実機レビュー:Galaxy Tab S6【進化したハイエンドタブレット】

Galaxy Tab S6は2019年8月に発売されたタブレットで、10.5インチディスプレイにSnapdragon 855を搭載しているのが特徴です。

投稿してくださったルーデル閣下様、ありがとうございました。

Galaxy Tab S6のスペック概要

基本スペック
ディスプレイ10.5インチ, 1600 x 2560, 有機ELディスプレイ, 287ppi
サイズ244.5 x 159.5 x 5.7mm, 420g
システム
OSAndroid 9.0 (Pie)
SocQualcomm Snapdragon 855
CPUKryo 485(2.84 GHz) x1 & Kryo 485(2.41 GHz) x3 & Kryo 485(1.78 GHz) x4 8コア, 2.84 GHz
メモリ(RAM) 6GB / 8GB
ストレージ 128GB / 256GB,  microSD最大1024GBまで
カメラ
メインカメラ 13+5MP, F値/2.0, デュアルカメラ, AF
前面カメラ 8MP, F値/2.0
センサ類 画面内指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ
機能防水 非対応, イヤホンジャック なし
その他特徴スタイラスペン対応, Samsung DeX, クアッドスピーカー
バッテリー3.1, Type-C 1.0, 7040mAh
https://telektlist.com/smartphone_info/samsung-galaxy-tab-s6/

購入について

購入の決め手

使用しているタブレット(Galaxy Tab S5e)の性能に不満があり、ハイスペックなAndroidタブレットが欲しかった

購入場所・購入価格

購入場所:Amazon.com(US)で購入
購入価格:セール価格で約7万円(送料込み)

購入モデル

Galaxy Tab S6 Wi-Fiモデル、RAM 8GB、ROM 256GB、本体色Cloud Blue

化粧箱・付属品

化粧箱はGalaxy Tab S5eとまったく同じ材質のもので、デザインもよく似ています。安いモデルではないので、もう少し箱の質感にはこだわって欲しかったところです。

付属品は、充電器、ケーブル、Sペン、Sペンの替え芯、SIMピン、説明書が入っていました。アメリカのAmazonで購入したため、充電器は日本でも問題なく使えるプラグのものでした。

本体デザイン

デザインは全体的にシンプルで、サムスンらしいオーソドックスな印象を受けました。
背面、側面は金属の一体成型となっており、手触りもよく、質感は非常に高いです。本体色はCloud Blueを選びましたが、非常に淡い青色でシルバーにも近い色合いでした。

端子類の配置は以下のような形です。

上面:スピーカー
底面:スピーカーとType-C端子
左側面:別売りのキーボードカバーと接続するための端子
右側面:電源ボタン、音量ボタン、SDカードスロット

手持ちのGalaxy Tab S5eとデザインを比較してみましたが、S5eは画面側の角部分が樹脂製でやや安っぽい印象を受けるのに対し、S6は金属製で、ダイヤモンドカットが施されているのがわかると思います(写真参照:右がS6)。

些細な差のように感じますが、手に持った際の質感は明らかにS6の方が高いように感じました。また、ダイヤモンドカットが施されているおかげか、ベゼルも見た目にはS5eよりもS6の方が薄いように感じます。

他にもスピーカー穴の大きさに差があったり(S6の方が大きい)、アンテナラインの形状にも差があったりと、Sペン・デュアルカメラ・画面内指紋センサー以外にも、S5eとS6には細かな違いがありました。

ディスプレイ

ディスプレイはサムスン製AMOLEDということもあり、発色の鮮やかさや明るさは抜群に良いと思います。解像度も2K相当なので粗さも感じません。

また、ベゼルはタブレット端末としては薄い部類に入ると思います。

ディスプレイの品質は、S5eと比べてもあまり差を感じませんでした。そのため、ディスプレイを重視される方はどちらの端末を選んでも満足できるのではないかと思います(写真参照:右がS6)。

