世界中で5Gが正式にサービス開始となってから約半年ですが、中国の最大手キャリアのChina Mobile(中国移動)の5Gプランの契約者数がすでに5,000万人を突破し、世界最大の5G提供事業者となったようです。
なお、China Mobileは7.6億人以上の契約者を有する世界最大の携帯キャリアです。つまり、世界最大の4G提供事業者でもあります。
2020年中に1億人の5G契約者数獲得が目標
China Mobileは年内に1億人以上の契約者数を目標とし、アジア一の5G網を提供する予定だと発表しています。
5月に開催されたChina Mobileのカンファレンスにて、China Mobile CommunicationsグループのJane Qin氏はさまざまな面白い情報を公開しました。
全国の5G提供事業者は56の都市ですでに1,240万の5G基地局を建設しており、China Mobileのみで5,000万人が利用しています。これは全世界で最も発達した5Gネットワークになっているようです。
また、China Mobileは「カバー率の高さ、先進技術、そしてクオリティ」の3つを軸に、2020年中に3,000万以上の基地局を整備することを目標とするそうです。日本での2020年度中に整備が計画されている基地局数が数万に留まることを考えるとChina Mobileは恐ろしい展開速度です。
China Mobileは"1+1+N" 5Gプランを推し進めています。このプランは、1台の5Gスマートフォン、1つの5G回線、そしてVRヘッドセットなどのデバイスに対するサポートを行うものです。China Mobileはこの計画に対して150億人民元(約2,300億円)もの投資を行っています。
また、4月下旬に中国の工業情報化部の広報担当者は、中国政府はモバイル部門で企業が研究開発を行える環境作るサポートを行い、国民に高コスパな5Gサービスを提供することを発表しています。また、徐々にプラン料金を下げるようにキャリア各社に要請するつもりであるとも付け加えています。
5Gスマホの低価格化も進む
今月に入って中国では高コスパの5G端末の発表も続いています。日本でも半年〜1年遅れで同じような流れがくることを願いたいものです。
速すぎィ