つい先日、Appleより新しいスマートウォッチである「Apple Watch Series 6」と「Apple Watch SE」が正式発表、発売されました。
私も悩みに悩んだのですが、結局Apple Watch SEを買うことにしました。今回はApple Watch Series 6ではなくApple Watch SEを選んだ理由をまとめていきます。
目次
Apple Watch Series 6にあってSEにないものは?
血中酸素濃度センサー
Apple Watchの正当後継機種であるSeries 6の目玉機能はなんと言っても血中酸素濃度センサーです。
体の健康かどうかの指針の一つとして新たに血液中の酸素の濃度が加わり、よりフィットネス機能が強化されました。
心電図機能(日本版はどちらもなし)
また、Apple Watchには高精度と評判の心電図機能がついていますが、Apple Watch SEには電気式心拍数センサーが搭載されておらず、心電図機能は利用できません。
なお、日本版は法律上の規制により今のところ心電図機能が利用できませんのでご注意ください。
常時点灯ディスプレイ
Apple Watch SEはSeries 5より利用可能となった常時点灯ディスプレイに非対応です。そのため、時計を振りかぶる動作をしないとディスプレイが点灯せず、時刻の確認ができない仕様となっています。
スペック表を見る限りApple Watch SEも低リフレッシュレートが実現できるLTPO有機ELディスプレイを搭載しているのに常時点灯ディスプレイが利用できないのは謎ですね。
LTPOとはなにかの説明はこちらの記事を参考にしてください。
急速充電機能
Apple Watch Series 6は1時間半で満充電となる急速充電機能を新たに搭載しましたが、Apple Watch SEは満充電に2時間半もかかります。
S6チップ、U1チップなど
Apple Watch Series 6はより高速なS6チップを搭載しますが、Apple Watch SEはSeries 5と同じS5チップです。
また、Apple Watch SEはUBW(ウルトラバンドワイド)を利用したより正確な位置がわかるようになるU1チップが非搭載です。これは近日中に登場すると噂の紛失防止タグであるAirTagsで利用するものであるとのこと。今のところ大きな影響はないですが、Apple Watch SEはAirTags非対応となる可能性があります。
5GHzのWiFi
Apple Watch Series 6はあらたに5GHzのWiFi(いわゆるa、ac等)の対応しましたが、Apple Watch SEは2.4GHzのみ対応となります。
そのため、理論上2.4GHzのみのApple Watch SEは混線時や電子レンジ利用時は繋がりにくくなる可能性があります。
アルミケース以外の選択肢
Apple Watch SEは最廉価のアルミケースのみですが、Apple Watch Series 6はその他にもステンレスケース、チタンケースが選べます。それに付随して、アルミケースはディスプレイがIon-X、その他ケースはサファイアガラスのため、Apple Watch SEはIon-Xしか選択肢になく、ディスプレイが傷つきやすいモデルしか選べません。
また、カラーバリエーションもブラック、シルバー、ゴールドに加えてブルー、PRODUCT REDが選択可能であり、Series 6のほうが多くの選択肢が残されている感じです。
Apple Watch SEでもできることは?
列挙してみるとApple Watch Series 6とApple Watch SEには大きな差があるように思えますが、それでもApple Watch SEでもできることは多くあります。
例えば心拍計、加速度センサー、ジャイロセンサー、高度計などのセンサー類。血中酸素濃度や心電図は利用できないものの、心拍数の計測、転倒検出、デジタルコンパス、常時記録の高度計は利用できます。
その他にも手洗いタイマーや睡眠分析に加え、アプリやApple Pay、通知など基本的な機能もすべて利用可能。ディスプレイもSeries 4から続くベゼルが細いものとなっています。
肝心の価格は?
最大のポイントとなる価格ですが、それぞれ
- Apple Watch Series 6:47,080円から
- Apple Watch SE:32,780円から
- Apple Watch Series 5(整備品):約36,000円から(参考)
- Apple Watch Series 3:21,780円から(参考)
となっています。Apple Watch Series 6とApple Watch SEの価格差は約1.4万円となっています。どっちを選ぶかは機能差とこの価格差を比較して、どっちをとるかというのが焦点になりそうです。
私がApple Watch SEを選んだ理由
使いたい機能はApple Watch SEでも十分だったから
私が上位機種のApple Watch Series 6ではなくApple Watch SEを選んだ最大の理由はApple Watch SEで十分だと感じたからです。
私は今までスマートウォッチを使ったことがないため、スマートウォッチがあるとどれだけ生活が便利になるのかと言うのを体験してみたいという理由で今回Apple Watchを買おうと検討しています。その際期待しているのは
- スマートフォンが手元になくても届く通知
- 時計でスマートなモバイル決済をすること
- より自動化された健康管理
あたりであり、これだったら下位機種のApple Watch SEで十分だろうと考えています。(ちなみに決済機能がほしいのでApple Watch以外のスマートウォッチは考えていません。)
Apple Payは個人的には必須機能
Series 6最大の目玉機能である血中酸素濃度はフィットネス目的の利用しかできず、おそらく買った当初しか使わないだろうし、心電図機能も心疾患や不整脈の恐れがあるわけではないので心拍数で十分なはずです。どちらも素晴らしいイノベーションですが、自分含め多くの人には手が余る機能だと思います。これらの機能に1.4万円払うかと言われたら私はノーですね。
初めてのApple Watchで不安だったから
また、私にとってこれが初めてのスマートウォッチになります。
実績のあるApple Watchシリーズと言えどいきなりスマートウォッチに5万円近い大金をつぎ込むのにはやはり勇気が必要ですね。だってよく考えてください、Apple Watch Series 6でiPhone SE買えちゃいますよ?
Apple Watch SEで自分がやりたいことができるのであればそっちを選ぶのは自然な流れです。
心残りはサファイアガラスと急速充電機能
最廉価モデルだけIon-XディスプレイであるApple Watchシリーズ
その他にもチップなどスペック面や、常時点灯ディスプレイなどの点でApple Watch SEは劣りますが、このあたりはスマホほどヘビーユースするわけではないのでまぁなんとかなるだろうと考えています。
一方で心残りなのはサファイアガラスと急速充電機能の2つです。手首につける日常的デバイスがIon-Xディスプレイできずつきやすいというのはちょっとつらいです。こんな小さなデバイスにフィルムを貼るのもバカバカしいので気をつけて運用せざるを有りません。また、急速充電非搭載も怖いですね。睡眠トラッキングもしてもらうとなると充電するタイミングはお風呂しかなく、お風呂と言ってもせいぜい30分程度なのでバッテリー管理が気になるポイントではあります。このあたりも含めてレビューしていこうと思います。
買ってしまいました。。。 pic.twitter.com/vyNw45ssxc
— ナカヤマユウショウ @ telektlist (@yushonakayama) September 17, 2020
というわけで人生初のスマートウォッチであるApple Watch SEを購入しました。発売日前日に買ったのにまだ届きません。(涙)
届き次第レビューしていきますのでお楽しみに!
正直に金がないからSEを選んだって言えばいいのに。
血中酸素濃度図れたりスペックも含めて6の方が良いと思うんだけどな。
あ、俺は6買いましたw