ソフトウェア・アプリ

ホーム画面や設定画面はシンプルで使いやすいと思います。Bixbyホームはやや鬱陶しいですが、ホーム画面設定からOffにできるので特に問題はありませんでした。

サムスンらしく、ホーム画面やUIのカスタマイズ機能は豊富に備わっています。特に、サイドキーを2度押しでカメラやアプリの起動に割り当てできる機能は便利だと思います。

また、Xperiaシリーズのサイドセンスのように、画面の右端をスワイプすることで簡単に2画面表示機能を呼び出すことができます。タブレットの大画面で2画面のメリットを活用できるため、この機能は非常に便利だと思いました。

動作・ゲーム性能

Snapdragon 855、8GBのRAM、UFS3.0ストレージ搭載なので動作は非常に快適です。Antutuベンチマークでも45万点を超えるスコアを出しました。S5eのスコアが約18.5万点だったので、単純に考えると2.5倍近く処理能力に差があるということになります(画像参照:左がS6のスコア)。

ブラウジングなどの通常の使用ではスコアほどの差は感じませんが、やはりハイエンドチップを搭載している分あらゆる動作が速く感じます
また、GPU性能は圧倒的にS6の方が上なので、ゲームをされる方は間違いなくS6を選ぶべきだと思います。

カメラ性能・写真サンプル

カメラ性能は率直に言うと微妙です。デュアルカメラ搭載ですが、全体的にディテールが甘く、細部が潰れてしまう傾向が見られました。

広角カメラ、超広角カメラ共にミドルレンジのスマホにも劣る画質なので、カメラはあくまでも記録用と割り切って使うのが良さそうだと思いました。

一方で、接写には意外に強いので、物撮りや料理の撮影などには使えるかもしれません。

スピーカー・音質

AKGのクアッドスピーカーを搭載しているためスピーカーの音質は極めて良いです。特に伸びやかな中高音域と音場の広さが印象的でした。

S5eも同様のスピーカーを搭載しているはずですが、S6と最大音量でスピーカーの音質を比較してみると、明らかにS6の方が大音量で、音の解像度も高く感じました

残念ながらイヤホンジャックはないため、イヤホンを使う際は無線のものか、変換アダプタ(なぜか本体には付属していない…S5eには付いていました)を使う必要があります。

電池持ち・充電速度の印象

電池持ちは良好です。S5eとバッテリー容量が変わらず、SoCはより高性能なものを搭載していることから、電池の持ちは悪化することを懸念していましたが、S5eとほぼ変わらない消費速度で1日は余裕を持って使えると思います。

付属の充電器も18Wの高速充電対応なので充電速度にも特に不満はありません。

その他独自機能について

本機種の独自機能はなんといってもSペンです。書き心地は非常に滑らかで、メモ、図、イラストの作成などの他、PDFファイルや画像に直接書き込むことも出来ます。

他にも、ブラウザの文章にペンをかざすだけで翻訳してくれる機能や、画面のスクリーンショットに直接書き込めるキャプチャ手書きといった機能もあり、幅広くSペンを活用することが出来ます。

しかしながら、Samsungが目玉機能の一つとして推している「Sペンを用いたジェスチャー操作」は、使用できるアプリが限られる上、精度も今一つなので今後のアップデートに期待したいところです。

まとめ

良い点

・高級感のあるデザイン
・美しいディスプレイ
・高音質なスピーカー
・高い処理性能
・便利なSペン
・使いやすいUI

悪い点

・カメラ性能は微妙
・イヤホンジャックがない

全体的な感想

Galaxy Tab S5eを既に購入し、4カ月ほど使用していましたが処理性能にやや不満があり、ちょうどAmazon.com(US)でセールを行っていたため購入してしまいました。

S5eとの価格差は約2万円ほどですが、Sペンや処理性能だけでなく、ストレージ速度、本体の質感、スピーカーの音質など、ほとんどあらゆる性能で上回っており、コストパフォーマンスはむしろS5eよりも高いのではないかと感じました

完成度は非常に高く、現状では数少ないハイエンドAndroidタブレットですので文句無しにお勧めしたいモデルです。

評価:  5/5点

価格・購入先

Galaxy Tab S6の 6 GB/ 128 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 70,000円でした。購入時の参考にどうぞ。

現在、通販サイトでの購入が可能です。

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