スライド式のインカメラ?ノッチ?しゃらくせぇ!
中国のZTEから表と裏に両方ディスプレイのあるド変態新型スマートフォンのNubia Xが発表されました。
Nubia Xの表面のメインディスプレイはノッチレスの6.26インチで、画面占有率は驚異の93.6%です。この数値はスライド式のOPPO Find XやXiaomi Mi MIX 3と同じレベルで、iPhone XS Maxよりも約8%ほど大きな値になっています。
背面には5.1インチのサブディスプレイが搭載されています。どちらのディスプレイも有機ELです。YotaPhoneのように電子ペーパーではないので、背面のサブディスプレイも普通のスマートフォンと同様の感覚で使えそうです。
ノッチが必要な主な原因はインカメラの存在です。インカメラはディスプレイ内に埋め込むことは難しく、各社ノッチやポップアップ式、スライド式でインカメラをなんとかしていました。
しかし、ZTEは「背面にディスプレイをつける」という変態的発想でこの問題を解決しました。インカメラでセルフィーやビデオ通話するときは背面のサブディスプレイを使えばいいので、メインディスプレイはベゼル、ノッチレスのものを採用しています。背面カメラとインカメラを同時に使うことは滅多にないですし、合理的な発想と言えるでしょう。
このようなド変態な発想(褒めてますよ...?)ができたのは、今年春に発表されたAxon Mの存在が大きいと思います。(日本ではDocomoから「M」として発売)
Axon Mは折りたたみ式の2画面スマホでカメラは1機しかありません。折りたためば普通のスマートフォンとして使え、カメラを外側にも内側にも向けられるという仕様になっています。
Nubia XはAxon Mをずっと折りたたんだ状態にし、ディスプレイなどのハードウェアをスペックアップしたものというイメージです。折りたたみ機構をなくしたので、より薄型化、内部構造の効率化が果たせているでしょう。
このようなタイプのスマートフォンではカメラの質が高いメインカメラでセルフィーができます。
また、この特性を生かしたローアングル撮影や、画面を確認しながらの撮影もできるようになります。これは便利そう!
背面のディスプレイはもちろんタッチ操作に対応しているので、ゲーム時に背面ディスプレイを使った操作にも対応するようです。アプリ側の対応が必要あので、限られたゲームでしか使えませんが、これでゲームの幅が広がりますね!
また、他にも背面ディスプレイに常に時計や壁紙を表示するAlways on Displayが使えます。ケースで個性を出すのではなく背面デザインで個性を出すことができます。しかし、ディスプレイは有機ELですので、焼きつきがきになるところですね...
内部のハードウェアスペックとしては、SoCがSnapdragon 845、6GB / 8GBのRAM、256GBのROM、3800mAhのバッテリーを搭載します。一般的なフラッグシップ機と同じスペックです。
デュアルディスプレイなので消費電力が気になるところでしたが、4000mAhに近いほど大きなバッテリーを積んでいますので、電池持ちも悪くはないかもしれませんね。(実機が出てからの判断になりますが。)
また、デュアルディスプレイで出てくる多量の熱に対しては、グラフェン製のヒートスプレッダを採用して対策しているようです。
ZTEといえば最近まで米国に輸出入の規制をされていました。規制の影響でZTEのスマートフォンに影響が出ることが懸念されていましたが、それでもAxon Mに続く挑戦的なスマートフォンを出してくれています。ZTE、すごいです。
中国国内で販売しており、RAM 6GBが約53,500円、RAM 8GBが約70,000円となります。コスパもそこそこいいので完成度によっては人気なモデルになるかもしれませんね!
ケースはどうしましょう。
リアのレンズ部分は露出させつつ背面の保護部分は透明ですかね??
こういう試みはドンドンやってほしいです