来年頭ごろの発表と見られているXiaomiの新しいフラッグシップスマホ、Xiaomi Mi 11 Proのカメラスペック・ディスプレイスペックがそれぞれリークされ始めています。もうそろそろ量産開始に向けたブラッシュアップを終えつつある時期であるとみられ、今後もさらなるリーク情報が登場することが予想されます。
毎年年初〜春発表のフラッグシップ機、Xiaomi Miシリーズの中でも上位に位置すXiaomi Mi 11 Proの最高峰スペックに注目です。(最上位モデルには先代Mi 10シリーズ同様にMi 11 Ultra等が別個に用意されているとみられます)
ディスプレイのスペックに驚きは少ない
Weiboの著名リーカー数碼閑聊站氏は16日の投稿で、Xiaomi Mi 11 Proとみられる機種のディスプレイのスペックを大まかに明らかにしています。
開発中スマホの上位版(=Mi 11 Pro?)は、左上にシングルのパンチホールの空いた120HzのQHD+ディスプレイを搭載し、上下のエッジもわずかに湾曲していますが、P40 Proのものほど大きくはありません。(パンチホールの大きさ?)については私の過去の投稿を参照してください。以前のモデルよりは小さくなっています。
先代のMi 10 Pro(なお、ディスプレイのスペックは基本的に下位モデルのMi 10も変わらない)と比べて強化されているのは、主に画面解像度とそのリフレッシュレートです。解像度はFHD+からQHD+と大幅に向上し、リフレッシュレートも90Hzから120Hzと高速化しています。
今ままでのようにディスプレイの側面エッジは湾曲しており、それらに加え上下のエッジも湾曲し、デザインを新たにしています。このような四辺エッジはHuaweiのP40シリーズなどでも採用されていたデザインですが、そのP40 Proほど極端な弧を描いているわけではないようです。
これらの特徴には、スマホ業界で初めて採用されたというようなイノベーティブな要素は特にありませんが、Xiaomiのフラッグシップスマホとして順当な進歩です。
ディスプレイには新機能をソフトウェア的に実装
ガジェットメディアXDA DevelopersはXiaomiの新しいカスタムUI、MIUI 12のソースコードからXiaomi Mi 11 Pro向けとみられる新機能を発見しています。これらはどれもディスプレイのハードウェア上の機能ではなく、MIUIのソフトウェアを用いて実装されたもののようです。
この中には、「AI高解像度化機能」、「MEMC(動き補正)」、「SDR(標準ダイナミックレンジ)→HDR(ハイダイナミックレンジ)変換機能」などが含まれており、XDAはそれらのサンプル映像なども同時に公開しました。
So Xiaomi's next flagship will likely introduce many new display enhancement features, including SDR-to-HDR upmapping, "AI" image enhancements, and superresolution for images and videos. Here are screenshots of the settings.
H/T Telegram users javisx and @kacskrz https://t.co/PGemS28uuW pic.twitter.com/iOMsK7UJny
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) November 18, 2020
「AI高解像度化機能」
有効化することで、解像度の低い映像をある程度は細やかにすることができます。
「MEMC(動き補正)」
フレーム落ちやエンコードエラーなどの映像のノイズを自動的に補完する機能とみられます。左右でわかれているようですが、筆者には比べても違いが分かりませんでした。この機能は既にMi 10Tシリーズなどの他のスマホにも実装されています。
「SDR→HDR変換機能」
ダイナミックレンジ(色域)の比較的狭い映像をHDR(ハイダイナミックレンジ)の鮮やかな映像に変換する機能です。映像では非常に大きな違いが見受けられますが、これではもとの映像の演出が失われてしまわないでしょうか。
具体的なカメラのスペックは?
先ほどと同じ数碼閑聊站氏は、別の投稿でXiaomi Mi 11 Proの具体的なカメラスペックを共有しています。
開発中のスマホの背面は完全に覆い隠されており、カメラの配置は分かりません。メインカメラは4in1(クアッドベイヤー?)の50MPで、12MPの望遠カメラが確認されていますが、それが4in1であるかそうでないかは明らかでないため、12MPではなく48MPである可能性もあります。
これは上位モデル(Mi 11 Pro)であるため、標準モデル(Mi 11)については分かりません。レンズとセンサーの組み合わせ(望遠、メインなど)は異なる可能性があります。
このリーク情報の中で一番気になるのは、メインセンサーとされている50MPセンサーの存在です。Xiaomiは昨年秋以降、108MPの超高解像度センサーを全面的に押し出し、多くのフラッグシップスマホに採用してきました。108MPという字面は壮大ですが、実際の可用性には疑問があったのも事実です。
特に、この50MPセンサーは、HuaweiのP40 Proのようなフラッグシップスマホでも採用されていたタイプで印象深いです。それでも一般的な一眼カメラと比べれば圧倒的に高い画素数を持っていますが、スマホの特性を考えれば48MPや50MP前後の値に落ち着くのが妥当なのかもしれません。
6.67インチより大きくなるのは勘弁してほしい
SDM865が省電力性低めでバッテリーが大きくなったのが原因だけどね