ミドルハイクラス向けに展開されているSnapdragon 765/765Gの後継SoCである、新しいSnapdragon 7シリーズが2021年の第1四半期に早い時期に登場する可能性が高いようです。情報源は著名リーカー、Digital Chat Stationです。Snapdragon 7新シリーズSoCはサムスンに製造委託されているのですが、サムスンは自社のミッドレンジSoC、Exynos 1080の製造で手一杯のようです。
Snapdragon 8シリーズについては12月初めのイベントでSnapdragon 888が正式発表されましたが、Snapdragon 7シリーズの後継SoCについては正式発表されていません。
Snapdragon 775(777)は865に迫る処理性能
新しいSnapdragon 7シリーズの名称はまだハッキリしていません。これまではSnapdragon 775と予想されていました。しかし、Snapdragon 8シリーズの最新モデルが875ではなく888だったことから、775ではなく777というナンバリングになる可能性もありそうです。
スペックの詳細はまだ不明ですが、6nmプロセスで製造され、~120Hzのリフレッシュレート、~12GBメモリ、~256GBのUFS 3.1ストレージをサポートするといわれています。Snapdragon 765が対応するメモリタイプはLPDDR4Xでしたが、Snapdragon 775(777)ではLPDDR5にも対応するようです。
Snapdragon 775(777)についてはAnTuTuスコアが約53万というリークも出ています。これは2020年発売のハイエンドモデルに搭載されているSnapdragon 865に迫るスコアです。
また、Snapdragon 775(777)を搭載したXperiaが来年前半に登場するという噂もあります。2021年前半にSnapdragon 775(777)が登場する、という今回の情報と時期的にはほぼ同じですね。
ライバルのExynos 1080搭載機は発表済みで間もなく登場
ミドルハイクラス向けの新型SoCはSnapdragon 775(777)だけではありません。サムスンのExynos 1080を搭載したVivo X60シリーズも年内にも登場すると言われています。
Mediatekの最新SoC、MT6893は、ミッドレンジ機向けとハイエンド機向けの中間の位置づけとなりますが、かなりの高性能になりそうです。
ハイエンド機だけでなく、ミッド(ハイ)機向けSoC市場でも熾烈なシェア争いが繰り広げられそうですね。
Source: Weibo, Gizmochina
ハイクラスSoCの競争は激しくなってきたね