稿)のコメント欄では、「eSIM専用への拒否反応」や「1円への値下げ期待」が見受けられました。Rakuten Handが約4,980円なら素晴らしい、という反応は少数派でした。
筆者個人的には、Rakuten Handは、商品性・価格設定共にかなり頑張っており、Rakuten Miniを超えるヒットになりうると思いましたが、果たしてどうなるでしょうか。楽天モバイルの取扱い商品ラインナップは、コンパクトスマホ(Rakuten Hand / Rakuten Mini / AQUOS Sense4 lite)と大型スマホ(Rakuten BIG / AQUOS Sense4 plus)と両極に振っており、面白いです(5機種とも楽天モバイル独占販売です。)
もしRakuten Handがヒットすれば「契約者300万人目標」の早期達成の可能性もでてくるかもしれません。
VoLTE 楽天のみ 対応 楽天のみ
ってちゃんと書けよ